第168話 暴走人魚
「それで、女王陛下がー。」
「うん、ウン。」
シズネさんのトークが終わらない件について。
特殊ワールドストーリーを終えたばかりでテンションが高いシズネさんは、私からのメッセージを見てすぐに連絡してくれたようなんだけど、さっきからずっとその話をリピートしてるんだよ。
うん、分かったからいい加減止まってほしいかな。
「でー、あたっ!?」
「ん?」
いきなり話か止まったけど、どうかした?
「いえ、いい加減落ち着け迷惑だろってロクローにチョップされまして。」
「ああ、例の被害者。」
「へ?」
「何でもないなんでもない、気にしないで。」
一緒にパーティを組んでる例の被害者ロクローさん、実はシズネさんのいとこらしい。
昔から近所に住んでいて尚且つ年齢が近いためシズネさんの面倒を見ていて、よく不運に巻き込まれいるそうな。
ゲーム内で会った時もやたらデジャヴを感じる事からリアルで確認していとこと判明し、今に至るとか。
…まさかゲームでも巻き込まれるとか、ご愁傷様です。
でも今回は助かりましたのでお礼申し上げます。
それにしてもやっと本題に入れそうで一安心かな。
ーーー
はい、やっぱりシズネさんも海に生きる者ってスキルは知らなかった。
ロクローさんにも聞いてみたけど同じく。
ただし、シズネさんを追って来た友人人魚のコノハさんはこのスキル持ってたよ。
どうやら2人に問い詰められて、寧ろ何故持ってないのか聞き返されたらしい。
それほど当たり前のスキルなんだね、やっぱり。
流石にこれは運営に問題ありかな、一応連絡をいれておこう、シズネさん達も運営に連絡入れるみたいだし。
その後も私が人魚の里を探しているのを聞いて案内しようかと自信満々に言ってきたのを華麗にスルーしたり、私の特殊ワールドストーリーの内容を伝えたりといろんな話をしたりして、久しぶりに楽しかった。
スキルの事は確認出来た事だし、今からはカメカメ探しだね。
ずっとここにいる訳でもないし、見つからなくてもまたリベンジしたらいいし。
みんな〜カメカメ探し始めるよ〜。
ーーー
空が夕焼け色でとっても綺麗、視界に度々現れる海モンスターが出なければもっと堪能できそうだけど。
うん、これ以上探索はあぶないから速やかに移動しようかな、この海岸に来る途中に密かに隠れられそうないい感じの岩場があったからあそこでキャンプをしよう。
「ー!」
「ん?」
「ー、ー!」
…?、何か聞こえるかも?




