第1話 異世界転生?
「グッドモーニング!」
なんだようるさいな。.........ってああ、もうみんなが出社してくる時間か。早く仕事しないと。
「何言ってんの?もう仕事しなくていいんだよ」
お前こそ何言ってんだよ。お前も早く仕事しろよ。仕事しないと怒られるのこっちなんだよ。
「あのね、あなたはもう亡くなったの!だから仕事しなくていいの!」
......は?
……まじ?
俺死んだの?というかあなたは誰?
「やっと説明できそうだな。私は日本人の転生を担当してる女神。あなたは日々の激務により過労死してしまい、ここに来たんですよ。早速ですが、あなたには選択肢が2つあります。異世界に転生するか、現世に人として生まれ変わるかどっちがいい?」
なるほど、よくある異世界転生パターンだな。こういうのって本当にあったんだ。けど、今すぐ決めるのは少々酷だな。俺はよく考えて答えを出したい派なんですけど......
「だめです!こういうのは即断即決がいい結果を生むんですよ!」
はあ、まあとりあえず現世は絶対にやだな。また仕事詰めになる未来しか見えないし、それにしばらくは仕事と離れてたいんだよな。......かといって異世界でも結局は仕事をすることになるんだよね。それもやだな......なんかいい方法ないかな?
「残念ながらないと思います。現世も異世界も生きている限りは働かないと生活はできませんもの」
生きている限りねぇ~.........そうだ!生きてる限り働くんだったら、死んでいたら働かなくて済むじゃん!
「......は?」
だから、異世界ってアンデットや死霊なんかがいるものじゃん。それっぽい種族に転生すれば働かずに安全に生活できそうじゃん!……ああ、けどそれだったら魔物とかに間違えられそうだな......神様何かいい案ない?
「人間以外に転生するのはもう確定事項なのね。まあいいけど。そうねぇ、......幽霊なんてどう?
あなたが行く異世界では、アンデットはいるけど、死霊はいない。基本的に見えないから襲われる心配はない。...まあ、例外はあると思うけど。だから幽霊だったら安全に過ごせるんじゃない?」
なるほど幽霊ね......うん、いいじゃん!人とあんまり関わりたくない、静かに自由に過ごしたい、そして仕事をしたくない。そんな俺の望みが叶いそうですごくいい!
......それじゃあ、幽霊に転生させてくださ~い!
「ハイハイわかったわよ。けど幽霊って何にもできなくない?ほら、死んでるから何も触れなさそうだし、食べる必要もない。いったいどうするの?」
そこは、おうつくしい女神様に異世界転生ボーナスとかで、いろいろとオプションをつけてもらいたいな~って。......チート能力とかはいらないんで!生活に必要そうな能力とかをお願いします!!
「仕方ないわね。いったい何が欲しいのよ、言ってみなさい。できそうなやつだけやってあげるから」
おお、さすが女神様!器が大きい!じゃあ早速なんですが.........
「......もういい?あなたさすがに欲張りが過ぎるわよ。」
とか言いつつ全部やってくれたじゃないですか。本当ありがとうございます!
「もうお願いがないなら転生させちゃうけどいいかしら?こっちも意外と忙しいのよ」
もっといろいろお話とかしたかったけど仕方ないか...
「もう大丈夫です。ありがとうございました!......たまにはここに遊びに来ますね!」
ちょっと驚いた顔をした後に呆れた顔になってこう言ってきた。
「来れるものなら来てみなさい!それじゃあ良き異世界ライフを!」
こうして俺は幽霊となり、異世界に行くことになった。
次回は火曜日の21時に出す予定です




