序章 はじまりのものがたり 第0話『はじまりのものがたり』
――まずい。コレはまずい。
冷たい地面に顔面をつけ、幾度となく刺された背中の痛みは、やがて熱を持った炎で熱く燃えているような感覚に変わる。辺りに広がる真っ白な絨毯が、まるで最初から赤だったかのように血で染まっていた。
――あつい。あつい。あつい。
――私はこのまま死ぬわけには……。
どうにかして意識を保とうとするが、抵抗する間もなく、最後の衝撃が走る。
そうしてアイナ・アリストは意識を失う。
「ははっ。やった。やったぞ。これで終わりに……これで全てが報われる。」
そう言うと、アイナを襲った人物は自らの命を断ち切る。
日本 某所
――まずい。非常にまずい。
何者かに背後から突き飛ばされ階段の一番下で倒れ込む。全身に痛みが走り地面に対してうつ伏せになっている。息が詰まるほどの衝撃。
肺から空気が抜け、声を出すことすらできない。
だが、少しでも人のいる方へと這いずり前進するものの途中で限界を迎え意識を落とす。
――どうして遅刻して急いでる日に限ってこういうこと起きるかな……。
そうして渡辺あいなの意識が深遠へと沈んでいく。
改めまして、春夏秋冬です。
第0話ご覧いただきありがとうございました。
これからあいなの物語が始まっていきます。
まだ拙いところもございますが、頑張っていきますので応援のほどよろしくお願いします。
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