第69話□開業準備
いつも誤字の指摘ありがとうございます。気をつけて見ていきます。よろしくお願いします。
帝室が工事の後ろ盾になってくれるというので早速帝都に赴いた。私の担当になってくれたのは第2皇子のオスカー様だった。
「昨日の今日ですぐに対応していただきありがとうございます」
「いえ他ならぬ聖女様の頼みとあらば何を置いても先に対応いたします」
私は昨日2人の妖精に話したことを第2皇子のオスカー様にも話した。
「なるほど素晴らしい計画ですね。それでは私の方で病院とホテルの図面を手配いたします。それができましたら工事にかかりたいと思います」
「費用の方はこちらに持ってきた分をお使いください。よろしくお願い致します」
マジックバッグに入れて持って来た金貨を第2皇子のオスカー様に渡した。
図面さえできれば病院は1ヶ月ぐらいで完成する。前の世界と違ってこちらの世界には魔法があるからだ。
例えば家の土台を作る作業では魔法を使えばすぐ乾燥し固める事が出来る。木を乾燥させるにしても同じ事が言える。木材や鉄の加工にしても前の世界と同じくらいの技術があるからだ。
だからこちらとしてもそんなに悠長にはしていられない。すぐに病院やホテルが始められるように準備をしなければならない。
ホテルの従業員についてはアクア市に頼んでこちらで働きたい人を募ってもらっている。
病院の方はオスカーさんに頼んで手配してもらっている。帝室の推薦してくれる人だから優秀な人が来てくれると思う。
そうなると後はエリクサーをたくさん作っておく事が必要だ。万能薬のエリクサーができれば1本でどんな病気でも怪我でも状態異常でも回復することができる。
材料は世界樹の葉と私の魔力が必要になる。とにかく魔力が多量に必要なので魔鉱石を使っても良いと思う。ただし仕上げは私の魔力で行う方が良い。
大きな鍋に魔鉱石を入れて世界樹の葉を入れる。魔力を通してかき混ぜる。金色に光ったら完成だ。
魔鉱石を使う前は1日10本が限界だったが今は20本なら出来るようになった。
「セイー!お願いがあるの。私のゴーレムを作って欲しいのよ!」
「どうしたのミームちゃん?何で自分の姿にしたいのかな?」
「だってここは私にとって家と一緒じゃない。だったら自分に近い姿でいたいのよ」
「なるほど〜いいわよ。ぴったり同じ姿にすればいいのね?それとも人間バージョンにする?」
「あ、人間バージョンでお願いしますー」
そりゃそうだよね。羽の生えた飛べる人間だとやっぱり捕まっちゃうよね。前に使っていた女虎獣人を作り変えて人間ミームを作ってあげた。かなり強化してあるからフェンリルゴーレムと互角ぐらいの力はあると思う。
「ん?ミームその姿はどうしたんですの?」
「むふふーん。セイに作り直してもらったのよ〜ん。いいでしょう!」
「セ、セイ様!私にも同じようにゴーレムの改造をお願い致します!」
「構わないわよ」
同じように羽はぬきにしてミーミルちゃんを強化してゴーレムを作った。ミームちゃんと同じぐらいの強さに作ってある。
「これはいつもの自分と錯覚してしまいますね。ありがとうございます」
2日後
冒険者ギルド通信で連絡を受けた私は帝都のオスカー様の元に飛んだ。ホテルと病院の図面ができたということだった。
「もうできたのですか?ずいぶん早いですね」
「病院やホテルにはいくつかパターンがあるのですよ。だからこの何種類かから選んでいただければ予算に合わせてお造り致します」
なるほど!これは便利でいいわね。私は何種類かある中で病院は上から見るとロの字型になっているものを選んだ。ホテルの方は大きさの違う二棟が繋がっているものを選んだ。
「それでは早速明日から工事に取り掛かります」
「よろしくお願い致します。内装についてなんですが病院の支払いについて自動精算機の導入をお願いします。それから患者さんのカルテなんですけれども冒険者ギルドのカードシステムを利用したいと思うんです」
「それは最新技術になりますので 別途料金がかかると思いますよ。資金は今いただいてる分で足ります」
「ホテルのお風呂なんですが色々な種類のお風呂を作りたいと思います」
「ほう、興味深いですね」
「基本的には薬湯なんですが美容に特化した湯も作ろうと思ってます。それからお風呂の形や機能を工夫しようと思います」
「具体的にはどういう風呂になるのでしょうか?」
「魔鉱石に私の魔力を通して湯につけると薬湯の効果が得られます。入院するほどの病状でない体の不調はだいたい治ってしまいます」
「そうなんですか!」
「アクア市で確認済です。美容に特化した湯は今確認中です。後はいろんなタイプのお風呂を用意します。えー露天風呂、サウナ、水風呂、泡風呂、打たせ湯なんかを考えてます」
「お風呂の種類については聞いていても全く分かりませんでしたが具体的に聞いて実現させていきたいと思います」
「あはは、ありがとうございます」
魔王軍前線基地
対象の相手に素早く近づく術は見つかったニャ。転移の羽を使えばいいニャ!だけど防御を打ち砕く強力な攻撃が見つからないニャ!
サルエル様ならあの強力な爪で相手の防御を打ち砕けるニャ。だけど他の誰もができるわけではないニャ。何かないか?何か·········。
「あんた酒ばっかり飲んでないで真面目に考えなさいよ!」
「だっていくら考えたってわからねえじゃねえかよ!こんなの1人じゃできるわけねーぜ!」
「だったら2人でやる?」
「そうニャ!2人でやればいいニャ!転移の羽で相手に近づき遠ざかる役目の者と魔法で攻撃する役目の者で協力すればいいニャ!」
「おー!確かにそれなら一瞬にして近づき魔法を叩き込むことができるな!だがー相手に狙い撃ちされる可能性が出てくるな!」
「うん!それでも相打ちには持ち込めるわ!」
「うえ~これじゃあ特攻かけるようなもんじゃねえか!」
「特攻かけなきゃ聖女は倒せないニャ!」
「これしかねえか!だけどよ1組じゃ絶対勝てねえぜ!もうちょっと人数を揃えなきゃな!」
「それは任せるニャ!人選を進めておくニャ!」
サルエル様は1人で特訓してるニャ!サルエル様が行く前に私らでケリをつけるニャ!
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