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戦闘員だって考える、だって人間だもの  作者: 流離流留
第6歩「戦闘だって職務です、それが僕らの生業なんです」
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「カチコミだっぁぁぁぁぁぁっ」

 一声大きく叫ぶと、無双はその身を宙に躍らせ、塀の向こうへと姿を消した。一瞬の静寂の後に、絶叫と爆音の合奏が始まった。


「なにものだお前あああああああああああああああ!!」


「てめぇここがどこだかわかって具わああああああああああああああ!!」


「アイエエエエエエエ!!!?!?!」


「ヤンクだ!!! ヤンクだ!!!!!!」


「カチコミだっぁぁぁぁぁぁっ」


「カチコミアームズ!!! いざ出陣!!!!!!」



「・・・えいえい、おー、じゃねぇよ」

 

なんだこれ、出会って2秒でサイバーパンクじゃねぇか。


突然、自分の足元に暗い影が広がる。

かすかに聞こえた断末魔が段々と大きくなり、とっさに一歩後ろに下がる。


目の前に、顔面を砕かれ、もはや人の形を成していない黒服(故)が空から降ってきた。


「親方! 空から死体が!!」

茶化すな、東雲。

「待って、青春が・・・聞こえる?」

聞こえない。


「おまえらもこっちにこいよー。たぁーのしいぞー」


ついに、塀の向こうからお声がかかる。

なんであの人はあんなに元気そうなのだろうか。


やれやれ、と、いつの間にやら展開した十字架を肩に乗せた東雲がため息をつく。


「じゃあ、葉賀也くん。俺たちは俺たちのやることをやるか」

「・・・もう逃げられそうにないもんな」

「いまさらなにいってんだか。・・・じゃあ、せーのでいくか」

「おうよ」


せーの、の声にあわせ、二人同時に地面をけり、塀の上を越える。


スーツによって強化された肉体は、この程度の跳躍を難なくこなさせる。それにより生まれた余裕が、俺に1つのことを思い出させた。




―――俺、また徒手空拳ですか!?!?!?!?






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