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【詩】ただ、僕は歌が好き

今日も街中で流れる  雑踏を止めるほどの歌


どうしてこんなに鼓膜を震わせるのかな





胸の中から熱い何かがこみあげるような強い衝撃とか


言葉も追いつかない感情が溢れそうなこと



下手な歌なんて聞くに堪えないんでしょう


下手な歌なんてただの恥さらしでしょう


そんなのわかってるよ


でも、とめられない。


どんな夜だって声を押し殺して歌うよ



きっと、一日だって「歌うな」って言われたら僕は息が止まってしまうの


たった、一日歌を聴けない日があったなら、とてつもなく辛いかも


あんなに綺麗なことを  とても悲しそうなその目を   張り裂けそうなほどの嬉しさも


連なった音と重ねた声で  波紋のように伝えられたら




それができない……僕には。




優しい世界を見せてくれた貴方のように


楽しいことを教えてくれたあの人のように


思うように歌えたら、なんて幸せなんだろうな




もし七色の歌声があったなら


もしも泣きそうなほど綺麗な歌が歌えたなら


もう僕は何も望まないと胸を張れる



ただ、それほどに




僕は歌が好き


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