第156話 相性が悪いんだよね
※イベント開催中 要注意
嫌な予感を信じる事にして、彼奴等が攻撃範囲に入る前に私達も戦闘準備をしたいんだけど、ちょっとマズい。
今いるのは浮島になっている町の端、つまり崖周辺。
周りには障害物と言えるものが木や石で作った簡易な囲いのようなバリケードがあるぐらいで他は石畳が敷かれている程度、見通しはいいかもしれないけど空からくる相手には丸見えでほぼ意味がない。
私達のパーティはコハク達の罠スキルを利用したサバイバル向きのヒット&アウェイが得意で火力としては低いタイプだ。
今回の場合飛行タイプが多数のため地面にコハクの罠を仕掛けても意味がなく、洞窟のような狭い場所や森のような木々に紛れ込ませる糸罠を使うシエルや蔦を利用するユエのスキルが使えない。
隠密行動タイプのプリンは隠れる場所がないから不意打ちが難しい、まあ人に紛れて攻撃は出来そうか?
もし、この時代の人達にフレンドリーファイアが発生する可能性を考えると私の弓とユウヒが使える全体攻撃も向かない。
それに飛行して戦えるとしても私とコハクとシエルのみ………かっ火力足りなさすぎでは?
結論、飛行系にたいして大変相性がよろしくない。
………ヤバいどうしよう、これなら旅人の集団戦闘を経験しておくべきだったかも、いやでもー。
うんうん悩んでいる間にもモンスターはこちらに向かって来ている、後ろからプリンに軽く足を叩かれて気を取り直し今出来そうな事を考える、なんとかしないと。
で、どうしたのか解説すると。
・騎士団達より出来るだけ離れた崖の近くの石畳を剥がして土を出し、草を生やして人の反応を確認。
・反応がなかったので木を生やしてみて、それにも反応がなかったからさっきの工程を繰り返し小さな林を作成。
・コハクに穴を複数掘ってもらい底まで貫通させてから穴の中にシエルの糸罠設置(鱗粉付き)。
・穴をユエの蔦で隠蔽し、その上に囮として私とユエ、ユウヒ(ユエ変化)が待機してモンスターが来たら罠に叩き落とす係。
・コハク、シエルは誘導や囮の交代要員として林から少し離れた場所で待機。
・プリンは木や草むらが出来たのでモンスターが罠に掛からなかった奴等を隠密攻撃。
急いでこれを考えて実行したんだから、頑張ったよね?いや、今からが本番なんだけれども。
ちなみに近づいて来ているモンスターを鑑定すると、イベント用モンスターとしか表示されなかった。
これはβの時にもあったイベント用に調整されたモンスターにある表示で参加プレイヤーのレベルに応じて強さがかわるもので今回は私のレベルに合わせたのが相手だと思うから問題はないと思いたい。




