折り目のない気持ち
掲載日:2026/09/05
目を閉じてそのまま眠てしまったのは僕の方で
君は目を閉じただけで本当は薄明かりをたよりに
どこか遠くの僕が行くことのできない場所を
その瞳に焼き付けようとしていたのかもしれない
本当のことはどうなのか今となっては知りようがない
もうすぐ新しい季節へと移り変わるけれど
向かったきり帰ってこない君は
一体どうしてしまったのだろう
絶えず君が好きだった人形を操って空に叶うおまじないを今でも唄ってくれていればいい
それをやめてしまっていたとしても
せめて裸足で草原を賑わかす君のまま笑っていて欲しい
あの蒸した季節から零れた
この膿んだ鬱くしい世界で一番の美しい笑顔だけは変わらないでと強く言いたい
酷なことを言って痛いほど締め付け救うこともしなかった僕を今更
許してくれと宛てたりはしない
心から君を愛していた
偽りは決してない
何もしてあげられない一方的なこの願いを
どうかどうか
刻んだ分だけ進む時間の中で
ああそうかと思ってくれればいい




