妬いちゃいました
僕は部室でみーちゃんと茜さんに呼び出されていた。
「あの〜。」
「座って。ター君。」
「ごめんね琢己くん。」
表情の無いみーちゃん
申し訳なさそうにしている茜さん
「な、なんでしょう?」
「あなた。最近何してるの?変な女連れて出掛けてたり体育祭の謎のお姉さんは一体何な訳?」
「変な女?謎のお姉さん?」
「琢己くん橋本さんの事は何度も説明しているんだけれど、その女の子の事は私も分からないから…」
「あー橋本さんと瑠璃の事か!」
「瑠璃!?」
2人は口を揃えた。
「うちの新入部員なんだけど、バイト場も一緒で。」
「バイト場も一緒⁉︎」
2人は口を揃えた。
「茜どう思う?」
「ちょっと怪しさMAXです。」
「その瑠璃って奴の事は後で聞くわ。橋本っていうお姉さんは何者な訳?」
「橋本さんも同じバイト場で、大学生で凄く大人な人だよ。お姉さんみたいな存在かなぁ?」
「お姉さん…私という者が居ながら…」
「美鈴さん何度も言ってるじゃないですか!橋本さんは凄く優しくて面倒見の良い人なんですよ。」
「だからってバイト仲間でも体育祭まで来る!?」
「みーちゃんあれは店長が誘ったらしくって、僕も知らなかったもん」
「ふーん。じゃあ瑠璃って子は…」
「せんぱーい!お疲れ様ですっ‼︎」
瑠璃は元気良く入ってきた。
「え、誰?何先輩の浮気者‼︎」
「浮気…者…。どういう事かな?ター君。」
「先輩とは愛の約束をした仲なんですけど」
「い、いや〜…」
間違っては無い。うん、間違ってはないけどちょっと意味合いが違うのでは…
「愛の…約束…?」
「嘘…。」
茜さんまで!?
瑠璃は僕と腕を組み離れようとしない。
「ちょっと離れなさいよ」
「べー!嫌です!先輩丸々しててかわいいもん!」
「それは分かる!分かるけど!どきなさい!」
なんなの?この状況。
「あーわかった。御神本美鈴さんですよね。」
「ど、どーしてそれを!?」
「おに…バカ兄貴が言ってました」
「田中の妹です。」
「えーー⁉︎あの田中⁉︎」
「えーー⁉︎あの田中さん⁉︎」
「なら大丈夫ね。はぁ心配して損したー!」
「なにそれ!どういう意味⁉︎御神本さんは、お兄…バカ兄貴の事が好きなんですよね!?だから私と先輩の邪魔しないで下さい!」
「へ?」
三人共キョトンとなった。
「いつも迫られて困ってるでもそんな所が可愛いんだよな。敢えて、敢えてだぞ?今は遠ざかるようにしている。やっぱ焦らして愛を大きく育ててから拙者は妻として美鈴を迎えるでござる!って言ってましたー」
「あいつ何言ってんだ妹に。」
「は?私があいつを!?あの眼鏡野郎…!」
怒りの矛先が田中に向けつつある。
「それにそっちの方はなんなんですか!?」
「え、私?」
茜さん…なんかごめんよ…
「御神本さんがなんか先輩の事気にしてるのは分かった気がしますけどあなたも先輩が好きなんですか⁉︎」
「わ、私は…。」
「ルリは先輩とカメラ買いに行ったり秘密の場所に行ったりデートもしてるんですからね!」
「え…」
「ちょっと瑠璃!そろそろバイトなんじゃない?」
「あ、ヤバイ!マイ姉にキレられる!」
「ちょっと私も田中にガツンと1発入れてくるわ。」
嵐のような奴らが嵐のように去って行った。
「琢己君…ごめんなさい。」
「いや、なんかこちらこそごめんね。」
2人は苦笑いをした。
「帰りましょうか」
僕は茜さんを途中まで送ることにした。
帰り道はなぜか沈黙が続いた
「琢己君…瑠璃ちゃんとカメラ買いに行ってたんだね…」
「あ、あぁ。強引にあの子が来ただけなんだけど…」
「私の勝手な思い込みだけど、カメラはまた一緒に買いに行くものだと思い込んでたから…」
「ご、ごめん!!」
茜さんは僕の目の前に来た
「少し…妬いちゃいました。…私ともデート。して下さい」
あまりにも可愛い過ぎて僕は目を合わせられなかった。
「ど、どこか良い所探しておきますね。」
「ふふふ…ありがと。」




