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奴隷スタートの古代ローマ転生で成り上がりRTA(実質強制)  作者: 九束
2章 ちみつな事業計画で最速奴隷解放RTA

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69話 主家に新しい家業を!(押し付けよう!)

はい皆さんおはこんばんちわ! ルシウスです。


今緊急で(脳内)動画を回しております。


というのもですね、事の始まりは6月も下旬となる昨日のこと。


一旦戦略練り直しとなったルクレティアお嬢様の婚姻候補選定とは対照的に、あの話の後にとんとん拍子に進んだトラヤヌス様とルティちゃんの婚姻話の結実として、結婚式が開かれたんですよ。


アウ爺が感極まって泣きそうになり、純白のトゥニカと黄橙色のベールという花嫁姿のルティちゃんが満面の笑みを浮かべながら新郎たるトラヤヌス様に抱きかかえられて新居(なぜか我が家(デキムス邸)の近くに建てられた)に入っていくのを見ながら、そんなルティちゃんを俺の真横で見つめるルクレティアお嬢様の年がルティちゃんとほぼ同じという事実に気づいて、お嬢様もすぐにあの姿になるんだなと脳裏に想像が浮かんだ時に気づいたんですよ。


上流階級にとって婚姻とは家と家同士の同盟のようなもの。


息子がポンペイ二人官を務めたアウ爺でさえ、複式簿記という最新学問に関わる一派に近しいという『下駄』をはいてようやく一人孫娘が売り出し中のエリート階層との婚姻が叶うような世界。


そんな中、ポンペイ貴族としては最古参かつ上流とはいえ、ローマから見たらそれはさほど強みにはならず、かつアウ爺よりも圧倒的にポンペイ近辺に資産が集中しているルクレティウス家。



ヴェスヴィウス(ベスビオ)山が噴火してポンペイが消滅し、財産がほぼ無くなったら、やばくね?って。



それはイコールお嬢様にとっては実家の没落ってことで、お嬢様の立場、やばいじゃん!下手したらその時点で結婚逃げ切りしてなければ婚約破棄コースもあり得るじゃん!って。



噴火による死の可能性が無くなって1年少し経ってようやく、そんな当たり前のことに気が付いたわけです。はい。



じゃあ、急いで対策しなきゃやべえじゃん!ってことで緊急で動画(脳内)を回してるわけです。



さて、対策を打っていく前に良いニュースと悪いニュースがある。


ここは独断と偏見により良いニュースから。


良いニュース。それは今年は多分噴火の年じゃなさそうな事。


なぜそう言えるかというと、トラヤヌス様とルティちゃんの結婚式も終わり、季節は夏に差し掛かっているというのに、ウェスパシアヌス帝はどうやら体調は悪くはなさそうだから。


これは我が家に入り浸っているドミティアヌス殿下との雑談などから得られている情報なので確度は高いとみて良い。


ちなみに万全の体調かというとそうでもなく、最近体調が良いからと言って、よりにもよって夏に差し掛かってるこの季節に生牡蠣(なまガキ)食べてあたって6月の一時期に下痢が止まらなかったらしいので、病み上がりではあるようだが……。


いや何やってるの皇帝?? 冬まで待てなかったの?


なんでも、わざわざブリタンニア(イギリス)から取り寄せてまで食べたかったらしい。


そんなアホな理由で死んでいたら流石に覚えてそうなものなので、多分今年はウェスパシアヌス帝の死期ではないと思う。


今年が噴火の年でないとすると、ポンペイ二人官任期満了を以て、来年ローマ進出を計画しているルクレティウス家の戦略的に、噴火前にルクレティウス家の主要メンバーのローマ転居は間に合うことになる。


あとは工房についても地震対策を建前としたBCP対策を制定し、『最悪の例』として復興が難しそうな災害が発生した場合は都市放棄を基本方針とする計画を、アウ爺を通じて関係者に共有すれば、少なくとも俺が関与できる範囲においては、人的被害も最小限に抑えられるはずだ。



と、いうわけで人の被害は最小限に抑えられそうなのが良いニュース。


次に悪いニュース。


ルクレティウス家の資産避難は政治を考慮すると無理ということ。


これは最近ようやく理解できたことなのだが、ルクレティウス家がローマでピソ閥に飲み込まれない状態で栄達を望むためには、どうしても地元の力を借りた上で戦略を練らなければいけないので、ポンペイを捨てると思われるようなポンペイ資産引き上げ戦略は取ることができないのだ。


ついでに言うと、ポンペイから資産引き上げを助言するムーブは上記の例から明らかに政治的にダメなムーブなので、強硬に主張するとお嬢様の婚約者候補選定の時の即死トラップのように、若様から処されるルートに突入しかねない。


となると既存資産は噴火までノーガードでいなければいけないことになる。


そうすると、製造能力のほどんどをローマに移し、更に実質的な売り上げの過半をフランチャイズで稼いでいるデキムス商会や、同じくローマの麦の蜜事業(水あめ)や化粧品事業に資本を急速に移動させつつあるポンペイ・オールスターズの面々はともかく、農場や不動産収入に依存しているルクレティウス家の家財はほぼ消えてしまうと言ってよい。



さて、これで良いニュースと悪いニュースが出そろったが、どうすればよいか。


要は資産がポンペイに集中しているのが悪いのだ。


ならどうするか?




そうだね!マルクス様が拒否できないような事業をルクレティウス家にブッコんで相対的な依存度を下げてしまえばいいんだね!




そんなわけで今回は3つばかり一気にチートの準備をしていくぞぅ!

事業化開始(正式に事業を押し付ける)時期の目標は来年3月!


工房まで作って工房ごとマルクス様に押し付けよう!


ちなみに何で3月かというと、そのあたりで解放資金溜まりそうだから!

解放されちゃうと贈与するには税金がかかるので、合法的に自分の資産を主人に押し付けられる奴隷のうちにねじ込みたいわけですね。


そして基礎研究のために確保した時間は避暑に行くまで、今日から2週間!!


ガンギマリ共は避暑の間にトークン増枠(アポ増枠)することを条件に、ここ2週間はトークン(アポ枠)発行無しで納得してもらったので丸々二週間使えるぞ!


ポンペイの時と違って資金も十分なので金のかかる実験も楽勝だ!


そんなわけで久々の実験回!


覚悟はできてる? 俺はできてる。

牡蠣好きなローマ人:

Rのつかない月の牡蠣は食うなという格言でおなじみの牡蠣だが、実際古代ローマ人がそれを守っていたかというとそんなことはなく、割と一年中食べられていたらしい。

厳密には一応上流階級こそある程度格言には従っていたようだが、庶民はRのことなんてガン無視して1年中牡蠣をたべていた、というのが有力な説になっている。


ちなみに、それが逆にローマに一年中集まる新鮮な牡蠣を庶民は食べることができ、逆に夏場は保養地に向かう上流階級は産地であるポンペイなどの保養地に残った『微妙な』牡蠣を夏場に食べた結果、当たって『Rがつかない時期はだめだな』という格言ができたという面白い説を共和制ローマの政治家キケロが提唱していたりもする。 


おもな食べ方はガルム(魚醤)をかけての踊り食い(生)。

そのほか蒸し料理などにしても食べていた。

ちなみに夏場の牡蠣の中毒は腸炎ビブリオが多いので、毒素がすでに出ている場合は加熱しようが何だろうが無駄だったりする。

温度管理が今よりも圧倒的に甘い古代。夏場の牡蠣はそこそこ当たっていたと推測できる。


でも食べちゃう。牡蠣好きならわかるはず。


そして牡蠣の確保に対する執念もすさまじく、わざわざイギリス沿岸からイタリアへ雪を使ったチルド輸送で輸出していた記録さえある。


一説にはカエサルのブリタニア遠征のきっかけの一つに牡蠣が影響したとの珍説すらあったりする牡蠣。

食への執着のすさまじさ、なんとなく親近感がわきますね。

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― 新着の感想 ―
食に関してはフグなんて牡蠣以上の危険物を食している時点で、日本人としては逆に親近感がわきますね。
2026/03/27 17:58 ロぴてクス
今度は何をやらかすんですかねぇ。 ここまで言及されたからには牡蠣の養殖かなとか思ってみたりして。
ところで現代のヨーロッパ人 牡蠣を時期によっては外国に持っていって育成してまた産地に戻すとかいう割とあたおかなことしてるので、牡蠣に対する執念のレベルが日本人とはだんちですわ
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