#8犯人は誰?(4)
俺は巫女に似た貴子夫人の遺体に触れた瞬間に眩い光に包まれて気付けばハムスターになっていた。
「!?!?!?!?(ちゅーちゅーちゅー?)」
・・・何が起きているのかが分からない。
そうしていると、外に追い出した警官が中に入ってきた。
だが、俺の姿がハムスターになった事には気がついていない。
俺の頭に直接巫女の声が響いた。
「貴方はいま悪魔女の呪いにかけられてるの。恐らく警官のうちのどちらかが悪魔女よ。私が毒ガスを流して二人共殺すから、貴方は吸わないようにしてて。」
俺は訳が分からないがここは巫女の言う通りにしといたほうが得作だと思い、巫女の言う通りにした。
・・・シューシュー
ゲホゲホ・・・なんだこれ!?
恐らく毒ガスのようなものだと・・・
警官2人は慌ててドアを開けようとしたが、鍵がしまってて開かなかった。
おい!誰か!!助けて!!
ひとりがドアを叩きながら必死に助けを呼ぶが、声は聞こえてないのか、誰も来なかった。
もうひとりは窓を開けようと試みるが、窓はおろか鍵さえも開かなかった。
おい!!どうなってんだよ!!
なんで開かないのかよ!!
力任せに窓を叩いているが、そんな事も虚しく窓はピクリともしなかった。
そうしていて5分・・・いや10分が経っただろうか。
ドアを叩いていた警官が遂に倒れたのだ!!
慌てて駆け寄る警官だったが、もう既に事切れていた。
そうしていると、もうひとりの警官もそのまま息を引き取った。
その瞬間だった!!
窓が急に開いたかと思うと、俺は望和の姿に戻った。