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詩全集4

Temperature Difference

作者: 那須茄子

これからの人生

おそらく一生

憑き物

付き物

つきもの

寒暖差の悪魔


身体がもたなくて

リタイア&ギブアップ=ギブス

そんな日が稀じゃなくなる日常化

暦では冬でも

ラフな格好で出掛けることもある異常気象


油断大敵とは正にこの事で

うっかり鍋がひっくり返ったような

突然の冷え込み注意!!

てのひら返し

ノー・イエスの札を上げるひまもない


寒暖差の悪魔


いつもやつらは

こちらの隙を狙っている


窓の外に広がる穏やかな陽光に騙され

薄手のコートを羽織った瞬間

駅のホームで浴びせられる凍てつくような隙間風

その一撃で

喉の奥がヒリつきもう「やられた」と悟るの

もはや天気予報は気象情報ではなく

悪魔の機嫌を占う神託


降水確率よりも重要なのは

予想最高気温と最低気温の差という

名の悪魔の振れ幅


四季などという言葉は

遅かれ早かれ死語となるだろう

春と秋は単なる気まぐれ

夏と冬は悪魔が本気を出している


       春夏夏夏秋冬冬


私らか弱い人間はその七変化に付き従うしかない


予報円は小さくとも

体感の嵐は常に広範囲

気休めの天気概況より

信頼できるのは

長年の経験で培われた

痛む関節か古傷の予感だけ


変化は姿を見せない

だがしかし

その仕業はそこかしこにあるから

じっくり見極めよう


一枚多く羽織るか

脱ぎ捨てるか

その永遠の選択をこれからも


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寒暖差はキツいねー  (+o+)
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