第158話 最悪だ
※イベント開催中 要注意
「こんな時によりによって黒竜王かよ。」
「…最悪ですね、こんな場所にくる筈がないモンスターですから。」
どうやら師匠達には分かったようであの黒い物体は黒竜王という竜型モンスターらしい。
あきらかにボスクラスじゃんソレ。
コハク達も黒竜王から発せられる威圧の様な物を感じているのか身体が震えていた。
これは師匠達と一緒に戦うパターンかなと気合いで戦闘準備をしようと思ったら身体が動かせなくなった。
いや、なぜ!?
内心慌てていると、近づいてきた黒竜王に師匠たちが攻撃を仕掛けに行った。
それからはまるで立体映画やショーのように師匠達が戦うのを見ていることしか出来なかった。
黒竜王のブレスを掻い潜り一太刀浴びせる団長さん
、弓で援護射撃を行う師匠、魔法で援護をする団員達。
そして次々と散っていく命。
最終的に残ったのは重傷の団長さんと師匠のみ、そしてー。
最後の時、団長さんは最後の力を振り絞り大技を繰り出し黒竜王にぶつかった瞬間、凄い閃光を放った。
目潰しをくらって見えなくなってる間に師匠の団長を呼ぶ叫び声が聞こえたのを最後にブラックアウトした。
目潰しくらって白から黒って酷くない?
何か問題があったら運営に文句を言わないと。
えーっと今現在の状況は真っ暗な場所で寝転んでる状態かな?
声がかすかに聞こえてるんだけど、よく聞こえないから何を言ってるかはわからないんだよね。
コハク達も見えないから不安なんだけど、しばらく様子を伺っていると、目の前に小さな窓?が現れた。
現れたと言うより見えるようになった?
相変わらずセピア色の風景が見えるんだけど、誰かの視点を覗いている感じ。
片方しか見えないから片目を失ってるのか、それとも怪我なんかで塞がれているのか分からないけど、取り敢えず辺りを確認する。
う〜ん、何処かのテントか何かかな、天族の町にあった布が天井に張られたヤツっぽい。
見ている人物は身体を動かせないようで、辺りを見回すことが出来ないのが難点かな。
これは誰の視点でいつの時間のものなのか、あれからどうなったのか気になって仕方がないよ。
そわそわしていると、いきなり視界にまさかのシグルドさんが現れた。
「よかった、気がついたのか!」
‘ここは、どこだ?’
「ああっ、無理に話そうとするな傷が広がる。」
「今はポーションも足りなくて、動ける年寄りが下に集めにいっとるからの。」
「まだ、動かんと安静にしとれ。」
‘わかった’
と視点の人の心の声が聞こえてきた。
どうやらこれからこの人物視点でストーリーをみる事になりそうだ。




