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荒唐無稽ビビッドハイスクール!  作者: SAI-X
第三話『とある高校の保険医(マイエンジェル)』
14/88

#13


「……こちらマサキ」

「どうやら潜入できたようダナ」

「ああ。現在、目の前にTHを発見した。ヤツの尾行を続ける」

「……健闘を祈るぞ」



氷室大佐を隣にたずさえ、俺は今回のターゲットであるHT(ヒロユキ・テラベ)を追っている。



――HT、許すまじ。


ヤツは、世界の歪みだ。

世界の歪みは――破壊するっ!!




「大佐、THは保健室へ入ったようだ。これからやつを追い詰め、駆逐する」

「健闘を祈るよ……って、オイ! いつまでやらせんだ?」


――なんて、メ〇ルギアごっこをしながら俺達はTHを尾行していた。










「えー、それはひどいな。キミがそんなにノリの悪いヤツだったなんて、見損なったよリョウ」

「あのなー……もう目の前なんだし行ってこい。ホラ! 早くしないか!」



「へーい」



いよいよ悪くて厄介でうっとうしいお友達とご対面サ。



さあ、突入だ!











―保健室―





「失礼しまー……」

「失礼チョリーッス!」



むかつくのでヒロユキの声を大声で遮ってやった。ハッ、ざまあねぇな。






――まあそれはさておき。

作戦はこうだ。こうだ。こうだああああああああああああああああああ!






ヒロユキと一緒に保健室へ入り、シメる。






以上。






「あら~、マサキくんと、それにヒロユキくんね~」


このおっとりした、黒糖のように甘く、ふわふわしたウールのようなゆるーい声の持ち主は、

他ならぬ、六波羅商業の天使。保険医の『山科エリノ』先生だ。






彼女の名を聞いてピンと来なかったかな?

そう、いたよねぇ。俺のクラスメイトに、学級委員の山科エリカさんが。



そう、エリノさんは彼女の実の姉なのだ。これ、ホント。ウソじゃないよ。





「へへ、エリノ先生。あのぉー、そのぉー、なんつうか、そのね、ヒザすりむいちゃってェ」

「そうなんだ~。先生が診てあげますね~」






「ギギギ! くそッ、寺辺ェ……」





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