第336話 楽しさ理論
前回のあらすじ
仕方ない殺人
「いや〜、楽しい一日になったな〜。」
美崎は夕焼けに照らされる道を歩きながら、今日のことを振り返っていた。
「皆にも教えよっかな。ん、あれは…」
2つ先の交差点。信号待ちをしている男を見つけて、走ってそこへと向かった。
「おー。こんなところで会うなんて奇遇だな、健心。買い物帰り?」
「うわっ。誰かと思ったら美崎か。直に会うのは久しぶりだな。見ての通り、俺は買い物帰りだよ。」
健心と呼ばれた彼は、美崎の仲間である。
「そうそう聞いて聞いて〜。私、今日ね〜久しぶりに異小課のとこいったんね〜。私の後輩も気になったしね〜。それでそれで〜…ってなわけ。」
「ハハ。美崎らしいな。会ったばかりですらまずいのに、初対面の人に罠のイタズラ仕掛るとは。変わってないな〜。」
そう、彼は仲間。同じ異小課で苦楽を共にした仲間なのである。
美崎の異小課時代もよく知っていて、それでそんな発言ができたのである。
「それにしても、大丈夫?」
「大丈夫大丈夫。最近はなってないから。病気のやつも、俺のことを諦めてくれ…不味い。頭痛くなった。悪いけど、お願い。」
「あぁ〜。なるほどね。オッケー。大丈夫。こんなところに病人を置いていくなんて、楽しくないことやらないから。」
それから数十秒。彼は酷い頭痛と激しい疲労感。吐き気、めまい、熱、全身の痛みに襲われて、その場所で気を失って倒れた。
近くにある公園のベンチへ倒れた彼を運び込み、美崎は彼が起きるのを待っていた。
「うん。おはよう。まあ、時間全然違うけどね。」
「助かったよ…あの場所で倒れると洒落にならないからね。本当、嫌だなこの病気。」
彼は過去の出来事により、不定期であの苦しみが起きる病気になってしまっていた。医者もこんな病気は見たことがないと匙を投げるほどだった。普段は何もないのだが、不定期でぶっ倒れてしまう。何より怖いのが不定期であること。定期的なら予想できるからその日は家にいようとかできるのだが、不定期なので色々と危険な目にあってきていた。
彼が異小課を辞めたのは、それが原因である。
「ねぇ。いつか皆で今の異小課のところ行ってみない?後輩と先輩として。3人でまたやってみたいんだ〜」
暗い気持ちを切り替えるように話題を明るい話題にした。
「ははっ…できたらいいね。あいつにも言わないとだけど。まあ、日程決まったら教えてね。休日なら基本大丈夫だから。まあ…倒れるかもしれないけど。」
「倒れさせないって。倒れたら私が見守るからさ。」
ちょっと矛盾が生じているような気がしたが、楽しさ好きの美崎はそんなことを気にもとめていなかった。相手にも、伝わっているだろうし。
明日から一周年前夜祭的なことやります。
次章は多分2月4日からやるかな。
ハロウィンやクリスマスのときよりは少ないだろうけど、頑張って作ります
あ、次章予告は3日にやります




