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エスケープという名の神隠し  作者: たなばたばたばた
21/29

21話 仲直り

閲覧ありがとうございます!

今回もよろしくお願いします

今日は青葉が出勤の日で1人で部屋で過ごしていた。

うーん、なんだか落ち着かないな、

そうだ、1人でどっか出かけてみようかな。

前に飛鳥馬さんにもらった印のついた地図を見た。

…ジャングルに行ってみようかな。

あそこは確か綺麗な湖がある。

そこに行きたいから行こう。

…トロメリアさんと遭遇しなければいいけど。


やっぱり草木はぐちゃぐちゃしていて足場が悪いなぁ。

それにしても気温も少し高くてジメジメしている。

早く湖の近くですずみたいなぁ…。

そんなことを考えながら歩いていると、

騒がしく誰かが近づいて来る。

妖精のバーベナちゃんとスカビオサくんだ。

涼音「なんだか久しぶりだね!どうしたの?」

バーベナ「久しぶり!ってそんなこと言ってる場合じゃない!

あっちの方に人間達がいたんだ!」

スカビオサ「このジャングルから一旦逃げた方がいいよ。」

涼音「分かった、教えてくれてありがとう、

すぐ逃げることにするよ。」

バーベナ「ボク達も逃げるから、見つからないようにね!」

バーベナちゃんとスカビオサくんは逃げていった。

さて、私も逃げないと。

…あれ、私どっちから来たっけ?こっちだっけ?

…どうしよう、道に迷った。こんな時に限って。

いつもアルフさんがいたから迷子にならずにいられた。

地図を見てもさっぱり分からない。

どうしよう、とりあえずこっちに行ってみよう…。

…うわー…絶対違うなこれ、

嫌だけどマチスさんの家に行って道を聞こう…。

まず、家を探さないとなぁ…。

そう思っていると、近くから物騒な音が聞こえてきた。

武器がぶつかり合う音、何かが壊れる音。

私は草木の間から様子を見る。

そこには、トロメリアさんが人間に追い詰められていた。

武器が壊れて攻撃もできないらしい。

トロメリアさんは魔法を放つが、魔法が発動しない。

とりあえず助けなきゃ!

私はトロメリアさんの前に駆け寄って、

防御する魔法を放った。

トロメリア「ッ!アンタ!なんでここに!」

人間達が防御する魔法で怯んだ間に私は刀を振った。

…いつの間にか人間達は死んでいた。

いや、私が殺したんだ。

人間「ヒゥ…命だけは…」

まだギリギリ生きている人間がいた。

私はフォリエルちゃんみたいに

魔法で傷を癒してあげることは出来ない。

一体どうすれば…そう思っていると

トロメリアさんが私の刀を強引に奪ってきて、

人間の急所である心臓に勢いよく容赦なく刀を突き刺した。

人間は息絶えた。

トロメリアさんは先程強引に奪った時とは違って、

優しく私に刀を返してくれた。

そしてトロメリアさんは意外な言葉を口にした。

トロメリア「…助けてくれてありがとう。」

涼音「え…」

トロメリアさんは話を続ける。

トロメリア「人間は皆、野蛮な奴ばかりだと思っていた、

でも、アナタみたいに人外、化け物であるワタシの事を

大切にしてくれる人間もいるのね。

…あの、前はたくさん酷いこと言ってごめんなさい。

許して欲しいとは言わないわ…でも、本当にありがとう…」

トロメリアさんは泣きそうだった。

涼音「大丈夫だよ、生きててくれて良かった。」

トロメリアさんはついに泣き始めてしまった。

なんだか大人びたかっこいいトロメリアさんにも、

こんな一面があるなんて…。

私はそっとトロメリアさんを抱きしめてあげた。


あれからトロメリアさんは落ち着いて、

とりあえずマチスさんにトロメリアさんを

届けてあげなきゃと思い、

道を聞いてマチスさんがいる家まで

送り届けてあげることにした。

トロメリア「…ワタシのこと、メリアって呼んで」

涼音「…メリアさん、なんだか可愛い名前だね」

トロメリア「っ!あまり調子に乗らないでちょうだい!

アナタになら呼ばれてもいい気がしたの…」

家に着き、ドアを3回ノックする。

そうするとマチスさんがドアから顔を出した。

クレマチス「涼音ちゃん?!一体メリアを連れてどうしたの…?」

トロメリア「とりあえず中に入れてちょうだい。」

クレマチス「わ、分かった…」


マチスさんに中に入れてもらい、

3人でマチスさんが差し出してくれたお菓子を

3人で食べながら今日あったことを話した。

クレマチス「そんなことが…涼音ちゃん、

メリアを助けてくれてありがとうね、

メリアも何もなさそうで良かったよ」

マチスさんは私とトロメリアさんの頭をなでなでする。

好きな人にはたまんないんだろうなぁ…。

私には良さが分かんないけど。

メリアさんは珍しくご機嫌だ。

クレマチス「それにしても、2人、なんか距離近いね」

涼音「仲直りしたんだよ」

トロメリア「仲直りじゃないわ!

ワタシが一方的に悪かったもの、

これからは他の人間だった住民にも優しくするわ、

だからお願いだから見捨てないで…」

涼音「見捨てたりしないよ」

クレマチス「涼音ちゃん、メリアがね、

人に心を開くことは滅多にないんだ。

メリアって呼んでもいいのも心を許した相手だけだし、

これからどうか仲良くしてやってね。」

涼音「うん!よろしくね!」


私は帰ろうとしたら、

道に迷ったことをすっかり忘れていたことに気づいた。

それを伝えると2人はわざわざ付き添ってくれて、

ジャングルの外まで来ることができた。

2人とお別れし、商店街で食料を買い出しして

仕事終わりの青葉を迎えに行って家に帰った。

青葉「姉さん、今日はいつも以上に顔色がいいね。」

涼音「そうかな、えへへ。」

今日、ジャングルに行って良かったと思えた日だった。

閲覧ありがとうございました!

次回もよろしくお願いします

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