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エスケープという名の神隠し  作者: たなばたばたばた
28/29

28話 これでおしまい

閲覧ありがとうございます!

今回でおしまいです

その音は私を切りつけていた涼音は

何者かの攻撃魔法によって吹き飛ばされた。

トロメリア「助けに来たわよ!」

アルフレッド「トロメリア…」

トロメリア「涼音!こっちよ!ワタシが相手になるわ!」

トロメリアは攻撃魔法を涼音に

ギリギリ当たらない程度に放ちながら

涼音の魔力を消費しようとしている。

クレマチス「アルフ、ボロボロだね、今治してあげるから…」

マチスは俺に回復魔法を使ってくれた。

あぁ、だんだん傷が癒えていく。

クレマチス「よく頑張ってくれたね、アルフのおかげで

涼音ちゃんも死なずに済みそうだよ」

アルフレッド「それなら良かった、

後はトロメリアに任せるしかない…」

トロメリアは涼音と向き合って

涼音を極力傷つけずに戦っている。

トロメリア「いい加減目を覚ましなさい!」

涼音の動きは鈍くなっていく。

次第に攻撃もしなくなり、倒れそうになった涼音を

トロメリアが優しく受け止める。

トロメリア「ゆっくりでいいわ、目を覚まして…」

涼音は虚ろな真っ黒な目でトロメリアに抱きしめられている。


しばらくして、涼音はオーバーフロー状態から解放された。

涼音「…ん、あれ、私、

何していたんだろう…メリアさん…?」

トロメリア「やっと目が覚めたのね!良かったわ!」

トロメリアは涼音を勢いよく抱きしめる。

涼音「私、なんでこんな血だらけなの…」

トロメリア「アナタはオーバーフロー状態だった、

アナタはアルフを殺しかけたの。

でも、アルフは耐えてくれたわ、

そのおかげでアナタも死なずに済んだの…

死雫に殺されるところだったわ。」

涼音は涙を流し始めた。

トロメリアは涼音を優しく抱きしめる。

俺はマチスに支えられながら涼音とトロメリアに近づく。

アルフレッド「涼音、無事か…」

涼音「アルフさん…もう、近づかないで、

私のこと、嫌いなんだよね?」

アルフレッド「それは誤解だ、大切に思っている。」

涼音「じゃあ、あの時、なんで拒んだの…」

アルフレッド「一時的に思った思いに答えて

涼音の心を埋めるのは失礼だと思ったからだ。

あんたの好きな人は藻部だろう。傷つけて、ごめんね。」

涼音「そこまで考えてくれていたんだ…

私こそ、ごめんなさい。」

アルフレッド「とりあえず、無事でよかった。」

涼音はトロメリアの胸の中で泣き続ける。

良かった、これでまた涼音も元に戻って平和な日常に戻…

スパンッ。

涼音の首が切られた。首と体が切断され、

体が地面に倒れる。血が身体中から溢れてくる。

抱きしめていたトロメリアは血だらけになる。

トロメリア「…は?」

死雫「いつまでもこんなこと

続きそうだったから終わらせたよ。処理完了。」

涼音の生首を抱きしめるトロメリアの目の前には死雫がいた。

アルフレッド「…」

トロメリア「ちょっと、なんで殺すのよ!

涼音は何もしてないじゃない!」

トロメリアは涙ぐみながら死雫を睨みつけて、怒鳴る。

死雫「君たちは目の前の現実しか見えないんだね。

とても愚かだね、これを見てみなよ。」

死雫は裂け目から…

えまの首と体が切断しかけの死体を出してきた。

アルフレッド「?!」

死雫「この子は住民を殺したんだ、

犯してはいけない罪を犯したんだ。

だからこんな結末になったんだよ。」

死雫はいつもの微笑んでいる表情とは違い、

俺たちを見下すような冷徹な目をしていた。

トロメリア「…嘘よ、こんなの、ねぇ、涼音、

返事してよ、ねえ。」

トロメリアは虚ろな目で

もう喋ることはない涼音の生首を抱きしめながら話しかける。

アルフレッド「涼音は、仕方なかったんだ…

大切な人達も失って、優しくしてくれる人がいなくて…」

死雫「どんな理由があっても、

住民を殺すことはいけないことだよ。

そんなこともわかんないんだね。」

トロメリア「許せない!許せない許せない!!

お前なんかッ!殺してやる!」

トロメリアは死雫に攻撃魔法を放つ。

その瞬間、死雫はトロメリアの腕を鎌で切った。

トロメリア「い゛っっっっ…!」

トロメリアは痛みに苦しみながら

片腕で涼音の生首を抱きしめる。

マチスはトロメリアに駆け寄り、回復魔法をかける。

死雫「君たちって本当に頭お花畑だね。馬鹿だね。

それじゃあ君たちの茶番に付き合うのも疲れたし、

僕は去ることにするよ。」

死雫はそう言い、裂け目へと消えていった。

トロメリアは声を上げて泣き続けた。


しばらくして、白とフォリエルが現場に来た。

白「え…え、えま、涼音ちゃん…そんな…嫌だよ…」

フォリエル「回復魔法じゃ治らないの?!死なせちゃやだよ!」

アルフレッド「フォリエル、もう手遅れだ。」

白は声を上げて泣き始めて、フォリエルは絶望している。


皆が落ち着いてからえまと涼音の

死体を焚き火で焼いて火葬した。

その場には色んな住民が来てくれた。

エスケープでは住民が死ぬと火葬して、

最後のお別れをする風習がある。

みんな、涼音のことが好きだったんだな…。

涼音は、みんなに愛されているな…。

俺も手を合わせて涼音とえまにお別れした。

こんな悲劇、二度と起きませんように。

閲覧ありがとうございました!

次回なんてありません。

今までありがとうございました。

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