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これってめちゃくちゃふりーだむ!  作者: さしもの
ふりーだむでいるため
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22/23

そろそろ出陣する?やっぱり。

基本的に前の話からの続きです。ストーリーを理解したいなら全話読むことを強く推奨します。大丈夫。まだ完結しそうにないので。今なら30分あれば全部読めます。

…知ってるかな。神に睡眠はいらない。

神の僕である我に睡眠がいらないのもまた道理の中。

あの方は昨日、どこかへ行き、少し待っていて欲しいとおっしゃっていた。

我はその時まで、ここで待とうと思う。

知ってるかな。神は布団で寝る。


あいつらがけしかけてきたりして、ちょっと疲れた。

暇だから日記をあの頃のように始めてみたが、2日目でこうなるとは。

ただ、水面下で準備は進んでいる。

あいつらも決して気づくことはない。

人智を超越した存在、それが神なのだから。


どうやら他の神は相当暇らしい。

あの方を呼ぶためにわざわざ我に文を送るとは。

内容は確認した。その上で、捨てた。

あの方の方針に従いたい。あの方の側に居続けたい。

何より、我の名は斑だ。班と書くな。


やはり、下々の人間では神の力は使いこなせない。

息を吸うようにできることに感動し、容易く配下となる。

神の力は才能による部分が大きい。基本的には埋めようがない。

だからこそ、神は成立する。

力を持つものが上に行く。これが道理だ。


この世界は狂っている。

我もあの方もなぜあの巨大生物が現れているか知らない。

おそらく、神の出力に耐えきれていないのだろう。

それなら、全てに説明がつく。

頻度が上がっているのは、あの方の力が強まっているからだ。


あいつらの才能はやはり本物だ。

青いのがなんで力を得ているのかは知らないが、白いのにある力は異常だ。

経験があるとはいえ、ここまで使いこなせることはなかなかない。

独自能力も開花しているとなれば、すでに我と同次元に達していると言っても過言ではない。

あの方がここまでアプローチするのも頷ける。


1週間が経った。

相変わらずあの方とは連絡がつかない。

ただ、作った配下をここに送っている辺り、信頼はしてくださっているようだ。

我は僕の代表として、あの方の代わりに配下をまとめなければならない。

あの方の期待に応えることが、我の使命だ。


配下に苗字は与えられない。

というより、神の世界に苗字という文化はない。

基本的に名前だけで、その前に立場の名称がつく。

我にも『式神』という立場名がついている。

式神 斑(しきがみのまだら)、我の名前だ。


神の世界は完全実力主義だ。

理論上は下剋上も起こり得る。

最も、そんなことは起こり得ないだろう。

配下の才能は致命的にない。

我もあの方には決して及ばない。


あいつらがここに来ればどうなるのか。

緑のやつは上で管理するべきだ。

青いやつは我々の管轄ではないだろう。

白いやつは危険因子となり得る。

今度こそ、逃しはしない。


白いやつはあの方の直接管理が妥当だろう。

あの方は相当あいつが気になっている。

実際、昔はもっと出力が出たらしい。

ただ、それに体がついてこなかったそうだ。

そんなこと、我でも起こっていない。


あいつは一度死んだ。

死んで地獄の底へ落ちた。

あの方の監視下から外れた。

力を失った。

…そう思われていた。

あいつとあの方の力の親和性は相当高かったようだ。

あいつは死んだ後も力を維持した。

普通ではあり得ない。

地獄とは、神の監視下から外れた者が行く場所。

そんな場所に、存在していいはずがない。

当然、あいつは力無き地獄を蹂躙した。

あいつはその力で無理やり転生した。

輪廻転生は神の範疇のものだ。

それをあいつは神を通さずに行った。

この怪物が。


だからこそ、あいつをもう一度こちら側へ入れる必要がある。

そこそこの年数がかかったが関係ない。

神に寿命はない。

我々はすでに悠久の年月を過ごしている。

独自能力もその日々で得た。


2週間が経った。

あの方との連絡もつかない。

配下の管理も忙しい。

数は増えている。

あの方もどこかで動いていらっしゃる。


あいつを見ていると憎たらしくなる。

我の苦難の日々を嘲られているように思う。

あの方も前世のあいつには少し引いていた。

怨念を力に変え、虐殺を楽しんでいると。

異世界であっても、理解はできない。


我も少し前、少し虐殺をした。

あいつと比べれば規模は遥かに小さい。

目的も、ただあいつらを引きつけるためだけだ。

根っからの才能、能力の違いを見せつけられた気分だ。

あいつをあの方の僕にする日が待ち遠しい。


青いやつは何なのだろうか。

あの方はあいつの話をすると嫌そうな顔をしなさる。

過去の友人を思い出すとおっしゃっていた。

だから我は深追いすることをやめた。

我が知らなくても、神は知っている。


緑のやつはよくわからない。

我もあの方も知らない。

あいつは神の力を得ていない。

あいつは神の誤差で生まれてしまった。

ちょっとした運命の誤差がこうなるとは。


あいつらが同じ場所にいるのは何故だろうか。

元々は友人でも何でも無かったはずだ。

運命がそう傾いたと言うのか。

神の管轄下にある運命を変えたと言うのか。

ありえないが、…ありえないが。


不気味、怖いなんてしばらく思っていない。

少なくともあの方に力を頂いてからはない。

我が人間だった頃は思っていたのだろうか。

なら、まだ我は人から脱しきれていないのだろう。

我は今も、理解不能に恐怖している。


3週間が経った。

あの方との連絡は未だつかない。

我は捨てられたのだろうか。

その発想が出てきた自分を憎む。

布団で少し休もう。


あの方は人間だった我をどう見たのだろうか。

もしかしたら我も有象無象の一人だったのか。

もしくは、我に今のあいつのような感情を抱いていたのか。

おそらく後者だろう。

そう信じていたい。


日に日に配下は増えている。

信仰の力も高まっている。

我も少し強くなった気がした。

今ならあいつらにも一泡吹かせられるかもしれない。

あの方は、見てくださるだろうか。


氷の造形は我の固有能力だ。

あの方の魔法陣のようなもの。

最初手に入れた時は誇り高く思った。

今はそんな自分を矮小と思う。

あいつらは平然とそれをするから。


あいつらの固有能力は浮遊だ。

あの方はそれを初めて見たとおっしゃっていた。

我の固有能力は、固有などではない。

我に固有能力などない。

我に才能などない。


あいつらは何もしない。

緑のやつが少しここの探査に来るくらいだ。

何故あいつらは動かないのだろうか。

我を消すこともできるはずなのに。

その発想も出ているはずなのに。


配下の奴らは我を慕ってくれる。

あの方の代理として動けている。

我を求める人は間違いなくいる。

我がここに存在する理由はある。

あの方だけがいない。


4週間が経った。

あいつらは今何をしているのか。

きっと3人で巨大生物を消しているのだろう。

あいつら、いつも人類に被害を出す。

まるで自分が人類の上にいると思っているように。

そんなわけがない。

そんなわけがない。

そんなわけがない。

そんなわけがない。

ない。


怖い。

全てが怖い。

我は今何をしているのだろう。

誰にうち開ければいいのだろう。

あの方に会いたい。


我は何も知らない。

あいつらは何をしていているのか。

あいつらが何なのか。

あの方のことすら。

あの方に会いたい。


夢を見た。

あいつらが本当に我を消す夢だ。

そんなわけがないと信じた。

どちらが白昼夢だろうか。

あの方に会いたい。


1ヶ月が経った。

あいつらは今日も楽しそうだ。

あいつらも我が動かないのを不思議に思っている。

あいつらは我のことを誘っている。

我は自分から動かない。

動けない。

ここから動けない。

何も出来ない。

早くあの方に会いたい。


どこにいらっしゃるのだろうか。

配下は増えている。

どこかで動いている。

文の数も増えている。

早くあの方に会いたい。


もう我に文を送るな。

我はあの方のことを何も知らない。

それでも文の中身は見る。

誰からきているかわからないから。

早くあの方に会いたい。


嫌だ。

もう嫌だ。

何もしたくない。

何も出来ない。

早くあの方に会いたい。


信仰の力は増え続けている。

でも、そろそろ頭打ちだ。

これが止まった時が我の最後の希望だ。

ここで無理なら。

我は…


明日にはわかる。

明日にはわかる。

明日にはわかる。

明日にはわかる。

明日にはわかる。

会いたい。

会いたい。

声が聞きたい。

顔が見たい。

字を見たい。

全てが見たい。

あの方に会いたい。


一通の文が届いた。

紛れもなくあの方の字だ。

明日、会いに来てくださるようだ。

何故1日明けたのか。

我に見切りをつけたのだろうか。

決断のための1日なのだろうか。

あいつらはどうなったのだろうか。

まだ我は我でいたい。

斑でいたい。

式神 斑でいたい。


あの方と、会えた。

あの方はいつも以上に笑顔だった。

我はただ、あの方の言葉を待った。

正直、不安に思っていた。

捨てられたら、どうしようか。

ただ、考えていた。

でも、その必要はなかった。

あの方はただ我を抱きしめた。

そして、ただ泣いていた。

「連絡を取れなくてごめん。

斑にばかり頑張ってもらってる自分が嫌になって、信仰集めくらい自分でやろうと焦っちゃった。

配下をまとめてくれてありがとう。

やっぱり私には斑しか居ない。

私の夢についてきてくれるのは斑しか居ない。」

そうおっしゃっていた。

あの方はずっと、夢を持っている。

神の世界をより平等にしたい。

神の世界のルールを変えたい。

そのために神の世界の頂点に立たないといけない。

それで、ずっと一人で動いている。

少なくとも、我が見ている限りは。


とりあえず、記録する。

忘れないように。

「やっぱりさ。斑って真面目だよね。

いや、私だったら絶対呼びにいくもん。

不安でしょ?だって。

…だよね。

いや、そんなことしないよ!

私、本当に一人にはなりたくないし。

斑がいる!って。何とかしてくれる!ってわかってたから一人でも動けただけ。

本当の私は、そんなことできないもん。

神様なんてそんなもんだよ。

偉そうにしてるけど、みんな元々そんなん。

だってただの人間だったんだし。

私だって生まれが神なわけじゃない。

たまたま私に才能があったから、神になれただけ。

…確かに、努力もいっぱいしたよ。

斑がいなかった頃はもっとしてたんじゃないかな。

暇だもん。

一人で動きたくないもん。

だから自分の場所で、一人で努力してた。

今は斑がいるから、暇じゃないよ。

やらなきゃいけないこともたくさんあるし。

…わかってるって。

今度は一緒に、ね?」

…さて。

あの方と話をしなければ。

あいつ、俺のことまだ覚えてるのかな。まあ覚えてるだろうな。あいつ素が優秀だし。何でもすぐ覚えてすぐ使いこなしてたし。あいつとは喧嘩別れみたいな感じになっちゃったし、もう一回話したいな。まずは説教して、それから謝ろう。あいつのことも、成銀のことも。

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