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黒隻の簒奪者  作者: ちよろ/ChiYoRo
第4章
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第47話 人魔同盟

 朝起きた俺は昨日、風呂もご飯も取っていないことに気づいて、サニアと一緒に入りに行った。


 また、ご飯もメイコが俺の心を読んだのか、風呂から出てくると部屋に2人分置いてあった。

 それを食べ終わってしばらくすると、部屋がノックされた。


「おはようございます、カイト様、サニア様。魔王様がお呼びです。準備ができ次第、広間に来てくれとのことです」

「ああ、わかった。すぐいく」

「かしこまりました。それでは失礼します」


 準備といっても、私物や武器は全て“無限倉庫”に入っているので、着替えをするくらいだ。それに服も全てこの城で用意してくれている。


「それじゃ行こうか」

「...こくっ」


 部屋を出ると直立不動でメイコが待っていた。


「何してんの?部屋の真ん前で」

「驚くかなと思ったのですが、そこまでですね。いえ、広間の場所までの案内をした方がよろしいかと思いまして」

「一応看破スキル持ってるからね...。ああ、たしかに。まだ城の構造を把握していないからそれは助かるよ、お願いするね」

「ちっ、...はい!かしこまりました!」


 今こいつ舌打ちしたよな?な?!


「いえ?していませんよ?」


 またこれだ。まぁいいけどさ。


 俺たちはメイコの後ろをついていき、広間に来た。そこにはすでに昨日と同じような姿で玉座に座るカイニスとその側に4人の人物が居た。


「よく来た、まずはおはよう。与えた部屋ではゆっくり休めたかな?」

「おはようございます。はい、おかげさまで疲れが取れました」

「それは重畳。では、改めて顔合わせと行こうか。こっちはもう紹介したな、白猿族のミキスだ。それからーー」

「オレは牙狼族のイドニスだ!“闘術”を主に使う!よろしくな!」

「次は私ね。植姿族のメニアよ。普段は人間だけど、花の姿にもなれるわ。それがどういう意味を持つのかは内緒よ」


 投げキッスが飛んできた!俺は思わず避けてしまった!


「最後はワシか。ワシは古鬼族のガンドという。主に“斧術”を使う。そこの娘っ子はイドニスが、お主にはワシとメニアとミキスが訓練につくことになっておる」


 なるほど、彼らとその主カイニスがこの城の最高戦力というわけか。


「これが我の臣下たちだ。彼らのステータスも気になるだろうが、それは後にしてくれ。最後に我だが、改めて我は獅子族のカイニス、【怠惰】の魔王である。またの名を【夢幻】のカイニスと呼ばれている。これがステータスだ」



 名前:カイニス・レルナント

 種族:獅子魔王

 Lv:1426

 ステータス:軀力141365

  咒力142571

  剛撃143218

  堅禦142157

  閃煌140812

  賢智143270

 スキル:神像獣化Lv.- 夢実虚創Lv.- 怠惰Lv.- 剣聖術Lv.10 飛裂Lv.10 刹那Lv.10 重斬Lv.10 反撃Lv.10 閃断Lv.10 槍聖術Lv.10 猛進Lv.10 重突Lv.10 閃雷Lv.10 磊落Lv.10 流転Lv.10 閃爪Lv.10 咆哮Lv.10 覇気Lv.10 軀力特自動回復Lv.10 剛力Lv.10 頑丈Lv.10 瞬動Lv.10 天眼Lv.10


 称号 限界突破者 超越者 神獣者 夢幻者 七罪一者 剣の寵愛 剣技覚者 槍の寵愛 槍技覚者 カリスマ 軀の寵愛 力の寵愛 防の寵愛 速の寵愛 天眼者



【傲慢】の時にも思ったが、相変わらず魔王は化け物揃いだ。ステータスはもちろんだが、スキルも、戦闘で最高のパフォーマンスを発揮するために一方向に絞られ高められている。


 俺とは方向性が真逆だが、本来はこういう風にスキルを育てていくのだろう。そもそも俺はスキルを育てるということがほとんどできない。


 それは“簒奪”のスキルの効果で経験値が半分になってしまうからだ。どれくらいの経験値があればスキルレベルが上がるのかは分からないが、後半になってくるとほとんど上がらなくなる。


 上位スキルなど相手から奪わないとろくに強化ができないくらいなのだ。


 だが、それでも相手によって戦い方を変えられるという利点は大きい。“鑑定”で相手の主体となるスキルを把握し、それと相性のいいスキルを使って戦うことができるからだ。


 この世界では技術はもちろんだが、それよりもスキルレベルがモノを言う。そのため、多くのスキルを高レベルで持っていると戦術の幅が大きく広がるのだ。


 他の者はこれを配下に持つことでカバーするのだろうが、俺は全て1人でこなすことができる。まぁ連戦を仕掛けられればスタミナ切れで負けてしまうのだろうが。


「さすがですね、全てレベルが最大になっています」

「伊達に長く生きていない。それに良い臣下にも恵まれているしな。こちらは全て開示した。次は君の番だ」

「わかりました。俺の今のステータスはこちらです」


 半ば乗せられている気はするが、実際相手が手の内を見せて来ているのに俺が明かさないわけには行かない。


 曲がりなりにもこれから同盟のようなものを組むわけだからな。


 名前:日向 海斗

 種族:人魔族

 年齢:18

 Lv:692

 ステータス:軀力69347

  咒力69805

  剛撃70251

  堅禦69867

  閃煌70439

  賢智70638

 スキル:

 《特》簒奪Lv.- 透破之魔眼Lv.-宣実強制Lv.- 領域選定Lv.- 異憶復元Lv.- 第3の目Lv.- 魔法創造Lv.- 眷属創絆Lv.-星詠廻転Lv.- 智慧完在Lv.- 玻璃眼Lv.- 呪詩刻印Lv.- 傲慢Lv.-臨界突破Lv.- 古代樹の声Lv.- 異常耐皮Lv.- 異常耐腑Lv.- &¥:@¥?道Lv.-

 《武》剣聖術Lv.10 槍聖術Lv.10 弓聖術Lv.10 闘聖術Lv.10 斧聖術Lv.10 槌聖術Lv.6 Up棒聖術Lv.10

 《魔》獄炎魔法Lv.- 極氷魔法Lv.10 雷嵐魔法Lv.10 大地魔法Lv.10 自然魔法Lv.10 神聖魔法Lv.10 混沌魔法Lv.- 錬成術Lv.8 奴隷術Lv.7 賜与魔法Lv.10 魅了魔法Lv.10

 《耐》豪炎耐性Lv.7 極氷耐性Lv.5 雷嵐耐性Lv.10 大地耐性Lv.6 自然耐性Lv.4 神聖耐性Lv.5 暗黒耐性Lv.6 猛毒耐性Lv.4 特麻痺耐性Lv.5 昏睡耐性Lv.4 硬化耐性Lv.4 遮断耐性Lv.3 神気耐性Lv.4 畏怖耐性Lv.5 状態異常耐性Lv.2

 《常》完全感知Lv.- Up軀力特自動回復Lv.10 咒力特自動回復Lv.10 統制Lv.5 剛力Lv.10 頑丈Lv.7 瞬動Lv.10 博識Lv.10 精密Lv.5 超嗅覚Lv.10 閃爪Lv.4 身代わりLv.3 夜目Lv.6 繁栄Lv.10 深化Lv.3 心眼Lv.8 虚言Lv.8 交渉Lv.8 予知Lv.4 暗殺Lv.1 遠投Lv.3 統糸Lv.2 秘書Lv.10 猛進Lv.6 覇轟Lv.5 震空Lv.4 覇墜Lv.5 謀略Lv.6 環境適応Lv.5 思考分割Lv.8 水泳Lv.6 骨再生Lv.6 砂泳Lv.6 鼓舞Lv.10

 《能》全鑑定Lv.10 偽装Lv.10 集団行動Lv.7 顎壊Lv.8 体臭操作Lv.1 妖幻Lv.3 融体Lv.9 千里眼Lv.6 自己再生Lv.6 物理透過Lv.6 死霊作製Lv.8 威圧Lv.6 念話Lv.6 無限倉庫Lv.1 罠創造Lv.3 罠無効Lv.4 異種伝心Lv.10 空歩Lv.6 狙撃Lv.2 水吐息Lv.4 火吐息Lv.4 風吐息Lv.6 同化Lv.9 魔炎糸Lv.6 炎纏糸Lv.5 魔氷糸Lv.5 魔嵐糸Lv.4 闇無Lv.7 狂化Lv.9 壊震波Lv.6 支配Lv.4 咆波Lv.4 飛裂Lv.7 精力増強Lv.4 飛行Lv.8 水砲Lv.6 水刃Lv.5 骨眷生成Lv.5 刹那Lv.5 見切Lv.6 風車Lv.4 砂砲Lv.7 地震Lv.5 閃雷Lv.5 重突Lv.7 磊落Lv.8 剛断Lv.7 柔盾Lv.9 破突Lv.10 無身Lv.10 瞬破Lv.10 居落Lv.10 絶打Lv.10

 《補》採取Lv.8 伐採Lv.7 農業Lv.9 採掘Lv.6 解体Lv.8 運搬Lv.4


 称号:簒奪者 強者食い 限界突破者 超越者 透破者 y&道¥&jf 憶復者 星を識る者 智慧者 呪刻者 七罪一者 臨界突破者 古代を訊く者 異に耐える者 武を知る者 魔を知る者 嗅知者 槍の寵愛 槍技覚者 剣の寵愛 嵐の寵愛 弓の寵愛 速の寵愛 嵐の加護 闘の寵愛 栄える者 力の寵愛 通ずる者 宣実者 域選者 全鑑者 全視者 魔創者 眷従者 炎の寵愛 氷の寵愛 地の寵愛 然の寵愛 聖の寵愛 闇の寵愛 魔の極致 闇覚醒 賜の寵愛 魅の寵愛 偽欺者 観看者 咒の寵愛 舞上者 博の寵愛 軀の寵愛 炎覚醒 棒の寵愛 /ク”ョ@?)-




 カイニスは俺を見ては必死にペンを動かしているメニアのメモを覗き見て、驚きの表情を浮かべていた。


「これは...。ここまでとは思わなかったな。申し訳ないが、君が他者からスキルを奪うことができるのは、ミキスからの報告で知っていた。それも殺してからでなければならないことも。それでもここまでのスキルを持っているとは思わなかったよ」


 カイニスはその後、ボソボソと1人でつぶやくように俯いている。その声はミキスには聞こえているのか、悲しげな表情をしていた。


「俺がここまでのスキルを持っているのはひとえに、俺の性格から来るものです。実は俺は収集癖がありまして、気に入ったものは全部欲しいと思ってしまうんですよ。なのでスキルを集めていましたが、実際に使うスキルはそう多くありません」

「それを聞いて少し安心したよ。この量のスキルを全て使いこなしていれば、君に勝てる者はこの世界に居なくなるだろうな。...それと、1つ聞きたいのだが、称号のところに不自然な空白があるが、これは何かわかるか?」


 空白?何のことだ?俺はもう一度自分のステータスを見直すが空白はどこにもない。


 今まで俺が見てきたステータスの中で唯一、俺が他と違うのは文字化けしている称号だろう。...もしかしてそれのことか?


 俺のステータスにある文字化けは1つだけだ。


「もしかして1番最後のところですか?」

「あぁ、そうだ。もしよかったら教えてほしい」

「俺も教えられるのであればそうしたいのですが、俺にもよくわからないんです。俺のところでは空白ではなく文字化けしているので」

「もじばけ?とは何だ?」

「...あぁ、文字化けとは理解できない文字や記号が並んでいることですよ。なので俺自身にもこれが何なのか、どういう意味を持つのかいまいちわからないんですよね」

「...なるほどな。相わかった」

「では、俺からも質問していいですか?」

「ん?なんだ?言ってみるといい」

「はい。俺のステータスにある種族なんですけど、人魔族って何か分かりますか?」

「...ふむ。君はもともと人間だった、ということでいいかな?」

「はい、紛れもなく人間でしたし、最近までは種族も人間と記載されていました」

「種族表記が変わったのはいつからだ?」

「俺が気づいたのは【傲慢】を倒したあとですね」

「....ふむ、なるほどな。考察はできる。だが、それは我の知識のみでの判断であるから確実ではないが、それでも聞くか?」

「はい、俺では推察もできないので是非教えていただきたいです」

「わかった、では話そう。もともと我も持つ魔王の称号は全部で7つ存在すると言われている。それはどの時代においても欠けることは無いと言われている。確認されないことはあっても絶対にどこかにはいるのだ。現に【嫉妬】のみが確認できていない。そして、これらの魔王の称号はそれにふさわしい感情を極限まで抱き続けた者に発現するスキルであり、誰が言い始めたのか【大罪】スキルと言われている。そして、これは発現すると同時に『魔王』へと変化する。それまでの種族の特徴はある程度引き継ぐのだが、分類は魔族となるし、人族であればただの『魔王』という表記になるはずなのだ。だが、君の場合、そのスキルを会得する手段が違う。【大罪】スキルを持つものに限らず、本来死ねばスキルは失われる。だが、【大罪】スキルだけは次の候補者に発現するのだ。しかし、君はスキルを奪う力を持っている。その力が作用したことで、その不思議な表記になったのではないかと考える」

「なるほど、腑に落ちる点はいくつかあります。ありがとうございます」


 スキルは魂に宿ると【傲慢】は言っていた。それを俺は無理やり奪う形になっている。そのやり方に後悔はしていないが、その無理やりが俺のこの変な表記に繋がっているのだとしたら納得もいく。


 なぜなら俺はこの世界においてイレギュラーだからだ。


【傲慢】の言葉を丸々信用するわけでは無いが、スキルを奪う方法は絶無とは行かないまでも、限りなく少ないらしい。


「ではこれから、我と君の同盟関係について少し話を進めていこうではないか」

「はい」


 そこからは今後カイニスさんたちがどう動いていく予定なのか、そこに組み込まれる予定の俺はどうしていけば良いかなどの話し合いを小一時間ほど行った。

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