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必滅の魔女  作者: 坂井 ユキ
第二部 魔女と学園
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初の魔法実技の授業にて

そうして迎えた最初の実技の授業。

はい、使えない魔法の授業です。

もう努力とかそういう問題じゃないんだよ私は。

体の作りで無理だって言われてるのをどうしろってのさ。


あ、ちなみに実技は選択科目なのもあって、1年2組との共同授業です。はい。


「はぁ~い。それではぁ~、今日は最初の授業ですのでぇ~。

まずは皆さんの魔力量とぉ~、得意属性を調べましょうねぇ~」


学園の敷地内にある魔法用の鍛錬場に集合した1組と2組の生徒達を前に、例のごとくのんびりしまくった口調でナターニャ先生が呼び掛ける。


学園生活が始まって数日が過ぎ、毎日そんな先生の語り口調を聞いている1組のクラスメイト達もだいぶそれに慣れて来ているので、今更口調に反応する子はいない。

ただ、初体験の2組の生徒達は露骨に戸惑ってるけど。


そうそう、授業を通じて少しずつではあるけど、エフィーリア様もクラスメイト達と話せてるんだよね。


最初はみんなやっぱり恐縮しまくってたんだけど、エフィーリア様が案外と気さくな性格をしていることもあり、徐々に慣れて来ているみたい。

ちなみに、私には誰も話しかけて来ない。なんでだ。


そんなことを考えている間にも順番は進んで私の番。

ナターニャ先生の横にある台の上に置かれた石版を触れば良いらしい。


「はぁ~い、ではぁ、サキさんどうぞぉ~」


先生に促されて石版に触れる。

すると、石版に彫り込まれている魔法陣みたいなものが仄かに輝き始め、その光は徐々に強くなっていく。


その光に、クラスメイト達がざわつき始める。

あれ?みんなの時はこんなに光ってたっけ?


「ありがとうございますぅ~。

やっぱりサキさんは魔力量はかなり多いですねぇ~。

残念ながら得意属性はないみたいですがぁ~」


「まぁ、魔法は使えないらしいのはわかっていたので……」


本当に残念だと思ってるのか、いつも通りのにこやかな笑顔のままで言うナターニャ先生に、私もいつも通りの無表情で答える。


「サキさんは『流れ人』ですからぁ、仕方ありませんよねぇ~。

もし魔法が使えたならぁ~、すごい大魔法使いになれたと思いますよぉ~」


「そうですね、残念です」


一応フォローらしいことを言ってくれる先生に、私も一応適当に返しておく。

まぁ、確かに任務の時とかに多少不便に感じることはあるけどね。


そうして再びクラスメイト達の列に戻ろうとした時だった。


「ふん、魔法も使えない殺人鬼がなんでここにいるんだ」


ぼそっと誰かが呟いた。

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