直前のお話
超見切り発射です。続きを書くかもわかりませんが、目に留めていただき、ありがとうございます。
長いデスマーチに一段落付け、俺は何日かぶりの自室に足を踏み入れた。
スーツはくたびれ、髪はボサボサ、3日入っていない体は不愉快な臭いをはなち、頬はやつれ、目は充血して目の下には隈、髭も伸びっぱなしという、なんとも哀れな出で立ちの俺は、ベッドに倒れるように潜り込み、そのまま深い眠りについた。
(明日はさっさと起きて風呂に入らねば・・・)
そんな事を思いながら・・・
ぼんやりと目を開くと、俺は自分のパソコンの前に座っていた。
眠気で回らない頭でなんとなく「ああ、久しぶりに開いたなぁ・・・」などと思いつつパスワードを打つ。
聞き慣れた起動音とともに、デスクトップ画面が表示され、俺は慣れた手つきでアイコンをクリックした。
システム読み込みのゲージがぐん、と進み、スタートボタンがクリック可能になる。
久しぶり過ぎて技の名前が余り思い出せない。クランの皆は元気にしているだろうか・・・
既にキャラクター選択画面だ。キャラクターは3体。中肉中背の人間(男)、金髪でやや長身のエルフ(女)いかにもな感じのドワーフ(男)
人間の男を選択し、ゲームを開始する。
β版からコツコツとプレイし続け、現在でもそれなりの高レベルなメインキャラ、久しぶりにレベル上げもしよう、ああ、新しい生産スキルも出たって言ってたっけ。
そう考える内に、ずっと一定量だった睡魔が急激に襲い、俺の視界はホワイトアウトしていった。




