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【歌詞】もうひとりのヒロインの話。

あの頃の二人の背中は もうこの道にはないね  


ああ…


告白されたらしい  人づてに聞いた君の噂

ふいに見つけた見慣れた背中の隣は 知らない女の子


羨ましいなぁ… 憧れてしまうよ

大きなお目目 ちょこんと小さな手足 ふわふわ綿菓子みたいな髪

小動物みたいな  可愛い可愛い女の子


君だって男の子 か弱いあの子を守るの

ヒーローのように 儚げなヒロインを救うよ


ねぇ………あたしは?


「好き」  …なんて言えるはずないよ

冗談って笑い飛ばしてしまうよ

素直に動いてくれた唇  あとで涙と責めてしまうよ








今年の夏もやってきた  恒例の夏祭り  

いつものメンバーの中に笑ってた君はもういない


会いたいな… 君はあの子のものなのに

優しいあの瞳 くだらない冗談  陽だまりみたいな笑顔

恋しくて また探してる君のこと 


あたしだって女の子  もう泣きそうだよ

幸せになったヒーローの物語の中じゃ


あたしは………見えないの?


「好き」だって素直に言えてたら

あたしだって君の隣にいられたのかな?

でもダメだねもう今更  こんなに好きだと気付いても…






一人凍える夜風 人ごみ抜けた境内の影   

「今頃きっと二人は肩並べて見てるかな…」

少し遠めに広がる  花火に染まるこの夜空


もしもあの子のように 少しでも可愛い子だったら

あのとき溢れた想い 誤魔化したりなんかしなかったのに………


なんて、弱いあたしのせいだもんね あの子のせいにしちゃダメなのに

分かってるのに…… 分かってるのに…


やだな  …………誰かこの涙を止めて




ふときゅっと肩抱きしめる腕  振り返ることはできないの

耳元くすぐる優しい声は  低く掠れてて――…


「どれほど男勝り取り繕っても お前だって女の子。

どれほど”友達”装ってみても 俺だって男の子。

これだけそばにいても想い伝えられなかったけど、

どれほど強がられたって俺は


       …………好きな子を抱きしめたいよ」 




「好き」だってちゃんと伝えるよ 今

冗談ってもう誤魔化さないよ

素直に動いてくれた唇には  






                  ……君の微熱が重なった

華奢じゃない

病弱でもない

可憐じゃない  男勝りで、強いあたしじゃ……


            あなたのヒロインにはなれないのかな…?

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