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第32話 図書館ちっちゃい?

 さてさて、道中まあ色々ありましたが、無事に家に着きました。

 いや~大変だったけど、兄様が出迎えてくれたら一気に吹き飛んだよ。

 流石兄様です。その穏やかなスマイルが溜まりません。


「お帰り、ユキ」

「ただいま兄様」


 私は我慢が出来なくて兄様に抱きついた。

 あ~懐かしい兄様の匂い癒されます。


「道中何も無かったかい?」


 これは言うべきなのだろうか、でも今言わ無くても御者の人が言うだろうし結局一緒か。


「道中ですか……賊などに襲われましたが特に問題ありませんでした」


 兄様は私が抱きついて頭を撫でてくれていたのだが、ピタッととまった。


「本当に大丈夫かい? 怪我とない?」

「大丈夫です」


 私が大丈夫だと言うと、兄様はホットしたような表情をした。


「それでその賊はどうしたんだい?」

「人数が多かったので放置してきました」

「ユキが倒したの?」


 いや兄様、こんな小さな女の子が倒せる訳無いでしょう……倒したけども!


「いえ、とうりすがりの冒険者が助けてました」


 兄様が本当かな? みたいな顔をしたがそれ以上聞いてはこなかった。


「さて、こうしていてもなんだし家に入ろうか」

「はい」


 私はルンルン気分で兄様と手を繋ぎながら家に入った。

 今はもう夜だから今日は食事をして寝るだけだね。




 やっぱり家の食事より学園の方が私には合うね。

 食事の時に母様や父様に色々聞かれたが無難に答えた、なんで「貴族らしく」とか「友達は選べ」だ、余計なお世話だよ!


 さてお風呂も入ったし寝よう、精神的に疲れたからね。

 家のベットはフカフカだ、気持ちいい、吸い込まれる様だ。




 ふわ~寝た寝た。

 こんな休暇の時は前世なら昼まで寝てたね、懐かしいね。

 でも、貴族の家、他の家の事は知らないけど、この家は決まった時間に起きなければいけないのだ、コックさんが料理を作っているしね。

 私は食堂に向かっていく途中に兄様と会った。


「兄様おはようございます」


 私はペコリと頭を下げた。


「うん、おはよう」




 さて、この休暇、何しよう。

 特に予定とかないんだよね。

 う~ん、どうしよう。

 そうだ! 王都の図書館とかに行こう調べたい本が有るんだよね。

 早速、兄様を誘おう。


「兄様今日って予定とかありますか?」

「今日かい? いや特に無いよ」

「じゃあ、私と一緒の王都の図書館に行きましょう」


 私は身を乗り出して兄様に頼んだ。

 兄様と一緒なら楽しいし危険も少ないしね。

 何の危険が有るのだ、とは思うものの賊の件もある。

 誰かが私を、いや、この家を狙ってるのは確実だしね。


「ユキは本当に本が好きなんだね、いいよ一緒に行こう」


 兄様がそう言って微笑んでくれた。

 そんな優しい兄様が素敵です。




 そんな訳で兄様の「瞬間移動」でぱぱっと王都まできました。

 王都って初めて着たけど凄い賑わい様だ。

 大通りでは色んな店が並んでおり凄い賑わいだ。

 ここはこの国の、貿易の中心地だ各地から様々な物が集う場所、賑わうのも同然か。


 私達は王都の比較的静かな場所まで来ていた。

 王都の端っこに図書館が有るのだ、この国の図書館がどんな物かわくわくしていたんだけど……え? ちっちゃすぎね?

 いや、ちっちゃくはないんだよ、でも想像していたのより全然ちっちゃい。

 王都だから物凄い、兄様の学園よりも大きいのを想像していたんだけど……なんかがっかり。

 そんな私の様子を察してか兄様がここの事について説明してくれた。


「ここの図書館はね、普通見えるけど実はそうじゃ無いんだ」


 ん? どういうこと?


「ここはね一階、二階にも一杯本が有るけど、この図書館は地下があるんだ」

「地下?」

「そう、僕もあまり知らないけど地下1階と2階は一般公開がされているんだ地下は凄く広いんだよ、でもそこから下は権限がある人しか入れないんだ。国の重要な書類が沢山置いて在るらしい」


 そうなんだ、まあ国の裏事情とかそんなパレたら不味い書類が在るんだろうな怖い怖い。


「そうなんだ。じゃいこ」


 私は兄様と手を繋ぎながら図書館に入っていった。

 

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