7:MOJ。
ただ1つ、ハンテにとって問題だったのは家庭での転勤だった。
一般的に転勤家族と言われる家庭で育ったハンテは毎回のごとく家族帯同であった為、色んな町で、自分の紹介をしては、引っ越す。紹介しては引っ越す。
そんな事を繰り返していくうちに友達を作るのも、自分のことを語るのも嫌になって行った。
そんな時、この街に引っ越してきて 初めてすごく仲良くしてくれる友達が出来た。それがリト
しかし、また引っ越すのではないか そうなったらまた一からになるのかも知れない。
それが嫌でハンテは家に引きこもり、現実から逃げ始めた。
最初の方は学校へ行かないことへの親不孝にならないかと不安でいっぱいだったが、時が経つに連れて慣れてき始めた時 家のチャイムが鳴った。その相手は配達員でも、出前の人でもなく、見覚えのある仲良くしていた少年リトだった。
最初の方は門前払いをしていたハンテだが毎日毎日来るリトにハンテはゆっくり心を開いた。
そしてある日 ハンテは初めて部屋にリトをあげた。
それはハンテにとっても初めての友達を入れるという状態だった。
リトは毎日、毎日楽しい話を持ってきては楽しそうに語る その笑顔にハンテは惹かれていった。
しかし、リトはある時大切な友達と喧嘩してると知った。
それは、大喧嘩とまでは言わないが、口論してそして距離が空くようになってしまうほどの喧嘩らしい。
それを聞いたハンテは友達が傷ついてる顔を見るのは嫌だ、そう思い学校に再びくるようになった。
ということらしい。
「だから、揉め事はここで、おわり」
そう言うハンテの顔はいつもマスクをしており、表情が上手く見えなかったが、俺はこの時初めて、この子はマスクの先では笑っている健気な少女だったんだと知った。
「それでさ、仲直り代わりになんやけど、1つお願いがあって…、」
「またか?」
「お願い!うちらやっぱみんな気が合うと思うねんやから、うちらみたいに友達や色んなことで揉めてる子らを助けるヒーローグループ作らんか?」
リトは両手を合掌しながら俺とハンテにオネダリして来た。
「…しょうがないな。その代わり リーダーは俺な」
「え!?ええんか!! …それでハンテちゃんは…?」
「学校はつまらんけど、2人といたら楽しそうだし、いいよ。乗った」
「やったぁ!!ずっと作りたかったんやー!いつか、カネヅ…いやリーダーみたいなヒーローになりたいって!」
そう言いながらリトは自分の帽子につけている正の字を大事そうに撫でた。
「あーだから、その感じだったのか。なんて言うかその文字、ダサ可愛いね」
ハンテはマスクを手で覆いながらクスクス笑った。
「「かっこいいだろ!?」」
俺とリトは同時に声を上げて驚いたが、ハンテはどこがと言いたそうな表情になった。
「いやいや、この文字のなかっこいいところはな―
―数年後。
俺は…意識を朦朧とさせながら目を覚ました。
まるで、なにかに操られていて正義を振り回していたように感じた。
不思議と罪悪感とともに、なにかに負けたんだという屈辱だけが、今の俺には残っていた。
おれがこうなってしまったきっかけも、正義とはなんなのかも今はもう分からなくなってしまった。
けど、これだけはわかる、集団で襲うようなクソ達よりリトやハンテとMOJが出来て、本当に良かったと思う。
これは、MOJこと、Mete out justiceが生まれた理由を記されそして、暴走した正義が終わりに向かう日記である。 fromカネヅ
ありくらげ。です
めちゃくちゃ誤字しやすいので、おやと思ったら教えてもらえると嬉しいです!
ちなみに感想くれるとめちゃくちゃ喜びます。
ストーリーに干渉しない程度の質問にはお答えします。
ではまた。




