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ブサメン転生  作者: ユタユタ
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ヴェルズ

ヴェルズ(ヴェルズ視点)



悠仁は最初全然ダメかと思いきや、

徐々に押しているのか?

義明が少しづつ後ろに下がっている。

というか、

義明に戦うつもりが無い?

攻撃を避けてるだけで全然を攻撃しない。


こりゃダメだな。


なるほど義明はクラスメイトを斬る事が出来ないって訳か。

そう独り言を小さな声で呟くと全身の力を抜いた。

いくら強くても殺る気が無ければ勝てる筈が無い。

これなら悠仁でも余裕だろう。

俺でも何とかなったかもしれない。

最初ミディ様がオレに戦えと言った時はどうしようかと思ったがな。

それから義明がみえみえのフェイントを使うと悠仁がそれを無視して斬りかかる。

そして呆気なく勝敗が決した。

義明の剣は悠仁に当たる寸前でピタリと止まり、

悠仁の剣が義明へと届く。


そして、

義明のハットがハラリと落ちた。


が、無傷?

義明の頭には傷一つ無い。

仕損じた?

いや、


『興醒めなんだよ!!』


悠仁が大きな声でそう怒鳴ると、

その声に思わず耳を塞ぎたくなる。

そして悠仁が拳を振り上げて、


『ゴッ!』


悠仁の拳は義明の頬にクリーンヒットして、

義明はたたらを踏んで倒れた。

義明は澄ました顔をしている。

悠仁は転がっている剣を回収して立ち去ろうとするが、

俺の後ろから声が掛かった、

「どういう事だ?」

イーサンだ。

イーサンはこの結末に納得いかないようだ。

まぁ、俺もだが、

「何故殺さない?」

「終いだ」

悠仁はそう言って立ち去ろうとする。

それでも立ち去りながら、

「こいつが何を考えてるか教えてやるよ、こいつはな、『クラスメイトを殺すぐらいなら、自分が死んだ方がましだ』なんて考えてんだよ。興醒めだ、こんな奴殺しても何の面白味もねぇ」

その言葉に思わず義明を見る。

本気か?

本当にそんな事思ってるのか?

ずいぶん平和ボケした連中だと思っていたが、

それでも普通、

殺されるぐらいなら殺すだろう?

それがいくらクラスメイトでも、、、。

俺は呆気にとられてポカンとそんな様子を伺っていたが、

ミディ様に睨まれてやるべき事を思い出した。


即死魔法だ。


今なら即死魔法で義明を殺れる。

黒曜鉄を使った装備はほとんどの魔法をレジストするのだが、

その黒曜鉄の装備も今は頭を守っていない。

頭を目掛けて即死魔法をこっそり放てば義明を殺れる!


両手に徐々に魔力が溜まる!

そして、

いざ放つその時に、

『よし!殺れ!ヴェルズ!!』

ミディが叫んだ!

余計な事を!!

義明はオレに対して防御の姿勢を取るが、

もうダメだ!放つしか無い!

溜まった魔力が溢れ出す!


『デス!!』


俺の放った魔法が、

義明向けて飛ぶ。

その時。


一羽の鳥が視界に飛び出てきた。

その鳥に俺の放った魔法が当たると、

鳥は地面に転がって、

その鳥はなんと人間になった。

正しくは、恐らく人間の死体になった。



「マリ?」



そうイーサンが呟いた。

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