映画を観よう
少しずつですがごめんなさい!
目に留めて頂いた読者さんありがとうございます。
椿です。
というわけで私たちは今校門にいます。
映画を観る時間までスイ○ラに行く約束をしたので蕾さんは目を輝かせていますね。
かわいいです。
「ねー、着いたら何食べる?」
何があるのでしょうか。
「…行ったことがないので何があるかも知らないです。」
「そか、…あ、甘いものとか食べる?」
甘いものといえば…
「そういえば作らされましたね。」
踏切に足止めされてしまいました。
「誰に?」
「親ですよ。許嫁が甘いものが好きだそうで。」
「⁈」
「どうかしましたか?」
「別世界の住人…」
踏切の音でよく聞こえませんでした。
「?」
「その人と結婚すんの?」
「ええ、予定通りであれば。」
「やじゃないの?」
「…ふふふ。」
「なんかおかしいこと言った?」
「いえ、正直に申し上げますと私は結婚に興味がありませんし、親に決めて頂いた事は今までずっと従ってきました。
だから、嫌とかそういう問題じゃないんですよ。」
「?」
「私は身代わりですから」
カンカンカンという音と共に電車が通って行き、風が強く髪を靡かせた。
微笑むと蕾さんはなんだか恐ろしいものを見た様な顔をした。
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