0歳10ヵ月 5 ―――『逆鱗』
ฎธๅ 血気盛ん╞ ข๏ฎค ╡
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โ€ๅษโธ bloodƂ
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|整数値を支配する魔法を生成し「血気盛ん」と命名せよ
╞ 何も受け取らない ╡
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我が手に触れし対象へ、整数値と「blood」という名を与えよ。
「blood」の物質量へ1を加算し、加算後の値を「blood」へと代入せよ。
処理後の「blood」を返却せよ。
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「『血気盛ん』」
呟くと同時に、私の手のひらに付着していたお母さんの血液が「ゴボッ」と音を立てて溢れた。
ฎธๅ 血祭の号令╞ ข๏ฎค ╡
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ใฉธค ฎธๅ bloodƂ
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blood•╘๏¢ษญ ฿ ╘๏¢ษญ╞¢╡Ƃ
โ€ๅษโธ bloodƂ
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|整数値を支配する魔法を生成し「血祭の号令」と命名せよ
╞ 何も受け取らない ╡
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我が手に触れし対象へ、整数値と「blood」という名を与えよ。
「blood」の物質量へ5000を乗算し、乗算後の値を「blood」へと代入せよ。
物質量の乗算方位はデフォルトとし、「blood」の方位メンバへと代入せよ。
絞り値は4とし、「blood」の絞り値メンバへと代入せよ。
処理後の「blood」を返却せよ。
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「『血祭の号令』」
瞬間的に物質量を五〇〇〇倍に増幅された血液が、とんでもない速度と勢いで炸裂する。
空気が弾けるような音が響くと、次の瞬間には血まみれになった盗賊が反対側の壁に張り付いていた。
べちゃ、と血の海に落っこちた盗賊を見て、うっかり殺しちゃったかと思ったけど……盗賊が呻き声と共に咳き込んだので、私は安心した。
よかった、生きてた……。
―――こいつは散々嬲って甚振って、生まれてきたことを後悔させながら、人間だったことに気づかれない死体に変えてやるんだから。
壁に直撃して跳ね返ってきた大量の血液を雨のように浴びながら、私は血の海を悠然と歩いて盗賊に近づいて行く。
這いつくばっていた盗賊は私の水っぽい足音に気が付くと、「ひっ!?」と情けない悲鳴をあげて駆け出そうとした。
「『注射針』」
今度は絞り値を最大値に設定してレーザーのように射出させた血液が、逃げようとした盗賊の足を撃ち抜いた。
盗賊は耳障りな汚い悲鳴をあげて血だまりに倒れ込むと、右足を抑えて悶え苦しんでいる。
あーあ、もう逃げられなくなっちゃったね。まぁ、最初から逃がすつもりなんてなかったけど。
ようやく逃げられないことを悟ったらしい盗賊は、次に小太刀を握りしめて襲いかかってきた。
頭悪いなぁ。
「『注射針』」
左足。
自分の体も支えられなくなった盗賊が、無様に転倒した。
「『注射針』」
右腕。
唯一の武器である小太刀を取り落とした。
「『注射針』」
左腕。
悲鳴をあげながら這って逃げようとしてたから、ついでに潰しておいた。
狂ったみたいに叫んで のたうちまわる盗賊を見下ろしていると、私は愉快な気持ちが溢れてきて、思わず口角を釣り上げた。
そんな私の表情を見た盗賊が、細い目を限界まで見開いて、歯をガチガチ鳴らして怯え始める。
……失礼なやつ。私の笑顔は天使みたいだって、みんなから評判なのにさ。
ろくに動かせない手足で、それでも必死に私から距離を取ろうと後ずさりする盗賊。
私はゆっくりと歩いて距離を詰めながら、どうやってこいつを苦しめようか、それだけを考える。
指先から順番に血液を沸騰させてやろうか。
手足の根元を凍結させてやろうか。
体内の生体電気を増幅して踊らせてやろうか。
歯を一本ずつ爆発させてやろうか。
衣服を自動車よりも重くしてやろうか。
哀れな盗賊は泣きわめきながら、「助けてくれ」なんて馬鹿なことを言ってる。
まだ自分の置かれてる立場がわかってないんだね。
そこは、「楽に殺してください」でしょ。
もちろん、そんなお願いを聞き入れるつもりは無いけど。
この部屋に地獄を再現してやるんだ。
私は必死で謝る盗賊に笑顔を向けて、そのなってない謝罪の仕方を指導してあげることにした。
私は小さな手を素早く伸ばして、盗賊の鼻を掴む。
「『強いる誠意』」
鼻の重量を三〇〇キロにされた盗賊は、顔が潰れそうな勢いで私に頭を垂れた。
そうそう。誠意ある謝罪っていうのは、こうでなくっちゃね。
床に満ちた血液で溺れかけてる盗賊の頭を踏みつけて、グリグリと踏みにじる。
……よし決めた。まずはお母さんと同じ場所を斬って、それから傷口を燃やしてやろう。
そしてこいつがお兄ちゃんを蹴ったのと同じ場所を、岩で潰してやるんだ。
それから さっき思いついた処刑を全部実行して、それでも生きてたら豚の餌にしてやる!!
「うふっ……ふふ、あははははっ!!」
私は血だまりに沈んでいた小太刀を持ち上げると、盗賊の背中にあてがった。
もはや意味をなさない悲鳴をあげて絶叫する盗賊を無視して、私は小太刀の重量を操るべく口を開こうとした。
―――その瞬間。
「もういい、セフィ!!」
私の手にしていた小太刀が払い飛ばされると同時に、私は暖かいものに包まれた。
……お兄ちゃん?




