↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
50/80

フェリスVS竜王 決着

「もういい!フェリス、これが最後だ!

この一撃で終わらせてやろう!

貴様の人生をな!!」


竜王は攻撃の構えに入った。

フェリスも攻撃の態勢になった。


一瞬静寂が二人を包んだ。

二人は同時に駆け出した。


「ハアアアアッッ!!!」


二人の距離が瞬く間に短くなる。

拳を振りかざした竜王。

剣を構えているフェリス。

そして、二人は交差した。


走り出してからお互いがぶつかるまでほんの一瞬だった。

私の目では何が起こったのか、分からない。

攻撃は当たったのか。

それとも外したのか。

決着はついたのか。


「う゛、うう゛、がはっ!」


竜王の体から血が吹き出し、竜王の周りの地面を赤く染める。

竜王は傷口を押さえながら、地に膝を着いた。

よく見れば、フェリスに与えられた傷はとても大きかった。


フェリスは竜王のようにどこかを怪我した様子は見られない。

竜王の攻撃は外れたのか。


「勝負はつきましたね。竜王…」


フェリスは竜王に近づき、膝を着いてフェリスを見ていた竜王に、

剣の先を向けた。

剣の先は迷いなく竜王の首に当てられた。


「ふっ、我の負けだ。殺せ」


竜王はどこか諦めた様子だ。


「いいえ、僕はあなたを殺しはしません」


「何?」


竜王は顔を顰めてフェリスを見ている。

殺しはしないと言いながら、フェリスはまだ剣を竜王から離していない。


「お嬢様は、あなたを殺すことを望んではいません。

竜王、僕はあなたを許しません。


お嬢様を連れ去った。

それだけで、あなたにはとても大きな罪があります。

ですが、ここで僕があなたを殺してしまえば、

お嬢様は僕の事を嫌いになってしまわれるでしょう」


フェリスが悲しそうな顔でそう呟いた。

まあ、確かに殺人者と一緒に暮らしたくはないけど…。


「僕はお嬢様が悲しまれる事、嫌がられる事、

そういった事をお嬢様に感じてほしくはありません。


ですから、僕はあなたを殺しません」


フェリスは竜王の首から剣を外した。

フェリスの剣はどこかに消えた。


「それに…、あなたがお嬢様の味方でいて下さるなら、心強いですから。

お嬢様の近くにいることは許しません。

ですが、お嬢様がピンチになった時、お嬢様を助ける。

我々の味方でいて下さるのなら、僕はあなたを信用しましょう」


えっと…。私がずっと傍観している間に、どんどん話が進んでいるんだけど…。

これってつまり、竜王が私の仲間になるってことなの?

まさか、あの城に可笑しな人が一人増えるってこと?


冗談じゃない。

変人のフェリスに、いつもうるさいレイーヌ、

役に立たない影の薄いヒルク。

この三人に変態の竜王まで住むなんて言うの?


でも、私の近くにいることは許さないんじゃなかったの?


「フェリス!何を勝手なことを言っているの!?」


私が抗議してもフェリスは聞かなかった。


「どうですか?竜王。

あなただって、お嬢様を守りたい気持ちは同じでしょう?」


「ああ、当たり前だ。

なんたってミーリスは我の大事な妹。

やっと再会できた、我のたった一人の妹なのだからな…」


って、二人で握手して、仲良さげになってるし!

何なのよ…。まったく、何で勝手な人が多いの??


「何でまともな人がいないのよ!!」


私は一人で叫ぶこととなった。

それをフェリスと竜王の二人に心配された。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。