第12話 やっぱりここは異世界だ!
「ところで、もう街から出るのか?」
そうだな。剣をもらったし、もうこの街でやりたいこともないしな...うん。
「今日のうちに出るとするよ」
「......そうか。そりゃあさみしくなるのぅ」
「…まあ、そんなすぐ出るってわけじゃない。いろいろ話そうよ!剣について聞きたいこともあるし!」
それに爺さんと別れるのはこっちとしてもさみしいしな」
「...さすが兄ちゃんじゃ!いいぞ!話そう!!まずこの剣はのぅ......」
それから剣についてたくさん話した。まさか爺さんのお気に入りポイントが40まであったのにはビビったな。...けどいろいろ聞けて良かったな。
「そろそろ行くよ爺さん」
「おう。エルフの森は河の先じゃからな。そこの門まで送っていくぞ。」
やっぱりさみしそうな顔してるな。俺はテレポートのこと知ってるからまだ大丈夫だけど爺さんは知らないしな......
「......なあ爺さん」
「なんじゃ?」
「実はな俺、テレポートっていう能力を持ってるんだよ。その、一度行った場所にすぐに行けるっていうのなんだよね。だから...いつでも爺さんと会えるってこと」
......なんだか俺結構恥ずかしいこと言ってない?
「兄ちゃん......が~はは!なんじゃわしに気遣ったのか?しかしテレポートか......そりゃあ便利な能力じゃの!よし!わしはいつでも待っておる!さみしくなったら会いに来るとよい!」
...爺さん、少し元気になったみたいでよかった。
「じゃあな爺さん!!しばらくしたら会いに来るから!!」
「楽しんで来いよ兄ちゃん!!良き旅を祈っておるぞ!」
......名前が決まったら来るとするか。...それにしてもいい街だと思ったのにな~。トイレがな~。この世界はトイレ探しがシビアだな。エルフの森に期待だな。
それにしてもこの河結構大きいな。利根川でも足元に及ばないんじゃないか?
「入ってみたいが、危ないよな」
...そういえば幽霊だから危なくないや。行くか!
「ダ~~~~~イブ!!」
水しぶきがない。やっぱり音が出ないと飛び込んだ気分になんないな。
「すげぇ!きれ~」
......あれ?水の中で声が出せる!視界がクリアだ!まえ雨が降ったときは視界が悪かったけどなんでだ?
ま、いっか。成長してるっていうことだろ。
「あ!魚だ!でっか!」
やっぱりこういうのはテンション上がるよな!あのカメもでかい!いやぁ、いいな~......あれ?あのカメ近づいてきてね?
「え、ちょ、ま」
いや~~~!!
......ふぅ、危なかった。空まで逃げれば大丈夫だろ。...なんだあのカメ、ただ上がっただけか。ビビッて損した。
「キェェェェェ!!!!」
でかい声とともに巨体が通り過ぎて行った。
「うわっ!!」
なんだ、びっくりした!でけぇとり。こっわ!もうヤダ!下行く!
......やっぱり日本基準で考えてたらだめだな。早く異世界になれないと。




