第96話□物質変換器
いつも誤字の指摘ありがとうございます。よろしくお願いします。
遺跡ダンジョンの地下2階に来ている。トレントは簡単に倒せるのだが蟻がしぶとくて困っている。魔導銃で2度も3度も撃つのは面倒なので大剣で叩き潰している。
たまに宝箱があるが短剣とか昔のコインとかであんまり価値はなさそうだ。
地下3階も蟻がたくさんいた。面倒だけど剣で叩き潰して進んでいる。妖精の2人組は私の後ろから宝箱をチェックしながら進んできてくれている。まだ目的の物は出てきていないようだ。
地下4階も蟻ばっかだった。でも色が茶色から黒になった。 これ相手が強くなったんじゃないのかな?続けてホーリーウェポンで斬り進む。一番奥に5メートルはある女王蟻がいた。
斬りつけたがなかなか効かないので消滅魔法を使うことにした。
「ストロングバニッシュ!」
「ギエエエエー!」
ドサッ!
これで無事に地下5階に行くことができる。降りると今度は黒い蟻が群がってきた。斬って斬って斬りまくる!
ちょっとだけ剣の扱いがマシになったかもしれない。やっぱり数をこなすっていうのも大事なのね。
宝箱はだんだん豪華になってきたけれどまだ目的の物はないらしい。2人はだんだんテンションが上がってきて楽しそうだわ。
「セイー!綺麗な宝石が出たわよー」
「へえーどれどれ?おーこれは綺麗なネックレスね」
2人はネックレスを私に渡してきた。もらっていいのかな?
「ありがとうね。うれしいわ」
「セイ様は光ってるものが本当に好きですね」
「うん。そうみたいね」
地下5階の最後の部屋で黒い大蟻を倒して地下6階へ進んだ。そこには大さそりが待っていた。
蟻より強力で毒を持っているので消滅魔法で仕留めて先へ進んだ。そこでミーミルちゃんから声がかかった。
「セイ様出ました。これが目的の物です!」
見せてもらったのは7色の宝石のはまったペンダントだった。とても綺麗に輝いている!
「これが物質変換器なの?」
物を何か他の物に変えるのかな?使い方が分からないわね。う〜ん。ここはこのダンジョンの最深部ではないのよね。だったら最後まで行ったらもっといい物があるかもしれないわね。
「ミーミルちゃん。このダンジョンはあと何階まであるのかな」
「ここの階で終わりのようです」
「それじゃあ最後まで行ってみましょう」
「分かりました」
後はボスの大サソリを倒せばいいようだ。消滅魔法2発で決着がついた。ミームちゃんが宝箱を開けると丸い金の輪っかが入っていた。これは一体何かしら?直径1メートルぐらいはあるわね。これでフラフープでもやれっていうことかな?
「ミーミルちゃん。この輪っかは何かな?」
「これは部屋の鍵みたいですね」
「鍵?使い方がよくわからないわね。後で実験してみましょう」
探索はスムーズに終わったのでダンジョンから転移で帰ってきた。
さっそく7色ペンダントを首にかけてみた。特に変化はない。くるっと一回転してみた。やっぱり何も変化はない。
「セイー何やってるのー?何も出てこないじゃない!」
「仕方ないでしょう。使い方がわからないんだから」
「ミーミルちゃん。分かる?」
「このアーティファクトの名前に関係あるんじゃないでしょうか?」
「物質変換器ね?それじゃあ何か元になる物がないといけないのね」
外に出て拳大の石を拾い話してみた。
「ダイヤモンドになれ!」
う、体から魔力がなくなるのがわかった。しかし手のひらの上にはキラキラと輝くダイヤモンドが現れた。
「うそー!何これー!」
「凄いですわね!」
「ドーナツになれ!」
「ちょっとミームちゃん!何言ってるのよ!」
手のひらのダイヤモンドがドーナツになってしまった。
「アハハハハハハハおもしろーい!」
「生クリームになりなさい!」
今度はドーナツから手のひらの上 が生クリームになってしまった。
「ちょっと2人とも遊ばないでよ。これ私の魔力が減るんだから疲れるでしょ!」
「これでお菓子屋さんがこの世からなくなった時には甘いものは全部私のものですわ」
「毎日ドーナツ食べ放題だわ」
その後いくつか実験をしてみて分かったことがある。
誰でもこの装置を使うことは可能ということが分かった。ただし、ミームちゃん達だと2回くらいで疲れてしまうようだ。私の場合は10回以上は平気だということが分かった。
それから生き物に変換は出来ないということだ。
土からミームちゃんを作ろうとしたがミームちゃんのダイヤモンドの像ができただけだった。同じ実験をミームちゃんが行ったらミームちゃんのチョコレート像ができた。ミーミルちゃんにやらせたらもちろん生クリーム像になってしまった。どうやら本人の好みが出るらしい。
更に大きな物に変換するとその分 魔力を多く取られることが分かった。拳大ぐらいの大きさだとそんなに魔力は食わないが1メートル四方の大きさになるとごっそり魔力を持ってかれる。だから私でも3回が限度だった。
「なるべく値打ちのある物に変換した方がお菓子がたくさん買えるわね」
「そうですわね。ミームにしてはいいことを言いますわ」
この2人は何言ってんだ?お菓子ぐらい山ほど買えるぐらいのお金は持ってるでしょうに?
「お菓子を買うのにそんなにお金は必要ないでしょう?いったいどうしたの?」
「いえ、もしもの時に備えることは大切だと思うのです」
「へえ〜意外と堅実なことを思ってるのね?」
「そりゃあそうよ。魔王や悪魔王がいるんだからもっと恐ろしいのが出て来るかもしれないでしょ?」
「なるほどね」
今回この常識外れな品が手に入ったのでもしもの時に備えて毎日財産を増やしていくことになった。具体的には私がダイヤモンドや金塊を作っていくという事だ。光り物は大好きなので率先して作っていくことにした。
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