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文化祭

「先輩、文化祭何かするんですか?」


うちの学校では、体育祭の後間もなく文化祭が行われることになっている。


「特に考えてないなぁー。展示でもしようか?」

「しよしよー!後うちのクラスは妹喫茶するんで絶対来て下さいね!」

なにそれ、田中じゃないけど気になるよ。田中は絶対行くよそれ。


「先輩のクラスは何するんですか?」

「なんかまだあまり決まってなくてね。時間ないのに」

「そーなんだー」


そしてホームルームで、担任がやる気を見せた。


「お前達に任せていたらラチがあかん!先生が決めてやる!劇だ!劇をする!」

あんま時間ないんですけどー

でも面白そー


すぐにクラスは一致団結ムード。

「先生は美女と野獣が好きだからそれをする!美女役大沢!野獣役田中!」


「は!?僕ですか!?無理ですよ!!」

「普通にやったって面白いわけないだろ!お前以上にインパクトある奴は居ない‼︎」


先生あんたパワハラですよ。

クラス全員が賛成した事により、僕は断る事ができなかった。

先生はすでに台本まで用意していた。

クラス全員やる気満々だ。


「はぁー。なんでいつもこんなことに…」

「拙者自身無いでござる。演技なんてした事無いでやんす。」

頼みの綱の田中まで今回ばかりは任務の重要さに押しつぶされそうになっていた。


クラスの女子が話掛けてきた

「大沢くん、サイズ計らせて!」

「あ、うん。どーぞ。」


「やっぱデカイねー!可愛いドレス作るから期待しててね!本番では化粧も任せて!大沢くん化粧映えしそうな顔だから気合い入るぜ!」


「う、うん。」

「重要な役割だけど頑張ってね!みんなも成功させる為に頑張ってるんだから!」


そーだよな。頑張ってるのは僕だけじゃない。クラスの為に精一杯しなきゃ。


それから田中と台詞合わせを何回も繰り返した。


何日か過ぎ、クラスで1度通しでやってみる事に。

え、めっちゃ感動するんだけど

ホントヤバい

セットや衣装あったらどーなるんだろ


意外にも最初は笑いが絶えなかったが最終的にはみわんな感動していた。

俄然やる気のボルテージは上昇した。


それから僕は1人で部室に居た。

「疲れたなぁー」


「あの〜こんにちは。」

「茜さん!どうしたの?」

「なんか瑠璃ちゃんに最近先輩が頑張ってるーって聞いて。」

「あぁ、ちょっとね!」

「なにするの??」

「それはまだ言えないんだ。クラスの決まりで本番までは内緒っていう。」

「気になる気になる!」

「茜さんのところは?」

「うちのクラスはおばけ屋敷!来てね。恨めすから!」

きっと可愛いオバケなんだろうな。

「怖いのはちょっと…」

「時間あったら一緒に回らない?」

「良いですよ!あの、写真部に来てもらえますか?見せたいものがあるので!」

「うん、分かった!約束。」


それから毎日毎日練習は続いていた。


「はぁ….」

「どうしたの?大沢きゅん?」

「いえ。ちょっと文化祭の作業で疲れて」

「文化祭!?いいなー!絶対楽しいじゃん!ねっマイちゃん!」

「そうだな。何をするんだ?」

僕は学校じゃないから良いかと思い説明した。


「お前が?まぢウケる。」

「笑わないで下さいよ!やりたくてやってる訳じゃないんだから!」


「マイちゃん行こうね!!行けるようにシフト組んどくから!」

「任せたハセちゃん。」


言うんじゃなかった後悔した。


そして文化祭当日。


本番まで特にする事も無いから部室に居た。

「まぁ誰も来ないよね。」


部室には沢山の写真が飾ってある

なぜか僕と瑠璃のツーショット写真も飾られていたので剥がしておいた。

「あいつ、いつの間にこんな写真を」


「琢己君!来たよ!」

「茜さん!」


「見せたいものって何かな?」


「あ、あぁこれです。」

「うわぁ凄く綺麗…ってこれ私⁉︎」

「そうです。…すみません。これ大賞取れたんです。茜さんに許可なく使ってしまって…」


「大賞!?すごい!全然良いよーこんな私で大賞とか逆に申し訳ないです…。」

「茜さんじゃなかったらきっと取れてなかったです。」

茜さんはモジモジしながら笑った


「琢己君、記念撮影しよ?貼り紙貼ってあった。」

「あ、良いですよ。…じゃあ撮りますよ!」

「待って、一緒にだよ?」

「え、僕撮られるの苦手で。」

「イイからイイから!」

僕は渋々三脚にカメラをセットしタイマーをかけた

「いきますよー」

茜さんが腕を組んできてピースをした

僕はきっと変な顔で写っただろう。

「じゃ回りに行こうー!」

「あ、はい!」


とりあえずみーちゃんのクラスを覗いた

かなり繁盛していた

「お、ター君茜!買ってってー!焼きそばとたこ焼き!!」

「すごい繁盛してるね。」

「でしょー。私らもこんなに人が来ると思ってなかったからてんやわんやだよ!」


「頑張ってください美鈴さん!一つずつ下さい!」

「毎度ありー!んじゃまた後でね」


そのクラスを出た茜さんがアツそうにたこ焼きを頬張る、茜さんはよく食べる子だったんだ。

「おいしー!琢己君、はい!」


こ、これは。世間ではあーんという奴。

僕は照れながらも頂いた。

「美味いね!」


茜さんはとても楽しそうだ。


すると、そこへ。

「お兄ちゃん、お姉ちゃん。」

「瑠璃!?」

なぜかパジャマ姿の瑠璃が現れた。

「瑠璃ちゃん可愛いー!」

「お兄ちゃんお姉ちゃん寄って行って!」


そういえば、妹喫茶なる事をすると言っていたな。とりあえず寄ってみる事に


「じゃあコーヒーで。」

「私も。」

瑠璃は注文を取り作りに行った。

「なんか凄いね。」


妹属性の輩にはたまらない設定だろう。

「ふっふっふ、ブタミ氏茜たん。我が天使ルリリンはどうだね」

やっぱり居た。絶対居ると思っていた。


「パジャマという設定がなんともたまらんでござる!家に居るような、学校でする事によりイヤラしさまで…これはサイコーでござる!」


茜さんは引いている。

「はい、どーぞ!お兄ちゃんお姉ちゃん!」


「ひゃー!ルリリン最&高でござるー」

「うるせー!おに…クソ兄貴!」

「ツンデレ設定まで⁉︎こ、これは鼻血ものでござる…」

「もう出てってよー!何時間居るわけ!?」

「良いではないか!」

僕たちはソロ〜っと教室から出た。


それから、色々回り凄く楽しかった。

疲れたので、屋上で一休みしていた。

「なんか今日はありがとね!すっごく楽しかったなぁ!」

「僕もだよ!今までこんなに文化祭回った事なんてなかった!」

茜さんは風に吹かれ髪を押さえ遠くを見ていた

僕はそんな茜さんから目が離せない


僕はもう気づいている。

茜さんの事を好きなんだと。


「あ、やばい時間!茜さんごめん行かないと!」

「え、うん。」

「あの…良かったら、体育館に来てくれないかな…。その…見ていて欲しい!」

僕は顔を赤くしながら必死で告げた


「はい。」

茜さんは優しく笑いかけた


「じゃあ、ごめんまた後で!」

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