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【連載版】しっぽのとなり  作者: しっぽと羽
キララとの二人きりの宇宙旅行
51/138

宇宙の宿泊施設と宇宙での演奏

 ここは図書館のエントランス。自動ドアでここに戻ってきた。

 そして、キララはTMRを使って時間を前に戻すため、自動ドアを開けた。


☆☆☆


 夕方。宿泊予定の日。海賊騒動でちょっと遅くなってしまった。普通なら宿泊は連絡がなしにキャンセルということになるので、料金はとられたままになるんだけど、TMRがあるから、過去へ戻り、予定通り宿泊することができる。

 それに夜はコンサートがある。


 エントランスからは、ちょうど惑星に沈み込む太陽が見える時間帯となっていた。


 図書館の天井は赤い夕焼け模様みたいな色がつけられている。


「きれいだね…」キララが言う。


「うん。ほんと夕焼け。それとキララもきれい。夕焼けに顔が照らされているよ。なんか印象的…」


「え。あ。そう。ありがと…」キララのしっぽがぶんぶん。左右にふれる。


 3分ほど太陽が完全に沈んでしまうまで、衛星軌道上に浮かぶ図書館のエントランスから景色を見ていた。


「じゃあ。ホテルまで移動する? 移動は自動ドア? それともエレベーター?」


「じゃあ。自動ドアで、料金を払ったときにこのTMRを登録したから直通だよ…」


 キララは壁に自動ドアで入り口を開けた。


 僕とキララは自動ドアをくぐる。


☆☆☆


 そこは、図書館のエントランスよりもちょっと豪華な感じの空間だった。


 両脇に石でできた頑丈な柱。古代の建築物みたいなもの。


 そして左側には小川。右側には中くらいの大きさの木の鉢植えがならんでいる。


 奥のほうまで空間は続いていて、つきあたりにはドアがある。


「なんか豪華だね…」

 僕はきっとこれ、高いんじゃと思った。


「うん。奮発しちゃった。この部屋はこの施設の中で2番目に高いところだよ… 先に進むと入り口があるよ」


 僕とキララはならんで歩く。並んで歩くときに、キララと手をつないだ。


 そして、30メートルほど進むと、やっと部屋の入り口へとたどり着いた。


 ドアを開ける。


 すると、廊下。両脇には絵画と、台にとっても高価な装飾品が飾られている。


 廊下には、ふかふかの絨毯が敷き詰められている。

 ふかふかすぎず。歩きやすい。けれどもやわらかそうで歩いても、歩く音はしない絨毯。


 ちょっと進むと、横に部屋がある。


 僕は見てみた。


 とっても高級そうなソファと小さいテーブル。それと壁際にクローゼットがある。


「ああ。そうだ。室内用の着るものもこの部屋に備え付けてあるんだけど、料金に含まれているから、着るものは良かったら持って帰ってもいいんだよ。さっそく着替えようかな… ユキ君も。

この部屋は広いから、着替え中を見られることもないよ…」


 キララは廊下を左にまがり、部屋へ入っていく。

 僕はその後からついて歩く。


「この部屋の用途はなんだろう…」かなり大きい部屋だ。


「うん。帰ってきたときや、出かけるときに上着を着たり、部屋着に着替えるだけの部屋だよ…

お金持ちの家にはあるんだけどね…」

 これが着替えるだけにつかう部屋… どうみてもかなり広くて贅沢すぎる。


 僕は入り口の手前側にあるクローゼットをあけた。すると僕の背丈にちょうどいいと思われる、いい布で作られた部屋着がはいっていた。

 かなりいい仕立て。 

 これ、料金に入っていると言っていたよね。もらっていいんだよね…


 肌触りはかなりいい。

 あ。でも横をみると、下着から一式すべて折りたたまれておいてある。

 どうせなら、着替えるか。


 キララは部屋のもっと奥まで進み、曲がっていってしまった。そこにクローゼットがあるんだろう。

 僕は上と下。そして肌着やパンツも脱いで、置いてあったものに着替えた。

 そして部屋着をはおる形で身に着ける。


 あ。なんかお金持ちのぼっちゃんになった感じ…

 白と青を基調とする衣装。


 僕は元の服はどうしようと思ってると、横に風呂敷みたいなのがあることに気が付いた。

 そうだ。これに入れよう。脱いだ服を風呂敷につつんでそして、クローゼットの中に置く。


 あ。でも下着。洗濯したいなあ。僕は考えていると。


「やあ。着替えた? ああ。ユキ君。いいところのぼっちゃんみたい…」


 キララが声をかけてくる。


 そこには、ピンク色を基調とする部屋着を着たキララがいた。

 キララのほうもいいところのお嬢さんみたい…

 ちゃんと後ろにはしっぽを通すための穴もあいている。


「キララもお嬢様みたい…

あ。ところで、服は全部着替えたんだけど下着とか洗濯したいなあと思っていたんだけど…」


「ああ。そんなこと… あ。そっかユキ君は知らないんだっけ。そのクローゼットの引き出しの上の段に入れてから、すぐに下の段の引き出しをあけると、ふかふかになった下着とかが出てくるよ。

入れると自動的に洗浄されて、乾燥などもしてくれて、引き出しの下の段に移動するんだよ。

便利でしょ。下の段から取り出したら風呂敷の中に入れて置くんだよ。

風呂敷は、僕が言っておいたから用意してくれたものなんだよ。風呂敷ごと持って帰っていいから…」


 僕はキララに言われたとおり、下着や着ていたものを引き出しの上段に入れる。

 ためしにくつしたを入れてみた。


 そして、引き出しの上段を閉めて、下の段をあけるとさっきの靴下がちゃんと折りたたまれてしまわれてあった。


 それを取り出す。うん。洗濯したみたいになっている。


「すごいや。これ… じゃあ。ぱんつ。

あ。ねえ。きららこれから下着を入れようと思ってるんだけど…」


「うん。入れてみたら? 私はもう綺麗にしてもらったよ…」


「いや。だからあの…」キララの顔をちらっとみた。


「あー。そうか。そうだよね。下着ね… じゃあ私は先に隣の部屋に行っているから…」

 キララは隣の部屋へと移動するためにその場を離れた。


 僕は部屋から出ていくキララを見て、パンツとかを引き出しに入れた。

 そして下の段の引き出しをあけると、綺麗におりたたまれたパンツがでてきた。

 うん。いいねこれ。

 僕は他の服も入れて、下の段から取り出した。

 下に身に着けていたものや、上着。肌着。パンツ。くつしたなどを風呂敷の中に入れる。


 よし。おわり。


 じゃあ。と僕はその部屋から出る。


☆☆☆


 隣の部屋。

 そこはキッチンとダイニングがくっついたような感じの部屋だった。


 キララは飲み物とちょっとした食べ物を用意していた。

「じゃあ。メインのルームに行くよ… お茶飲むよね…」

 お盆をワゴンに乗せるキララ。


 僕は隣の部屋から出て、キララの横を歩く。キララはワゴンを押している。

 廊下を曲がると、メインルームが姿を見せた。


「わあ。豪華…」僕は見てしまった。

 赤や紫を基調とする絨毯。

 部屋の広さはちょっとした広間というか、小さめのイベント会場ぐらい。

 座り心地がよさそうなソファと、ソファの前に丸いテーブルがある。


 そして、目につくのが階段だった。部屋の横のほうに曲線な感じの階段があり上階へと続いている。

 奥のほうには、一段高くなっている部屋があり、そこにも座り心地がよさそうな椅子とテーブルがある。


 部屋の壁には絵画や、調度品が飾られている。

 天井の高さも7メートル以上ある。


 キララは一段高くなっているところの近くまでワゴンを押していき、お茶と軽食を手にとる。


「あそこの窓の近くで休憩しようね」キララはお茶を持って移動する。


 小ぶりのテールの上にお茶と軽食を置く。

 窓からは、どこかのリゾート地のような景色が見える。

 キララは窓の横のボタンを押した。

 すると、景色は森の中に変わり、湖の景色。夕焼けの景色。どこかの山の景色。そして深海の景色と変わり。そして最後にボタンを押すと、階下に惑星がみえる景色となった。


「ひょっとして、これが実際の景色?」

 宇宙の衛星軌道上から見える惑星。


「うん。もうちょっとで月が近くに見えてくると思うんだけど… あ。そうだ。夕食やコンサートの時間はいつだっけ?」

 キララは部屋の時計を見た。そしてデバイスを手にとり何かを表示させる。


「夕食前にお風呂入りたいかな…」僕はキララに言った。


「うん。そうだよね… 夕食は19:00から。コンサートは20:00からだよ…

十分に時間はあるね… 今は17:00だからね… これを飲んでおちついたら、お風呂にしよう。

いちおう男女別なんだけど… 一緒に入る?」

 キララはこっちを見て聞いてきた。


「うーん。そうだね… 今回は別にしよう。明日出発前に一緒に入る?」

 と僕はキララに言ってみた。


「うん。そうしよう…」

 お風呂の一緒に入る件はあっさりOKになってしまった。


「じゃあ。これを飲んで落ち着こう…」僕はお茶を手にとって飲む。

 キララもカップを手にとって、飲み物を飲む。


☆☆☆


 うん。飲み物おいしい。なんていう飲み物だろう。


 僕とキララはひといきついた。


 そしてお風呂。お風呂は別々なんだけど、内装は豪華だった。

 大きさは町の銭湯ぐらい。広いのでなんかおちつかない。

 湯船があるのはいい。天井の高さは無駄に高い。7メートルぐらいある。

 上からくねくねした滑り台みたいな水が流れるところからお湯が流れてきていて、湯船に流れこんできている。


 ほかほかになった僕はお風呂場を出た。

 そして着替える。


 キララもほっかほかになっていた。

 そして、しっぽをブラッシングしていた。


「ねえ。このブラシ。尻尾専用のブラシみたいだよ。これすごく使いやすいよ…」

 キララはしっぽ専用のブラシをえらく気に入っていた。これも持って帰っていいものだ。


 18:45分。


 僕とキララはまどぎわの席に座っていた。椅子とテーブルがある。


 外には大きな月。


 夕食はお魚系にするよ。とキララが言った。

 まどぎわの席のテーブル。キララが19:00をすぎたのを確認してボタンを押した。

 すると、わごんが床に沈んでいき、かわりに別のわごんが床から押しあがってきた。

 そのわごんには、前菜が二人分乗っていた。


「えーとね。なんだっけ。お魚のフルコース」

 キララはワゴンからテーブルの上に前菜が盛り付けられているお皿を置いてくれる。


「ありがと」僕はフォークとかナイフの他に、お箸を使っていいかキララに聞いてみたが、いいよ。と言ってくれた。

 このほうがつかいやすい。


 色とりどりのお野菜と、なんとも言い難いものすごくおいしいドレッシングがかかったお野菜。

 それと焼いてある野菜がちょっと出てきた。


「このドレッシングおいしい。そして焼いた野菜。これも地球のとは違うけど、素材のうまみが出ているね…」キララはお野菜を食べながら言う。 


「うん」前菜は野菜中心だった。すぐになくなってしまった。


 キララは僕と自分のお皿をワゴンの下の段に戻す。するとワゴンは床に吸い込まれていった。

 また、すぐにワゴンは出てきた。


 あったかいスープが2皿乗っていた。


 キララはまた、わごんからテーブルの上にスープが入ったお皿をおいてくれた。


「ありがと… このスープなんだろう…」

 スープを見る。透明なスープと、何かの具材。それと小さい卵が入っている。


「うーんなんだっけ。白鳥座のところにある星系の海でとれた魚介と、海鳥の卵だって」キララはスープを飲む。


 僕もスープを飲んだ「なんだこれ。すごくおいしい。食べたことがないよ…」

 スープはあっというまに無くなってしまった。キララも皿を空にしていた。


「残念ながら、おかわりはないみたい… じゃあさげるね…」


 キララはまたワゴンに空になったお皿を戻す。するとワゴンはまた床に吸い込まれて行った。

 そして、代わりに出てきたワゴンには魚料理が盛り付けられているお皿が乗っていた。


「これなんだろう…」僕は魚料理を見た。


「えーとね。これはマゼラン銀河の局所的な地域の惑星でとれたお魚。捕まえるのが難しいらしいよ。それでいて絶品なんだって…」とキララ。キララのしっぽが左右にゆれる。これが一番たのしみみたい…


「ん。にゃにこれ。おいしー」ミミちゃんの口癖がうつってしまった。お魚は白身の魚なんだけど、味はあっさりとしながら噛むとうまみが広がっていく。それと、ソース。また絶品のソースがお魚にかかっていて、とってもおいしい。


「うーん。いいよ。いいよこれ。これだったらお皿3つはいけるよ…」キララはうっとりしながら、お魚を食べていた。


 うん。お魚もあっというまに無くなってしまった。ちょっと小ぶりだったし…


 またワゴンにお魚が盛り付けられていたお皿を返す。


 次はパスタみたいなものだった。魚介系のパスタ。これもクリームスープがかかっている。


 これも絶品だった。量は少な目。もっと食べたい。でもおかわりはない。


 最後にデザートが出てきた。


 そして、デザートは数種類あり、飲み物も好きなものを注文できるようになっていた。


 で、20:00。


「みなさん。ご機嫌いかがでしょうか。お夕食もお口に合いましたでしょうか。今はデザートが出る時間になっていると思いますが、20:00からを予定しているコンサートをまもなく開始します。ぜひ。窓際から外の映像をご覧になりながらお聞きください…」


「さあ。はじまるよ…で。これを注文したんだけど、飲むかい? 地球のワインに似た色なんだけど、アルコールは入っていないから… 子供でも安心して飲めるよ…」

 とワゴンに瓶が乗せられてあがってきた。


「ねえ。あのさ。隣の窓に移動しない? このままだとテーブルをはさんで向かい合わせだよ。

向こうの椅子は窓に向かって並んでいてテーブルも両脇にあるから、あっちのほうがいいと思う…」


 僕はキララにくっつきたかった。

「うん。いいよ。移動しよう…」グラスと瓶を持って隣の窓に移動する僕たち。


 椅子に座り、グラスに赤い液体をついでくれるキララ。

「なんかワインみたい…」僕はグラスの液体を見る。


「味はね。フルーツをしぼったものと、体がぽかぽかする成分が入った木の実をまぜたもの…

さあ。乾杯。無事に戻って来れたのと、お付き合いを開始したから…」


「うん。乾杯」僕はぐいっと赤い液体を飲む。味はチェリーと似た感じ。それと飲んだことがない味もまざっていた。


「そういえば、この演奏。収録されたものを生で流しているんだけど、普通の空気中で演奏したものではないんだよね。普通の空気より音の伝達が良い気体が満たされた部屋で演奏して、マイクで収録されてるんだよ。地球の普通の人であるユキ君はきっと聞いたことがない体験をできると思うよ。

うさぎのハーフとか狐のハーフの子がクラシック演奏を聞いているみたいに、細かい音が良く聞こえるよ…」


「へー楽しみ。どんな感じなんだろう…」僕は演奏が始まるのを待った。

 曲が流れ始めた。昔の映画である「2001年宇宙の旅」、「アルマゲドン」から始まり、「Star Wars」の演奏が繰り広げられた。「Star Wars」はレーザー光線による敵の人口衛星の映像とそれの破壊。ぎりぎりで脱出し、その後爆発する演出までレーザーによって再現されていた。


ちょっと間が空く。

「たしかに音色が綺麗だったよ。それにこんなにいっぱいの種類の音が鳴っていたんだね… なんとなく音の種類が多いと思うよ…」僕は仮想空間でウサギのハーフになったとき、山で鳥の鳴き声とかがよく聞こえたことを思い出した。きっとそれと同じ。


 次は最後の曲であるETの曲。クラシックで音が流れ始めた。

 静かな感じの曲。夜と森。そして神秘的な感じの旋律。これから何かがおきそうなイメージの曲が流れる。

 序盤の音楽。ETと少年の出会い。日常。それらの場面で流れるクラシックの曲が流れる。


 良く聞いたことがある旋律を含め、わくわくする感じの旋律が流れる。


 日常系の音楽から、徐々にこれから何か起こる感じの音へと徐々に変化していく。


 そしてピアノを主体とする音楽へと変化していく。


 外に映し出されているレーザー光線による映像。

 最初のETとの出会い。宇宙船。学校。仲間たちとの日々。ハロウィン。そして…音楽も徐々に盛り上がっていく。


 旋律の音色が綺麗。それに音の種類が多い。いつもよりいっぱい音が鳴っている。


 キララは狐耳をぴんと立てて、うっとりと音色を聴いている。


 レーザー光線の色が黒い緑色となり、夜の森の景色が映し出される。


 そして、クラシックによる演奏がもりあがり始める。そして、ピアノによる旋律。きらきらする感じの金属楽器による音色。そしてだんだんと盛り上がり、少年が自転車で森をかけていく映像になる。

 そして、音楽がいっきにもりあがり、太鼓によるどどどんという音、リズミカルな曲に始まり、さらにもりあがる。そして、少年と自転車のかごに乗ったETが大きな月をバックに、空中を走る映像が映し出される。良く聞いたことがある旋律がながれ、一気に感動的な場面となる。


 わくわくする音。綺麗なピアノの曲そして、金属楽器の音色。そして他にもさまざまな楽器の旋律。それぞれが曲をもりあげる。


「いいねえ」キララは耳を立ててすべての音を聞いているかのようだ。


 バイオリンがメインとなり、たまに太鼓が鳴る。もりあがったあと、静かな感じの曲となる。


 そしてだんだんクライマックスになる感じの曲が流れ、音楽が盛大になっていく。

 だんだん。もりあがり、最後に向けて、太鼓の音が鳴り、一気にクライマックスを迎える。


 ETの曲演奏は終わった。


「いやぁ。良かったよ。レーザー光線で宇宙空間に、衛星の巨大な月を背景に映し出す演出。良くできているね… 感想しちゃった」ちょびっと涙を出しているキララ。


「うん。いいね」なんか全然違った。いろいろな音が良く聞こえる演奏だった。


「さて。演奏はいかがでしたでしょうか。本日の演奏はこれで終了となります。この演奏は不定期で開催されます。次回訪れたかたは、ぜひお聞きください」

 という放送が流れ、演奏はしめくくられた。


「なんか平和っていいね。そして宇宙。無事に帰って来られてよかった」とキララ。

「うん」無事じゃなかったら、あのまま宇宙のもくずとして消えていたかも。


「そういえば、異世界の僕たちも無事に救出されて帰ったのかな。それともこうして図書館の下の宿泊施設で演奏を聞いているのかな?」キララが僕に言った。


「うんそうかも… 今が幸せだよ…」


 僕とキララは見つめあった。これ。来る。僕とキララは自然と顔の距離をちかづけていった。

 キララとちゅーをした。さっき飲んだチェリーの飲み物の味がした。


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