第173話 牧場再び
そしてやって来ました、人族の国ゼクスにある牧場へ。
「お久しぶりですサロンさん、それにミーちゃんも。」
「あら〜お久しぶり〜ソラちゃん。」
「ボゥ。」
牧場の門番であるミノタウロスのミーちゃんと丁度その近くにいた牧場主のサロンさんに挨拶をすると、どうやら覚えてくれていたようで嬉しかった。
そして例の場所について聞いてみると。
「正解で〜す、今ならお教えすることが出来ます〜、見学されますか〜?」
「是非!」
「なら案内しましょうか〜。」
そう行って、例の建物の入り口に案内された。
なんと言えばいいのか、木で作られた一見ただの大きな馬小屋?のようで、入り口は生き物が侵入もしくは脱走防止のためか大きな扉が閉まった状態になっている。
でも、この馬小屋?には換気するような窓のようなものが一つもないし、入り口にある扉だけが出入りできる所になっているみたい。
この中に巨体な従魔の子なんかがいるようには見えないんだけど、どうなっているんだろう?四次元空間になってるとか?
サロンさんが入り口の扉で何やらやってるけど、あれってもしかして魔法陣を発動してる?
発動したのかピカッと光ると自動で開いていく扉にワクワクしつつサロンさんに促されて暗い中に突入すると、 ふわっと何かを通り過ぎる、うん?これって。
一瞬浮かび上がった考えを、目の前に広がった風景に吹き飛んでしまった。
目の前に広々とした緑のコントラストの牧草地に、ます、目に入ったのが一つの山。
正確には山に見える何か、それもデジャヴを感じるやつ。
β時代の事件にもなった町中に突如出現したモンスターであるその名も。
「ミスターウリ坊がいる。」
「えーっと、あれは〜ビッグボアレットですよ~。」
「⋯えぇ、知ってますが従魔にした旅人がそんなあだ名をつけたんですよ。」
「そ〜だったんですね〜、ちなみにあの子はウリ子ちゃんって言います〜。」
「女の子ですか。」
「とってもかわいいですよね〜。」
「…。」
β時代あのつぶらな瞳でかわいい容姿をしながらも、その巨体で様々なモンスター蹂躙したことで有名でもある‘ミスターウリ坊’ことビッグボアレットが目の前にいる。
基本的に温厚な性格であまり動き回るタイプではないので問題はないが、あまりの動かなさに山に間違われることがある、だが怒らせるとその巨体を使って辺りを更地にしてしまう程暴れ回るので要注意なモンスターだ。
たた、このビッグボアレットだけに驚いてはいけない。
明らかにヤバいモンスターが他にも視界に入ってるんだよねこれが。
※牧場は27話に登場してます




