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『異世界で「ツボ」を突いたら神と呼ばれた件 〜指一本で魔王も聖女も救い出す、世界唯一の最強聖鍼術〜  作者: 鍼灸師いのぴー
【第八章:南海灼熱諸島と炎の熱邪(ねつじゃ)】

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第625話「仲間たちの絆!絆の連携と地下脈穴の決戦」

お腹のツボ『中脘』への温感ケアによって、頭ののぼせと足元の激しい冷えからなんとか持ち直したガストン! しかし、洞窟の奥で蠢く怪物「金毒の脈脈頭みゃくみゃくとう」は、白銀霊峰の地下水をまるごと毒に変え、山全体の命を吸い上げ始めます。このままでは山が崩れ、麓の村々まで毒の泥流に呑み込まれてしまう……! 仲間たちのピンチに、ガストンが、ネネが、哭が立ち上がる! 難しい理屈はいらない、熱い絆と力で乗り越える白銀霊峰の大決戦をお届けします!

 「ぐぬぬ……ッ! ちょこざいな真似を吐かしおって! だがな、いくら体調を整えたところで、この洞窟から生きて出られると思うなよッ!」


 地下洞窟の壁面に根を張る巨大な怪物「脈脈頭」が、気味の悪い高笑いを響かせた。

赤黒く光る結晶がドクンドクンと不気味に脈打ち、洞窟の天井から巨大な落石がドカン、ドカンと落ちてくる!


 さらに、足元からは黄金色の泥水が勢いよく湧き出し、あっという間にガストンたちの膝の高さまで迫ってきた!


 「うわわっ!? 水位がどんどん上がってきますわ! しかもこの水、触るとピリピリして肌が痛いです!」

ネネが足をバタつかせ、弓を濡らさないように必死で胸元へ抱え込む。


 「へっ……! お腹のモヤモヤがすっきりしたら、腹の底から力が湧いてきたぜ! 泥水だろうが落石だろうが、俺の戦斧で全部ぶち割り払ってやるッ!」

ガストンが戦斧を力強く構え直し、バシャッと泥水を跳ね返しながら前に踏み出した。


「ガストンさん、無理はいけません! 体調が戻りかけたばかりです!」

くるるが声をかけるが、ガストンは振り返り、白い歯を見せてニッと笑った。


「なに言ってんだ枢先生! 俺たちの命を助けてくれたのは先生だ。今度は俺たちが先生を守る番だろ!」


「ガストンだけにかっこつけさせないわよ! 枢先生、わたしも一緒に戦いますわ!」

ネネが濡れた前髪をサッと払い、弓に三本の矢を同時に番える。


「……フッ、相棒。先生にばかり苦労はさせられん。俺たち往診チームの絆、あの怪物に見せてやろうぜ」

隠密・コクもまた、二本の短剣を交差させ、鋭い眼光で怪物を睨みつけた。


「皆さん……ッ!」

枢の胸に、じんわりと温かいものが込み上げる。

東洋医学の知識や道具だけでは、この過酷な試練は乗り越えられない。何よりも強いのは、互いを信頼し合う仲間たちの「絆」なのだと、枢は深く実感していた。


「ふははは! 威勢がいいのは威勢がいいが、この『金毒の泥流』は山全体の命を腐らせる毒水だ! お前たち全員、泥水の中で骨まで溶けて消えるがいいッ!」

脈脈頭が触手のような太い根を何十本も伸ばし、ガストンたちへ向けて一斉に突き出してきた!


「そうはさせるかよぁぁぁッ!!」

ガストンが雄叫びを上げ、戦斧を豪快に横一文字に振り抜く!

ドカァァンッ!

迫り来る根の群れが、ガストンの圧倒的な力によって一瞬で叩き斬られた!


「ネネ、上だッ! 天井の岩を落として奴の動きを止めろ!」

「任せてガストン! 狙いは外さないわッ!」

ネネが放った三本の矢が、天井の落盤しかけている巨大な岩の隙間に突き刺さった。

ガラガラガラッ!

崩れ落ちた岩石が脈脈頭の頭上に降り注ぎ、怪物の巨体を一時的に押し潰す!


「ぐああッ!? 貴様ら……チョコマカとッ!」

「隙ありだッ!」

哭が水面を滑るように影となって跳び、怪物の弱点である中央の赤い結晶へ、鋭い短剣を突き立てた!

キィィィィンッ!

結晶に深い亀裂が入り、怪物が苦悶の悲鳴を上げる。


「素晴らしい連携です! 皆さん、あともう少しです!」

枢がすばやく指示を送る。


「あの怪物は、白銀霊峰の綺麗な湧き水を毒に変えてエネルギーにしています。つまり、根元の結晶さえ破壊すれば、山の毒気は消え、湧き水も元通りきれいな水に戻ります!」


「よし分かった! 最後の仕上げは俺に任せなッ!」

ガストンが深く息を吸い込み、全身の力を戦斧に込める。

お腹の奥(中脘)から溢れ出る温かなパワーが、ガストンの腕から戦斧へと流れ込んでいく。


「枢先生のおかげで、身体の奥から力が湧き出て止まらねぇぜ! これが俺たちの……絆の力だぁぁぁッ!!」


「行けぇぇぇッ、ガストンさんッ!!」

ネネとハク、リナが歓声を上げる!


「豪力・絆の太刀割り――金毒脈穴・大粉砕撃ッ!!!!」


ドカァァァァァァァンッ!!!!!!!!


ガストンが解き放った魂の一撃が、脈脈頭の巨大な結晶を真っ二つに叩き割った!

黄金色の眩い光が弾け飛び、怪物叫び声を上げながら泥水の中へと崩れ去っていく。


それと同時に、洞窟を埋め尽くしていたドロドロの泥水が、スーッと濁りのない澄み切った清流へと変わっていった。


「や……やりましたわぁぁぁッ! 水が綺麗な透明に戻っていきます!」

ネネが跳び上がって喜び、ハクとリナも抱き合って歓声をあげる。


「ふぅ……これで山を蝕んでいた毒の源は、完全に絶たれましたね」

枢がほっと安堵の息をつき、汗をぬぐった。


「へへっ、枢先生のおかげだぜ! 先生の治療がなかったら、俺たち今頃全滅してたからな!」

ガストンがガハハと豪快に笑い、枢の肩をぽんと叩いた。


しかし――その時であった。


ガラガラガラッ……!


怪物が崩れ去った奥の壁面が大きく崩壊し、見たこともない漆黒の巨大な階段が現れたのだ。

その階段の先からは、不気味な紫色の煙と、地鳴りのような怪しい声が聞こえてくる……。


「な……なんですの……!? まだ奥に部屋があるんですの……!?」

ネネが息をのむ。


「……どうやら、あの怪物はただの『門番』に過ぎなかったようですね」

枢が表情を引き締め、静かに崩れた壁の奥を見つめる。


白銀霊峰の地下深くに隠されていた、さらなる巨大な謎と本当の悪の存在。

仲間たちの絆を深めた往診チームは、新たな決意を胸に、真っ暗な階段へと歩みを進めるのであった――!

 第625話をお読みいただき、ありがとうございました!


体調を取り戻したガストンさんが、仲間たち(ネネさん、哭さん)と息の合った連携で怪物を撃破する爽快な展開をお楽しみいただけましたでしょうか?


 さて、今回は作中でガストンさんが「お腹の奥から力が湧いてきた!」と元気を爆発させたことにちなみ、日常で「なんだか元気が湧かない、疲れが溜まっている、やる気が出ない時」に、身体の内側からパワーを呼び覚ます、誰でもできるカンタンな健康のコツをご紹介します!


 疲れやだるさを吹き飛ばす一番のポイントは、作中でも登場した**「お腹(おへその周り)を温めること」**です!


東洋医学では、お腹は「エネルギー(気)を作り出す工場」と考えられています。ここが冷えると、どれだけ休んでも元気が湧いてきません。


「最近疲れやすいな」「力が出ないな」と感じた時は、温かいお茶や白湯を飲んだり、お腹に手を当てて『深呼吸』を3回してみてください!

お腹がポカポカ温まるだけで、体中にじわーっとエネルギーが巡り、ガストンさんのように元気と笑顔が戻ってきますよ!

難しいことは抜きにして、ぜひ日々の生活で「お腹を温める」ことを試してみてくださいね!


 次なる第626話は、本日**8月19日(水曜日)の夜【21:00】**に更新を予定しております!


地下の隠し階段を下りた往診チームを待ち受けていたのは、巨大な地下の「秘密都市」!? 新たな展開とワクワクする冒険が始まります! 21時の更新をどうぞお楽しみに!

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