【簡単な人物紹介(ネタバレ有につき読後観覧推奨)】
《ティア》
主人公。親はいないが血の繋がらない親代わりに愛されて育ち、実はパーティーの中では1番一般的な感性を持っている。高火力でありながら小回りの効く前衛で戦闘センスは歴代勇者の中でトップ。最初はもっと外面は飄々とした子になる予定だったが割と普通に表情に出る子になってしまった。多分仲間たちの素直さに当てられている。本来はダーモンという平民の男が勇者になる予定だったが、チートを得られなかった彼はステータス不足にも関わらず挑んだハーレムの攻略に失敗し死亡している。
《エクスカリバー(エクス)》
創造主のスパイをさせられている苦労の多い聖剣さん。最近ファッションを勉強している。元々勇者とは事務的なサポートを行うだけの関係だったが、ティアに脅され怒りを覚えたのをきっかけに様々な感情が発露するようになった。近ごろ彼女が戦闘面だけでなく服や食べ物など色々なところでアドバイスを求めてくるから困っている。
《ガルド》
食うに困った幼少期に弱った竜を卑怯な方法で仕留め、呪い(?)を貰ってしまった青年。庇護欲の塊であり超過保護。旅に出てから初めてできた仲間でもある。基本的にティアのイエスマンだが、彼女が自ら望まない方へ進もうとする時は叱る。戦闘の経験値が非常に高く、その実力は掛け値なしの純粋な殺し合いなら勇者にさえ勝るほど。本来は不死鳥騎士マーティンが仲間になる予定だったが、ティア曰く「あの脳筋、人の指示を本当に聞かない。あと精神的に脆すぎ」らしく却下された。
《コルメナ》
魔族とのハーフなので寿命が長く、実年齢的にはパーティーの中で1番年上だったりする。以前は守られ願望が強かったが、今は守りたい派。曰く「私を助けてくれた王子様だって傷ついたり悩んだりするってわかったから、今度は私が助けるんです!」だそう。今回は結局守られてしまったので次はもっと強くなってやろうと益々意気込んでいる。本来は聖女カイナが仲間になる予定だったが、「やる気ないお飾り要員連れて行く余裕はない。あと魔族迫害するような人は嫌」らしく却下。
《シェスター》
人間不信のツンデレ魔法使い。年齢的にはティアより2つ上だが、最後に仲間になったこともあり末っ子ポジションとして扱われている。実際父に幽閉されてほぼ他人との接点なく育ったので情緒は未成熟な部分も。ただし頭良し血統良し、まだ伸び代はあるものの魔法の才能については完成形勇者よりも上なハイスペックコミュ障である。本来は伯爵子息のセルウィンが仲間になるはずだったが、「ひたすら胡散臭い。名前も多分偽名だし裏切る気しかしない」以下略。
《リオ》
存在感の薄いヒーロー。無口な性格が拍車をかける。いなくてもいい説はぶっちゃけあるが、彼がティアを愛したことが全ての始まりなので一応物語的には重要な存在。表面上ガルドと同じイエスマンっぽいが、ティアを生かすためなら自分の命はもちろん彼女の望みを踏みにじることも厭わない魔族的な感性を持っている。ちなみに今回の件で拉致監禁コースが彼の中でかなり現実味を帯びてきた。
後編の後書きに入れていた人物紹介をやっぱり独立させることにしました。
短編のくせに登場人物多い話なので補足しようと作ったのに後書きだとわざわざスクロールしないといけないので……。
ころころ形が変わって申し訳ないですが、ちょっとレイアウトが変更になっただけで内容自体は変わってませんので、ご承知頂けますと幸いです。