第325話 何も考えられぬ
前回のあらすじ
愛香?愛香!
「行かなきゃ。」
「よしできた!愛香、これ飲め!」
あれから十数分後、落とし穴の中で愛香はずっと同じことを言い続けている。一緒に落とし穴に落ちてしまった翔は繁や落とし穴を作った張本人が助けていた。そしてその間凪が何とか気を紛らわして落ち着かせる薬を作っていて、俺は近くからそれを作るのに必要な材料を凪に言われて取りに行っていた
「行か…な…あれ、私…」
「戻った!愛香!大丈夫だったか?」
何とか凪の薬のおかげで愛香は正気を取り戻した。愛香の正気を取り戻すさまを見て皆安堵の表情を浮かべていた。
やっぱり異小課の皆仲がいいよな。同じ仲間として、全力で心配して全力で安堵している。改めて仲の良さを感じた。
「え、ちょっと私何してたの?なんでこんな所に?」
「愛香本当に覚えてないのか?」
「はい…吹雪が吹き始めた頃から何も…」
正気を失っていた頃の記憶はないようか…何があってどうして愛香がこうなったのか、それも全く分からないまま。
「ちょっと待って愛香、やっぱり…愛香、刺されてる。愛香は体をあの魔族に乗っ取られていたみたい。」
魔族に体を乗っ取られた…怖…
「どういうことなんだ?」
「多分ハネミスという魔族が原因。そいつは自分の体から自分の小さな分体を作り出して、そいつが刺すことで強い洗脳作用を引き起こすんだ。そいつに刺されると、その主の元へと行かなきゃならないという強い洗脳を施して、無理やり動かさせて食べられるという趣味も悪いやつだ。俺の国でも同じことをして国外追放されたやつだが、この世界に来てまで悪さをしているとはな…」
「お兄ちゃん…」
酷いな…。たまたま俺たちがいたから何とかなったものの、一人でいたらどう考えても愛香は食べられていたんだよな…
この近くで起きていた神隠し事件もそいつの仕業と見て間違いないだろうな。正気を失うさまを見ると神様の祟りとかそういう考えになったのかもしれないし。
「すみません。俺としてはあいつは倒したいです。人間を惑わして殺すのは、許せない行為です。」
凪が珍しくここまで怒りに燃えている。
「勿論そいつを倒すか。それがこの任務でもあるんだし。だが、刺されるのは大丈夫なのか?」
「それなら大丈夫。この薬を飲みさえすれば刺されなくなる。実際には皮膚を少し固くしてさせなくするんだけど、まあそこら辺はそんなに重要じゃない。」
「へぇ…随分と面白そうな戦いになりそう。」
緑色シリーズの最新できてないな…
いつかやりたい
愛香が抹茶推しすぎておかしくなるのは、書いてて楽しいんだよね




