66/87
【詩】貯金箱の中身は
「大人なんて…」 「大人になったら…」
僕が抱いてたのはどっちだ? なりたいのかなりたくないのか
……嫌がったって避けることはできなかったけど
好きなものが買えるんだ 誰にも文句は言わせない
今まではおこづかいでも胸の中がちょっくら傷んで
「下手な使い方できないや 親が稼いでくれた大切な時間の代償だもの」
まあ、子どもながらにそこまで考えてなんてないけど
……やっぱり、どこかでは感じてたから
でも、今はもう違う
税金とか、支払とか義務までついてきちゃって「もう!」って言いたくもなるけどさ
……やっぱり、頑張った分が目に見えるのは嬉しいもんだね
どのくらい貯めていけるかな?
そんでいつかは素敵な家を買って、
その家にどんな愛おしい人と住むのかな…
玄関には3つの靴が並んでさ
きっと、キズを刻んだ柱が目立つようなあたたかいボロ家になるかもね
これはもうお金じゃないんだ
これからももっと積み立てていく
僕の夢貯金




