六十話 氾濫の危険
お久です携帯なおりました。またボチボチ投稿していきます。
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どうしたものか…。
悩んでいるとスマホがなった。
社長からの連絡だった。
内容は
『仕事がある。来れるなら夕方までに社長室に来い』
そんなものだった。
やることがないのですぐに向かう。
ノックをしてから入る。
「おぉ?もうきたのか」
…思っていた通り筋トレしていた。
今日も頭が眩しいっす。
「暇なので」
それだけ応える。
「ダンジョン行けばいいだろ?」
「…この子がまだ目が見えなくて危険なんですよ」
社長は少し考える素振りを見せてから
「誰かに預けたりできないのか?」
もっともな疑問だろう。実演しようじゃないか。
エマを地面に下ろし少し離れると…
めっちゃ鳴きながら鼻をスンスンしている。
「エマ」
名前を呼ぶと勢い良く近づいて手をのぼっていく。
「…こういうことなんですよ」
「…お前以外には懐いてないのか?」
「試したのは母さんと父さんだけですが…全滅でした」
俺が少しでも触れてれば母さんは触れた。父さんはだめだったけど。
俺から完全に離れてしまうと超嫌々期の幕開けとなる。
「…アイシャと千尋も呼んである。話に入る前に試してみろ」
「わかりました」
話が一回終わったと思ったら
「…おまえは魔物の氾濫があったら…全部殺せるか?」
そう聞かれた。氾濫しそうな場所があるのだろうか。それともただの興味なのか。
「…規模によりますが、たぶん無理です」
「…どうしてだ?」
たぶん社長は俺ならできると思っている。まぁできなくもないが…。
「まず自分のスキルは基本単体向けです。同時に倒せるのは多くても10体ですね。あとは街に散らばってしまうと自分だけでは対処ができません。……街ごと壊してもいいなら話は別になりますが…」
爆や獄系のスキルは周りも巻き込む。火力は高いがダンジョン内の人がいないところでしか使えない。
「そうか…。今、北海道にあるダンジョンが厳しい状態だ。3箇所全てで魔物の数が増えているらしい。近くの住人はすでに避難が進んでいる。…もし氾濫して探索者や協会が手を出せない規模までいくとなると……なぎにどうにかしてもらいたい」
ん?北海道ってダンジョン3つあるの?
「探索者として生きると決めたのでそれは社長の判断でいいですよ。これからもそういうことがあれば使ってください。…会社の利益にもなりますしね……。ところで北海道ってダンジョン3つあるんですか?」
「わかった。なぎにそういってもらえるのはありがたい。……北海道には渋谷と同じ規模のダンジョンが1つ。残り2つも7m級の大物だ。…言っちゃ悪いが…有名どころの探索者が関東に集まっちまってるせいで北海道には有力な探索者が少ねえんだ」
なるほど…。ハンスト契約者に由衣と橋本杏奈。人気チューバーも関東圏が多いと聞く。
「協会は対策考えなかったんですか?」
「協会の中でも強い者達を派遣しているらしいが…それでも魔物の増加を止められていないらしい」
「そうなんですか。もし呼ばれることがあれば頑張ります」
コンコンッ
「「失礼します」」
アイシャと千尋だ。
「ごほんっ!!……よく集まってくれた。話に入る前に…」
目配せされた。今試せということだろう。
「アイシャと千尋にエマを触ってもらいたいんだけど…いい?」
少し遠慮気味に言うと
「わぁ……っ!!あのたまごから産まれた子ですよね!可愛いですねぇ〜」
アイシャがエマに手を伸ばす。
これでアイシャが大丈夫ならダンジョン行く時は預けることができる。アイシャは基本ハンビルにこもって付与なんかを試しているから安全だ。
エマの頭を撫でながら
「アイシャっていいます。よろしくね、エマちゃん」
かかかか…可愛いっす。
社長もだらしなく表情が崩れている。ストーカーにいそうな顔だ。
エマはというと…どうやら第一段階は平気のようだ。
「ふぅ…。次千尋頼む」
「…ん」
ただただ無言で触っている。だが俺は見逃さない。口元がピクピクしてるのを。
表情を出さないように留めている。みられるのが恥ずかしいとかだろうか。
あっ。破顔した。だらしない笑みだった。
…どうやら第一段階は2人ともクリアみたいだ。
「ここからが本題なんだ。今から2人だけで触ってみてくれ」
エマを机の上に置くと……
「きゅいっ!?」
始まった。めちゃくちゃないてる。
見ていると声をかけてあげたいが我慢だ。
「大丈夫ですよ〜、怖くないです」
そういいながらエマを触る………が。
「きゅい!きゅい!!」
体をクネクネさせてめっちゃ嫌がってる。
(おい!その子はアイシャだ!俺の女神もおまえはだめだというのか!?)
その後千尋も触るが……もう逃げる逃げる。千尋もエマを追いかけるから見てて微笑ましかった。
「…希望は潰えたか…」
「…!?」
エマが反応した。目が見えないからかもしれないが俺の声を覚えたらしい。今は聴覚に頼るしかないから敏感になっているのかもしれない。
「よし。こっちだぞエマ」
「きゅい!!」
熱い抱擁をする。
娘?の成長が見れて俺は嬉しいぞ。
結局壊滅だったわけだが。
一応。本当に念のため社長にも触ってもらおうとするが、触る前からだめだった。
魔物の勘が働いたのかもしれない。
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