第63話 不穏な事件の香り
前回のあらすじ
新と愛香の他に翔も外町通りにいたことが明らかになった
オルクの特徴として、緑色で大きな人間のような見た目をしているということがある
森の木は背が低いものが多く、探すのは難しそうだな‥
森の中はそよ風が気持ちいい、半袖だからより感じられる
!
そのときいい方法を思いついた
空気球だ、それを使って風を起こせば地面近くの葉と枝を一掃できる
任務なので盾を持ってきていて正解だった
盾を振り回し、それにより生じた目に見えない球
盾の動きの量によって大きく強くできる、疲れない程度の大きな球を撃った
地面近くまで垂れていた枝が飛ばされ、視界が格段に良くなった
成功だった
そのあと、この方法に重大な欠陥があることに気づいた
これ、オルクに当たったら目覚めるよな‥
夜行性で寝てると言っても、流石にこの強さの風が当たると起きてしまう
ま、結果オーライか
でも、今後は使わないようにしよう
さらに数分が経過したあるとき、大穴を見つけた
「何だこれ?」
中に何かあるわけではない、でも怪しい
穴の中を探索しようとも思ったが、中に入ってしまうと二度と出られなそうな深さなのでやめた
「これ、オルクに関係あるのか?」
少なくとも人間がこの穴を作ったようには見えない
だが、その穴より大事なものが近くにあった
「これ、オルクだよな‥?」
穴の近くにオルクはいた、しかしおかしなことに死体となっていた
何故だ?
オルクじゃない可能性もあったので、メールで石山さんにこの死体がオルクのものか聞いた
しかし、返信が遅かったため、少しの間俺はオルクの死体の近くにいる羽目となった
いつも魔族退治しているとはいえ、死体の近くにまあまあ長い時間いるのは堪えるな‥
突然、そこに男が中学生のように見える男が現れた
え、これ‥
魔族のことは他人に言わないようにされている
どうしようどうしよう
頭の中で考え、一番何とかなりそうなごまかし方を思いついた
ズバリ、森に住み着いていた新種の獣と言うことにしちゃおう作戦
内容は作戦名のとおりだ
「あの、これは‥」
俺が誤魔化そうとしたのと同時に、彼も口を開いた
「お前がこれをやったのか?」
彼の目には怒りがこもっていた、ここで俺がやったことにするとやばいことになりそうだ
「いや、やってない」
これは誤魔化しているのではなく、本当だ
「本当か?」
「本当だ」
そのことを聞くと、オルクの死体に近寄り、そのことを調べ始めた
俺はその様子をただ見ていた、逃げることはできなさそうだった
調べごとが終わったのか、また俺の近くに近づいてきた
「お前の言うことは本当だったみたいだな、疑って悪かった」
彼はそう言い、その場を去っていった
そして、石山さんから返信がやっと来た
この死体はオルクで間違いないようだ
謎はかなり残ったが、バスに乗り遅れそうなことに気づいてバス停まで急いだ
そして俺は帰った、帰る途中でも考えていたが、結局分からず諦めてしまった
「オルクを殺したやつ、あれは絶対に人間の仕業だ」
「とりあえず分かったことをまとめよう」
オルクが殺害された現場には炎と氷の技を使ったあとがあり、殺害された直接の死因は首を斬られたこと
そして、死亡推定時刻は午前3時から5時
あの盾の男は怪しかったが、わざわざ現場に戻る必要がないし、あの盾で斬れるとは思えないので犯人ではないだろう
犯人は、誰なんだ?
次回から第四章(予定では第三章にやろうとしていたけど諸事情で延期した章)です
延期の理由については4章のネタバレを含むのでいつか書きます
そして第二章終了時にも書きましたがまた一章の長さが長くなってしまいました
今回は約一ヶ月もかかってしまいました
でもこれには理由(言い訳)があるんです
実は8時までに投稿が間に合いそうにないときがたまにあったんです
いつも45分かけて一話作っているんですが、いつの間にかもう七時半になっていたことがたまにあり、それでそのときに思いついた少し短いストーリーとは全く関係ない回を入れていたんです
繁がお土産買う回とかです
というか600〜700字の話は大抵それです
第4章はグダグダにならないよう気をつけます
キャラ紹介
イディス
アンダス団のメンバーの一人、ちなみにイディスはコードネームで本名は不明
魂の石について研究していたが、自分では魂の石を持つことができないので来た中学生に魂の石をセットさせていた




