表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/6

第6話 四神集結

生徒指導室。


午後三時四十分。


静寂が支配していた。


四人。


それぞれが違う椅子に腰掛けている。



本城圭太。


藤川誠司。


五条聖斗。


平手大虎。



誰も喋らない。


だが気まずさはなかった。


長い年月を経ても、


変わらない空気がそこにあった。



最初に口を開いたのは圭太だった。



「で?」



一言。



大虎が笑う。



「相変わらず短ぇな」



「余計な話は嫌いなんだよ」



「知ってる」



誠司が眼鏡を押し上げた。



「本題に入ろう」



聖斗が窓の外を見る。



雪が降っている。



「始まってる」



その一言で、


全員の空気が変わった。



圭太の表情が消える。



大虎も笑うのをやめた。



誠司が聞く。



「どこまで確認できた?」



聖斗は答えた。



「被験者は最低でも二十八人」



「そのうち消息不明が十九」



「死亡確認五」



「生存確認四」



部屋が静かになる。



四。



つまり。



ここにいる四人。



それだけだった。



圭太が舌打ちする。



「胸クソ悪ぃ話だ」



「まだ終わってない」



聖斗が続ける。



「誰かが動いてる」



「北海道計画を再開させようとしてる」



誠司が机に資料を広げた。



古い写真。



研究施設。



白衣を着た人間達。



そして。



四人の幼い頃の写真。



大虎がそれを見る。



「消したはずだったんだがな」



「完全には消えてなかったみたいだね」



誠司が答える。



圭太は写真を握り潰した。



「見つけたらぶっ飛ばす」



大虎が笑う。



「お前は昔からそれしかねぇな」



「文句あっか?」



「ねぇよ」



久しぶりに四人が笑った。



その時だった。



コンコン。



扉が叩かれる。



全員の視線が向く。



ガチャ。



「失礼します」



入ってきたのは加東綾子だった。



だが。



四人は異変に気付いた。



顔色が悪い。



いつもの綾子ではない。



「どうした?」



大虎が聞く。



綾子は息を整えた。



そして言った。



「一年生の男子生徒が……」



「消えたの」



全員の目が変わる。



「消えた?」



誠司が立ち上がる。



「昨日の放課後まではいたの」



「でも今朝から行方不明」



「警察も探してる」



聖斗が呟く。



「始まったな」



圭太が立ち上がる。



「行くぞ」



大虎も続く。



「久々の仕事だな」



綾子が驚く。



「え?」



誠司が静かに笑った。



「先生」



「その生徒はたぶん」



「ただの失踪じゃない」



窓の外。



雪は激しさを増していた。



そして。



誰もいない校舎の地下。



暗闇の中。



一人の少年が目を開く。



「やっと来たか」



その瞳は。



真っ赤に染まっていた。



―第7話へ続く―


第7話


消えた一年生

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ