表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/35

第25話 教室対抗戦(準備)

ご覧いただきありがとうございます。

ブックマーク数が徐々に増えている。pvも10日連続100をこえる。

嬉しい。 ありがとう。

「今日行った場所はどうだった?」

帰り道に桜井先生が尋ねる。


「楽しかったー!」

と僕を含めたみんなの声。


「大人と本気で勝負できるなんて嬉しいなぁ」

そうちゃんが言う。

「そして、勝っちゃったんだからなお嬉しいね!」

高槻さんが続く。

「おばあちゃんはいなかったなぁ。やっぱり女の子には流行らないのかな?」

茨木さん。

僕は今日勝った余韻が忘れられずに

「早く初段になりたいな」とつぶやいた。


「あははは、たっちゃんならすぐだってー」



「教室対抗戦よ!」

桜井将棋教室に戻り、高槻さんは思いついたように提案した。

「雛ちゃん、なにするの?」

と茨木さんが尋ねる。

僕たちにも意図がよくわからない。


「いい? しばらく、将棋の大会はないの。でも、私は教室以外の人と指したい。今日行った場所で大人たちにでも勝てることが分かった。大会がないなら、大会を作ればいいのよ!」

高槻さんの発想はすごかった。


「雛ちゃん、やる気十分だねー」

「たしかにおもしろそうだな」

と、高槻さん、そうちゃんは話す。


少し離れていた先生のメガネがキランと輝いたような気がした。

頭の上に「計画通り」の文字が見えそう?


先生は僕たちに振り向いて

「おもしろそうだね。知り合いの教室がいくつかあるから、声をかけてみるよ」


「やったー!」

高槻さんはジャンプして喜んだ。



翌週の桜井将棋教室。

「アポ取れたよ」

「先生、さっすがー!」

と、高槻さんは嬉しそう。


他の生徒もたくさんいるんだけど、その辺はどうなんだろうね。

「私たち以外の生徒はどうするの?」

おっと、茨木さん、さすがに気づく。


「うん? そりゃ当然、したければ参加してもらうよ?ただね・・・・」

と前置きしながら、


「他の子たちは基本的に保護者と一緒に来ているので依頼しにくくてね」

「なるほど」

僕は答えた。


「僕たち、親がついてくることがまずないから、どこでも行ける!」

と、僕が答えると

「なるほど、先生の駒になりやすいんだな。俺たち」

と、少し嫌味を込めてそうちゃんが言う。


「あはは、でもまいい経験になっているだろう? 俺が将棋を始めた時も、親なんかおらず、先生にいろんなところへ連れて行ってもらったよ。そうした思いを君たちにも伝えたい」

「いい話ですー」

茨木さんが感動している。


「で、どこなんですか? 相手は?」

高槻さんは早速相手が気になるそう。


「んとね、君たちが決勝トーナメントであたった所だよ」

「!!!」

高槻さんと茨木さんの目が輝きだす。


「女の子!」

「名前なんだっけ?」

「あははー、わすれちゃった。だけど、前回のリベンジ、なるわよ!」

「そだね、良い感じまで迫れたしね。来てくれるといいね」


そうちゃんだけは話がついていけていない。

そうちゃんに前回といっても、半年くらい前に出た大会について説明した。


「ああ、たっちゃんが俺たちの遊びをほっぽって、女の子の尻を追っかけてた時か」

とからかう。

「もう!」

と、僕はほっぺたを膨らまし、怒ったふりをする。

「あはは、ごめんごめん」


「でも、もう大分経つのね」

「あの時は何度も思い出すよ。私たちの初めての団体戦」

「そだね、私たち二人で仲良く出るかとも言ってたんだけどね」

「たっちゃんが来てくれて、予選突破して」

「3戦目はなかなか厳しかったね」

「そうそう、私泣いちゃったし」

「え? 雛ちゃん泣いてたの? 全然気づかなかったよ?」

「そりゃ、優ちゃんはまだ対戦してたし」

「それでも気づかなかったよー? どうやって立ち直ったの?」

「そ、それは・・・」


と一瞬僕の方を見る。

「なんだっていいでしょ!」

と少し顔が赤い。


茨木さんは何かを察したのか、両手をあわせて目をキラキラさせていた。

「キマシタワー」と頭の上にテロップが流れているようだ。

最近、高槻さんに教えてもらった。

茨木さんのあの表情は「コイバナモード」と言うらしい。

人のコイバナオーラを感じると体が喜びで震え、目が輝くらしい。


今の話のどこに「コイバナ」要素があったのだろう?

そうちゃんは完全に話の置いてけぼりで面白くないだろう。

それでも、そうちゃんは二人の会話を「うんうん」と聞いていた。


「雛ちゃんも、たっちゃんもあのころに比べたら大分強くなっているはずだよ?」

茨木さんが言う。

「そうだね、あの子たちに追いつけているといいね。そして、今度こそ友だちになって遊びに行こう!」

「あ、雛ちゃん、いいね! それ!」

「そうちゃんも強くなったし、教室対抗戦楽しみだな」




教室対抗戦は、団体戦の大会になるとたいたいそうなります。

将棋教室は、そろばん教室や塾のように一つの市に10校舎あったりすることはまずありません。

1市にあって1つ。大きい市なら1区で1つ。


少年野球やサッカーチームの数よりも少ない?

ですが、将棋の強くなった子ども共通点は1つあります・

「マナー」がいい。教えられたのか、学んだのかはわかりませんが、小さい子でも強くなると大人になる。不思議です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ