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勇者の死体を洗う仕事

勇者の死体を洗う仕事

作者:源氏
最新エピソード掲載日:2026/09/30
勇者は死んでも生き返る。
けれど、戦場に残された死体は、誰かが片づけなければならない。

二十四歳のナギは、勇者の遺体を洗い、焼く「後始末屋」だ。家族同然の仲間と働き、いつか六人で暮らせる家を買う。それだけが望みだった。

ある日、処理場に運び込まれた村人たちの遺体から、英雄の犯罪が明らかになる。
口封じに焼かれる処理場。殺される仲間たち。

翌朝、事件はこう報じられた。

〈勇者イザク、作業員を救おうとして殉職〉

家族を殺した男は、復活し、勲章まで手に入れた。

生き延びたナギは、かつて洗った死体と夢の中で戦う力――〈死体稽古〉に目覚める。英雄たちが隠してきた敗北を学び、復讐のために剣を取る。

その師となったのは、まだ人を救おうとしていた、十八歳のイザクだった。

敵は、殺すほど称えられる。
ならば、二度と生き返れなくしてから殺す。

これは、死者を見送ってきた青年が、不死身の英雄に最後の死を与えるまでの物語。
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