姉妹坂 vol.023 「海野く~ん。」一華。
ピアノを弾きながら一華、ちらりちらりと生徒たちを見ながら…。
そこにひとりの見慣れない女生徒を発見して、
「……。」
授業が終わって、生徒たちが音楽室から出る。
「海野く~ん。」
一華。
航、教師の方を振り向いて、
「あ、はい。」
「ギター、頑張ってる~~???」
その声を聞いて、隣の敦司、航の腰をグリグリと。
「痛ぇよ~~。…あっ、はい。まぁ、まぁ…。はい。」
照れながら…。
一華、
「そっ。うん。頑張って。」
中学の頃から始めたギターが航自身、野球と同じように趣味で頑張っている。
しかも、大学生と共に、バンドの一員でもある。担当はリードギター。
「へっ、海野君って、ギターやってるんだ。」
教室のドアに向かって可羊子。
「うん。そっ、何だか、大学生たちとバンド組んでるって…。だ~か~ら~。モテる…。ふん。」
鈴鹿。
廊下を歩きながらレミ、
「で~~。カヨッチ~。部活…決めた~~???」
そのレミの声に可羊子。
「う~~ん。まだ~~。」
そして、
「サッチンと鈴鹿が~~。」
佐智子、鈴鹿、
「うん。」
「新体操…なんだよね~~。。。」
「うん。まぁ…、鈴鹿と私は、中学の頃から同じ部だったから…。」
佐智子。
「カヨッチって、中学の時、何やってたの…。昨日…訊かないでしまったけどさ。」
佐智子。
可羊子、
「ん~~。それが~~。」
もったいぶった様に可羊子。
「実は~~。私も…レミと同じ。中学の頃から、弓道…な~んだよね~~。」
レミ、いきなりの可羊子の声に、
「うそ!!!!…んじゃ~~。弓道にきなよ~~。大歓迎だよ~~。カッコいい先輩たち、いるも~ん。」
佐智子、鈴鹿、
「かかか。こりゃ、決まりだね~~。カヨッチ~~。」
そんな3人に可羊子、
「ふ~~ん。…そのようで…。」
「ねね、矢島さん。妹さんも…ここの…1年なんだっけ…???」
お昼休みに彩萌。弁当を食べ終わった席の可南子の肩をトントンと。
「うん。そうだけど…。」
後ろを振り返りながら可南子。
「ふ~~ん。」
可南子、
「ふん。」
そしてにっこり。
「ちょっとね。…どんな子なのか、気になっちゃって…。…って言うか…、ほら。あんまり兄弟、姉妹って、中学、高校…、一緒って言うの…、ないからさ。」
そんな風に言う彩萌に、
「ここではどうなのか…分かんないけど。…妹の方は…。どっちかって言うと、私より、賑やかかな~~。」
「うそっ。そうなの…???」
園加と愛寿美。
可南子、
「うん。結構、倉敷でも、クラスの人気者になってたからね~~。」
そして目を天井に向けながら、
「その割に、中学から、部活は…弓道なんだよね~~。」
その声に彩萌、
「へっ…???妹さん、部活…、弓道だったんだぁ~~。」
その声に、可南子、
「あっ…。」




