表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
49/80

フェリスVS竜王

「さあな。このような輩など見たこともない」


竜王はふらつきながらフェリスに答えた。

フェリスに殴られたにも関わらず、竜王はどこか落ち着いていた。


「フフフッ」


竜王は下を向き、いきなり笑い出した。

とうとう頭でも可笑しくなったのかしら?

いえ、元々可笑しかったわね。


「こんなにも楽しくなったのは久しぶりだ!

この大陸の強いと言われる者達とは、あらかた戦いつくしたと思っておったが…。

まさか、こんな身近にいたとはな……。


フェリス!ここからは我も全力で相手をしてやろう!」


竜王が高らかに言うと、竜王の体に変化が訪れた。

竜王の体が光始め、徐々に肌色が青色に変わっていく。

顔や手足も変わって行き、

竜王の体は、街の人や大臣、メイドや門番と同じような

鱗に覆われた体に変わった。


は?まさか、竜王も鱗付き?

竜王だけはまともだと思ってた。

いや、思考はまともじゃないけど、

でもよく考えば、竜王…竜族の王。


翼が生えたぐらいだもの。

竜王が鱗を持っていても可笑しくない。


「どうだ、フェリス!

竜族の体に戻った我を倒せるか?」


「ええ、余裕ですね」


フェリスは竜王のそんな変化に動じもせず、

さっきと変わらない表情で淡々と言った。

ハッタリではないだろう事が、竜王は分かった。


普段は人間と何も変わらない姿で過ごしているが、

本来の姿はこっちだった。

人間の姿になれるのは、竜族の王家だけだ。

だが、人間の姿になれば、本来持つ力を制限されてしまう。


竜王はそれを抜きにしても強かった。

竜王はそれほどまでに強いということだ。


「ふん!余裕ぶっていられるのも今のうちだ。

今度はこちらの番だ。覚悟しろ、フェリス!」


竜王の口角は怖いぐらいに上がっていた。

フェリスはそんな竜王の様子に一瞬、訝しげに眉を顰めた。

だが、その後は大丈夫だと自分に言い聞かせ、

形態を変えた竜王を眺めた。


「そのように姿を変えられても、

僕には勝てませんよ?


そういえば、竜王に訊いてそのままでしたね」


「何を言っている?」


不快そうにフェリスを見る竜王。

それを気にした様子もなくフェリスは話しを続けた。


「僕が何故強いのか。何故、あなたは僕に勝てないのか」


「ふん、貴様我のこの姿を見ても、勝つつもりでいるのか?」


竜王の呆れた様子もフェリスはスルーした。


「それは、僕には圧倒的にあなたに勝っている物があるからです」


勝っている物?魔力とか?

フェリスが竜王に勝っている物…。

何かしら?


「何だ?それは…」


竜王も分からないようだ。

フェリスはニヤリと笑みを浮かべると大声で言った。


「それは…


お嬢様への愛です!!」


フェリスは手のひら広げた状態にして私に向けた。


は?何でこうも私の周りには変態が多いのかしら…。

フェリスもとうとう頭がおかしくなってしまったのね。

あーあ、可哀そう。


私はフェリスをジト目で見た。


「お嬢様!僕はあなたの為に竜王に勝ちます!」


フェリスは私に向かって高らかに勝利宣言をした。

それで負けたら、フェリスがカッコ悪くなるの

分かっていないのかしら?


「な、な、何を…、言っている?

わ、我、我以上に、ミーリスを想っておる者など!

おるわけがなかろう!」


竜王は激怒した。

顔を真っ赤にしてフェリスを睨み付けている。

(ミーリス)の前にいる時と比べると、

まるで別人のように雰囲気が変わった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ