表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法の木エニシダの香り  作者: 文乃木 れい
慧の目にうつる世界
29/50

陣取りゲーム

「ちゃぼのひなが生まれたよ。見ておいで」

 おはようの時にさの先生が教えてくれたんで、砂場をこえて走っていった。 ようこやたっくんたちが、とりごやをのぞいていた。

「すっげーかわいーぞー」とたっくんが振り返った。小屋の中を見ると

いるいる、ぼくが名前をつけたげんじろうのまわりにちっこいくちばしが見えてる。

「せんせー げんじろー男なのにあかちゃんできたのかー?」

と聞いたら、先生が

「はなこから卵が生まれたんでしょうよ」と笑った。

「8羽いるんだよ、大事にそだてなきゃね。」ふわふわの毛ですっごくかわいい。

しゃがんで雛をみていたえみちゃんが

「トーハイゴーになったら、はなこたちどうなんの?」と聞いた。

  

「えみちゃん、心配してんだね。だいじょうぶだよ」としま先生がえみちゃんの前にでゃがんで言った。

「えみちゃんのとこにも赤ちゃんが生まれるねえ、楽しみだねえ」


「生まれたらおばあちゃんが来るの。」とえみちゃんは言った、そして

「だから、だいじょうぶなの」と大きく息を吐いた。


「今日の散歩はみみずをとりに行くよ。」とさの先生。げんじろうとはなこが元気になるように、とってきてあげるんだって。

 三角公園の土手でかっちゃんとたっくんはみみずとりに夢中だった。とったみみずをいやがるえみちゃんに見せておいかけたりしてる。ぼくはまりちゃんやこうじやせいことくりの実をとったり、やまごぼうをとって遊んだ。

帰り道、ぼくらの手には萩の花、われもこう、栗などたくさんの収穫物がぶらさがってた。


  園に帰ってきてから庭で 染物やさんごっこをした。

 バケツにヤマゴボウをいれて棒でごしごしつぶしてグレープジュース。

 しま先生が和紙を小さく折ったさきっぽをジュースで濡らした。

 和紙を開くと ピンクの模様がきれいにつながっている。

 

 「せんせー それちょうだい、あさちゃんにあげるんだ」

お昼ごはんになったから 手を洗ったけど、ぼくの手も染まっちゃったよ。


 お昼ごはんのあと、絵本を読んでもらってから、陣取りゲームをした。

 このごろ毎日やってる。ちいさいらいおんもいっしょに。

8人ずつに分かれて敵の宝物をとりに行く。それを自分の陣地まで持ってこれたら勝ちだ。

ぼくらは白樺の木の下を陣地にして、白いボールを宝物にして置いた。

たっくんのチームが、桜の木に置いた宝物は青いボールだ。宝物をとりに行く途中で敵につかまると、相手の陣地に入れられて動いてはいけない。相手から逃げながら宝物を奪いにいくのだ。

 ぼくのいるチームはずっと勝っていた。ぼくは宝物をとりに行くのが結構うまかったんだ。

今日もよく動いて相手をかわしてたのに、ぼくのことをかっちゃんとこうじとりゅうが押さえて動けなくした。その間にかんたがぼくらの白いボールを奪って自分の陣地まで走っていった。

ぼくは、その間ずっと動けなくされてて、ものすごく 悔しかった。悔しくて涙がでてゲームはもうやめて教室に入った。

「先生!かっちゃんたち ずるするんだよー」って叫んでいるせいこの声が聞こえた。

その後、ぼくは、かあさんからこっぴどく怒られることになっちゃったんだ。










評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ