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高さ制限の公示を急げ

  高度地区指定は二〇〇六年三月に議会で表明され、十月にその原案が発表された。ギリギリの時点での運動が身を結んだのか、百原一丁目は第一種高度地区に入った。第一種地区では斜線制限だけでなく一八mの絶対高さ制限が課せられる。高さ三四mの一四階建てマンションはもちろん不可能になる。問題はその実施時期であるが、月葉市の予定では四月施行になっていた。高度地区は都市計画の詳細であるからその前に公示された時点で有効になる。


  公示に至るまでには、各地区での説明会、公聴会、パブリックコメント、案の縦覧、を経て建築審議会での決定になる。決定しても、知事の認可を経て、市長の決済があって始めて公示となる。住民は、公聴会でも早く公示するように意見を出したし、皆でパブリックコメントも出した。一月一日の市報に出た建築審議会の日程はニ月十九日だった。もし、この決定を受けて最短で公示してくれれば、着工は間に合わなくなる可能性がある。


  以前に説明された市のスケジュールでは年度末に公示というようになっていたが、これを早めるには知事の認可などを早めるしかない。知事の認可は形式的なものであり、時間など実際はかかるはずが無いのだ。ここまで来れば時間の戦いだ。少しでも公示を早め、少しでも着工を遅らせる。これが住民側の考える全てとなった。


  建築審議会は予定通りニ月十九日に開かれた。傍聴はしたが、特に専門的な議論をするわけでもなく、規制に対する熱意も何も感じられない無味乾燥なものだった。日程に関してもなかなか期待のもてるものではなかった。「告示は三月末日」と言う表現もなされていた。以前にもお願いに行った県の都市整備課には、なるべく速やかに認可するという回答を得ているが、もう一度皆でお願いしに行くことになった。乱開発に厳しい地元の革新系県議がいることはこんな時に大変力になった。結局、県はニ月二十九日に十日間で認可を出したのである。


  あとは、市の事務手続きだけである。県でさえ十日で済ませた手続きだ。さっさとやってくれれば月半ばに公示することは十分可能だ。あらゆる手段で、まだかまだかとプッシュすることにしたし、マンション問題を一貫して取り上げてきた民主党の市議、共産党、ネットの市議も全面的に協力してくれた。ちょうど市議会が開かれており、どちらも一般質問で取り上げてくれるのだから心強い。 毎日、住民から催促すれば市がわざわざ公示を遅らせる理由はない。押しまくれば、すぐにでも公示できそうな気がした。


  電話、訪問、各議員への働きかけ、議会への要請行動など色々な運動が考えられるし、運動が巻き起こる中で露骨な遅れを出せるはずがないではないか。住民は勝利を手に出来るかもしれない。


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