第71話□宝石店開店
いつも誤字の指摘ありがとうございます。気をつけて見ていきます。よろしくお願いします。
今日はテウル市にあるアリス宝石店が開業したので見に行くことにした。
1階2階と店舗になっており2階の方が高級な物を扱っている。それぞれの階に店員さんがおり雇われの店長さんもいる。
もちろんセキュリティも万全である。ガラスケースなのだが私のプロテクション3層を張り巡らしてある。鉄棒で叩こうがびくともしないと思う。
更に各階に2体ずつ女性型のゴーレムを配置している。店員さんと同じ格好をしているがかなり素早く強く作ってある。だから普通の強盗さんぐらいではすぐに制圧されてしまうだろう。
アリスさんと私はオーナーなので一通り見学したら3階の応接室で打ち合わせをすることにした。
「アリスさん、すごく綺麗で素敵なお店になりましたね」
「そうね。広場に入れなかった頃と比べたら夢みたいだわ」
確かにそんな事もあったな。ずいぶん昔のような気がする。
「これからはお店の方にちょくちょく顔を出してくださいね」
「分かってますよ。毎日確認に来るようにします」
「それから新しい宝石を渡しておきますので暇を見つけてまた作っておいてください」
「おおー!そういうのは大歓迎よ」
マジックバッグから宝石を出して彼女に渡した。大きな袋10袋分はあるので当分素材には困らないはずだ。あとエルフの村でもらった大きなダイヤモンドも彼女に渡しておいた。
「いつもながらすごい粒ですね。 創作意欲がわいてきます。それにしてもこの巨大なダイヤモンドはなかなか見つかりませんよ!素晴らしいですね」
だめだもう彼女の目は作品のことに頭がいっている。こうなると私の話も頭に入らないだろうな。最近は彼女もマジックバッグを持っているので持ち運びは苦労していないようだ。
私は2階で好きなデザインの宝石があったら買って行こうと見て回っている。
ん?2階にいかつい男が3人入ってきた。どう見ても普通じゃないわね。
「全員動くな!動けばこの女の命はねえぞ!」
え?私ですか?プロテクション3層をかけ様子を見る。
「なんだ?この女!つかめねえぞ!」
男たちは持っていた棍棒でガラスケースを叩き始めた。
ガンガンガンガン!ガンガンガンガン!
「なんだ?割れねえぞ!」
「なんて頑丈なんだ!」
「おいお前!ケースを開けろ!でないとこの女を刺し殺すぞ!う··········う〜ん」
ドサッ!
警備の女性型ゴーレムが麻酔針を投げたようだ。男はすぐさまその場に崩れ落ちた。
「何が起きた?おい!どうしたんだ?う、うーん」
ドサッ!
「この女!うあー!」
ドサッ!
警備の女性型ゴーレムに投げ飛ばされて気を失ったようだ。すごい!3人を無力化するまで1分もかかっていない。
でも今みたいに人質を取られたらちょっと危険ね。これはもう少し早く対応しないといけないかな。
ゴーレムたちに怪しい連中が来たら注意をして人質を取ろうとしたらすかさず無力化するように追加で指令を出しておいた。
ここは冒険者ギルドや騎士団の詰所に近いので呼びに行ったらすぐに駆けつけてくれた。
「何があったの?」
アリスさんが警報ブザーの音を聞いて下に降りてきた。建物内ならブザーの音が聞こえるようにしてある。
「強盗が来たんだけど警備のゴーレムたちに無力化されたわ」
「やっぱり怖いわね!こんなに人通りがあるところでも強盗が来るのね」
「まあ、よっぽどの人が来ない限りやられることはないと思うわ」
「そうなの?」
私はその後気を取り直してお気に入りの宝石を購入してリンドブルム平原の自分の家へ帰ってきた。
私ってけっこう浪費家かもしれない。こんな高い宝石を金貨何百枚も出して買ってくるんだから。ミームちゃん達のことを笑えないわね。でも売り上げの3割は私のところに来るので今日買った分の3割は戻ってくるのよね。
今日は午後から病院で中心となって働いてくれる3人の司教様と打ち合わせをすることになっている。
帝都に着いた私はオスカー様のいる応接室に向かった。部屋の中に入るともう司教様たちは来ていた。
「お待たせしたようですみません。今日はよろしくお願いします」
「いえ、大丈夫ですよ。それでは早速紹介しましょう。まず聖女様から見て一番右側の男性はトニー·ヴェルレーヌ司教です。20歳であらゆる治療を経験しています」
金髪碧眼のイケメンだ!カッコいいー!自信満々のところが頼りになりそうだわ。
「トニー·ヴェルレーヌです。聖女様よろしくお願い致します」
「はい。よろしくお願い致します」
「真ん中の男性はフランツ·バイヤール司教。25歳で帝国一の魔力値の持ち主です」
がっしりしていて凛々しい方だ。蒼い髪は初めて見たわ。魔力値が多いならたくさん治療できそうね。
「フランツ·バイヤールです。聖女様と仕事が出来るのを楽しみにしておりました。よろしくお願い致します」
「はい。よろしくお願い致します」
「左の女性はニキータ·ビュシエール司教。22歳。状態異常回復のエキスパートです」
スレンダーな赤髪赤目のきれいなお姉さんだ!状態異常回復か色々教えてもらおう。
「ニキータ·ビュシエールです。早く聖女様と一緒にお仕事がしたいです。よろしくお願いします」
「はい。こちらこそよろしくお願いします」
3人は帝都内の各教会で働いていたようだが今回私の病院に配属されることになったそうだ。一番の成長株で期待されている人材だ。そんな人を回してくれて本当にありがたい。
私の病院では私が院長で3人が副院長になる。その下に助祭さんが15人いて治療に参加する。その他にはシスターが100名ほど勤めることになる。これだけの人たちが勤めるのだから皆さんが生活できる寮を造っている。
更に病院の食事については食堂で作ってくれる予定だ。入院患者の数にもよるが20人から30人が働くことになっている。
「あの聖女様、我々は怪我を治す事は出来ますが欠損した部位を復元することはできません。そのあたりはどうお考えですか?」
「はい、それでしたら対応策を考えてあります。これです!エリクサーを作りました!」
「エリクサー!!万能薬ですか?どんな怪我、病気、状態異常も治すという?」
「そんな物作れるんですか?」
「はい!エルフの村でもらった世界樹の葉で作ったんです」
「それじゃあ数を作ることはできませんね」
「いえ挿し木をしてもう世界樹が大きくなってますから数は作れますよ」
「「「ええ〜!!」」」
皆さん 信じられないという顔だった。帝都に患者さんがいるようなので治してみせることになった。
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