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【連載版】しっぽのとなり  作者: しっぽと羽
キララとの二人きりの宇宙旅行
52/138

超銀河団が見えるショッピングモールでの買い物と、ひさしぶりの我が家

 僕は朝目覚めた。


 ううーんとのびをした。隣にはキララ。めずらしくまだ寝ている。

 キララは自分のきつね尻尾を抱っこして抱き枕のようにして寝ていた。

 朝の7時ごろかな。僕はキララの顔をじっとみる。

 そしてうっすらとキララが目をあけた。


「… あ。おはよ… 今日はユキ君のほうが先だったね…

このベッド気持ちが良くて、途中で目は覚めることなくぐっすりだよ…

今日はもうちょっとこのまま… 2度寝したい…」

 キララはまた目を閉じた。


 そうだね。別に急ぐことはない。チェックアウト時間はあるのかな?


 僕はキララの頭の耳をなでた。そして僕も2度寝しようと思った。


☆☆☆


 ぴんぽろぽん。と放送が鳴った。

「みなさん。おはようございます。今日の時空間の乱れや電波障害のお知らせです。

予想では午後13時ごろに電波障害が予想されます。出発の時間帯については午前中をおすすめいたします。惑星の天気はおおむね晴れでしょう。地域によっては雷雨となる恐れがあります。着陸地点の天候を確認のうえ、上陸してください…」


「んー」僕は目をさました。そして隣を見る。キララも同じタイミングで目をさました。


「んー」キララは腕をのばした。


「起きた?」僕はキララに声をかけた。


「うん。起きた」キララはベッドから降りた。身支度をしてからお風呂に行こうと言い出した。


 そうか。一緒にお風呂に入るはずだったのを思い出した。


☆☆☆


 僕は顔を洗ってから、お風呂場を覗いた。男のほうにはいない。


 僕は女のほうのお風呂場を覗いた。


「あ。入ってきていいよ…」キララは大事なところは隠していたが、中から覗いていた。

ちなみに隠す方法は、自分の尻尾を前のほうに持って行って下を隠している。


「おじゃましまーす」小声でそろりそろりと入った。


「そんなに、そろっとではなくてもいいよ。公認なんだし…」


「うん」僕は前はタオルで隠していた。


「また、洗いっこしようね」とキララ。


「うん」… ちょっとはずかしいけど、キララは積極的。


☆☆☆


 2人で体を洗いっこした。僕はキララの尻尾を念入りに洗ってあげた。きつね尻尾は泡あわになって、手でしごいて泡を落としてからお湯をかけた。


 2人で十分に泡を流した後、2人でならんで湯船につかった。


「気持ちがいいね。こんなに広いお風呂なんだもの。他に誰もいないし…」キララは、天井のほうを見た。


 天井に近いところから、滑り台のようなトイを伝ってお湯が上から流れてきて、浴槽に流れ込んできている。お湯の温度は高めのはずだが、途中の流れで温度を下げているようだ。種族により熱めのお湯が好きな人と、ぬるめのお湯の温度が好きな人がいる。水を入れてお湯の温度をさげないように、天井からトイを経由してお湯を流すことで温度調節しているみたいだった。熱めのお湯が好きな種族の場合はトイの長さを短くして、ぬるめのお湯が好きな種族の場合はトイの長さを延長しているみたいだった。このお湯は下に見える惑星から輸送されてきたものだ。

 温泉地帯から、空間移動をかけて直接この図書館の施設まで送られてきている。


「気分を変えよう…」キララはボタンを押す。

 すると壁が変わり、壁の向こうが表示された。向こうは宇宙だった。それに下のほうに惑星が見える。


 そして、湯船の床の下も見た。下も透明になった。下はなんらかの表示ディスプレイで出来ていたみたい。

 お風呂場全部の床、壁が表示装置になっていて、下の建物の下部につけられたカメラ映像が映し出されているのだった。


「な。なんか開放的すぎるね…」まわりは真っ暗になり、下には明るい惑星が見える。


 ところどころに小さい照明が点々とついているだけ。湯船の中にも点々と明かりはある。


「でも神秘的だね。惑星を下にみながらお風呂っていうのもいいね」ぽちゃんと音がする。

 キララはしっぽを湯船から出して、お湯の表面をはたいたのだった。

 しっぽでお湯をまぜている。


「ねえ。地球の昔ながらの銭湯とかに行ってお湯が熱すぎたら水でぬるくすると思うけど、しっぽで混ぜたりできるの?」


「え? ああ。これ? うん。できるよ… でも尻尾を熱いお湯に入れたら熱いからね… 尻尾がやけどするかも…」


「へ。尻尾もやけどするんだ…」


「そうだよ…」


 キララのしっぽ。空中だとふかふかなんだけど、今はお湯の中。毛並みはしぼんでいる。


 キララとのお風呂もいいなあ。


 十分に広いお風呂。そして宇宙が見えるようにした状態でのお湯をまんきつした。


☆☆☆


「いいお湯だったね…」僕は髪を乾かし終わり、キララが尻尾を乾かしているところをキララに言った。


「うん。お寝坊したあとの朝のお風呂もいいね。上がったら朝食だよ… 窓のところで食べようね…」

 とふっかふかになった尻尾をさわりながらキララが言う。


「うん。朝食はなんだろう…」僕は部屋着を着ながらキララに聞く。


「たぶん洋食だよ…」キララも部屋着を着る。


☆☆☆


 10時すぎ。遅い朝食。またワゴンを所定の位置に移動させて、テーブルのボタンを押す。


 すると、またワゴンが床にのみこまれていき、代わりに朝食が乗ったワゴンが床からでてきた。


 サラダ。クロワッサン(たぶん焼きたてを時間凍結で保存し、開封したらふかふかで、ほかほかのクロワッサンのものだ)、それと温かいスープ。何かのお肉と卵のメニューだった。


「あ。窓の外。ひっきりなしに宇宙船が移動していくのが見えるよ…」


 夜はあまり見かけなかったんだけど、発着する宇宙船により、惑星上へと降りていく宇宙船が見られる。


「うん。午前中は荷物の輸送とかでいそがしいみたい…」キララが言う。


「なんで自動ドアを使わないんだろう…」僕は素朴な疑問を言った。


「ええとね。大きなコンテナとか。ある程度大きいものだと宇宙船で運んだほうが安いみたい…

それにみんな自動ドアを使えるわけでもないし、自動ドアの大きさも限られているんだよね。

大型の荷物用の自動ドアを開く装置は業務用になるから、料金がちょっと高くなるんだよ」


「え? 料金って何? 自動ドア。お金かかるの?」


「まあ、そうだよ。1回いくらではなくて、年間契約なんだけどね… 電話料金とか、乗り物の移動料金がかかるでしょ。普通は…」


「じゃあ。キララの自動ドアもお金かかっているの?」


「まあ。そうだね。一括で100年分。払っちゃったから気にしなくてもいいよ…」


「100年って… でも知らなかった…」キララはキラから譲り受けた(元は自分のものなんだけど)の星系1つを所有している。その惑星から採掘された資源を売ってある程度のお金を蓄えたから、きっと一括で払っちゃったほうが楽なのかと思ったんだろう。


「うん。言っていなかったし…」キララは耳をぴこぴこ動かしながら言う。


「ああ。じゃあララお姉さんの自動ドアとか、シロとかソラの自動ドアもお金かかっているの?」


「うん。シロやソラの場合割引でね。使用料金は結構安いんだよ、電話の通信料金ぐらい…

ララお姉さんのはそれよりちょっと高いけどね…」


「知らなかった。甘えて自動ドアを使いすぎると迷惑かけちゃうかも…

じゃあ。ミミアお姉さん。カザー星系にいるけど、あれもお金かかっているの?

時間移動機能はないけど…」


「あれは、きっと会社持ちだね… クロのもだと思うけどね…」


「ふーん。たしかに。空間移動や時間移動がタダでできたら、その開発者や開発した会社の利益にならないね…」


「うん。そうだね… でも儲かっていると思うよ… 一度つかうと手放せないでしょ?」


「うん。TMR便利だよね… あ。そうだ」僕はクロワッサンを食べながら思い出したことがある。

 おかずの付け合わせのニンジンを見て思い出した。


「ん? 何かな?」キララはクロワッサンを手でちぎって食べていた、手を止めてこっちを見た。


「そういえば。お土産。どうするの? この施設で買う? それとも別の惑星に寄って買っていく?」


「あ。そうだ。そうだね海賊のこととかあって、すっかり忘れてた。じゃあ別の惑星に寄っていくのはどう? かみのけ座超銀河団の銀河が密集して見える星系があるんだよね。そこには巨大スクリーンが設置されていて、超銀河団が拡大してはっきり見えるようになっている名所だよ。

そこにショッピングモールがあるんだよ…」キララは提案してきた。


「うん。いいね」僕もクロワッサンをキララと同じタイミングでちぎって食べる。そしてあったかいスープを飲む。


☆☆☆


 キララと一緒の朝食をすませて、出発の支度をする。


「さて。もう出発の準備はできたかな?」キララは入り口付近の着替えるためだけにある部屋で、僕のほうを見て言う。


「うん。風呂敷も持ったし…」僕とキララは部屋着で着ている服はそのままにして、風呂敷を手にもった。


「じゃあ。行くよ…」キララは歩き出した。


 とっても豪華な宿泊施設を後にする。


 予約をしたところでチェックアウトの手続きをとるキララ。そして、自動ドアを開き、宇宙船の中に乗り込む。


「今度の目的地。楽しみ。ショッピングモールは惑星上にあるの? それとも星系の中?」

 僕はキララに聞いた。


「うん。それはね。両方。惑星上にもあるし… 星系の中にもあるし、衛星軌道上にもあるし…

惑星上なら、昼間の時間帯の場所より夜間の場所のほうが人気だよ…」


「たしかに、超銀河団が見えるところだったら暗い夜のところが人気だよね…」


☆☆☆


 かみのけ座超銀河団。銀河が密集して見える場所にある星系。

 星系内には、特定の場所に巨大スクリーンが設置してある。

 超銀河団の映像が巨大スクリーンに映し出されれているところもあるらしい。


「惑星上に降りるよ…」キララは星系内に入ってから、宇宙船を停止させた。自動ドアで惑星上へと降りることにした。


「ねえ。戸締りとかいいのかな? 留守中に誰か来ないかな?」僕は結構繁盛している星系のショッピングモールだとキララから聞いていたから、ちょっと心配になった。


「あはは。大丈夫だよ。ここは星系内と言っても宇宙だよ… 偶然他の宇宙船をみかけるだけでもめずらしいんだから…」


「そっか…」どうやら心配はいらないみたい…


☆☆☆


 僕とキララは惑星上のショッピングモールへと移動した。


 壁の自動ドアから出る。


僕はちょっと歩いて、ショッピングモールの通路の中央まで歩いてから、天井を見上げた。

「うわあ」僕は声をあげた。


 天井は開放されている。そして夜空。ここは惑星の夜のゾーン。ちょうど上空のいいところに、巨大スクリーンが設置されている。巨大すぎて本物の空との違いがわからない。

 天井のスクリーンに超銀河団が映し出されている。


 ずっと見ていられる景色だった。


 ぱっと見た感じは普通の星がいっぱい見える夜空。でもよくみると、星の形が違う。点ではない。星のまわりにうっすらとぼやけたように光が見える。そして星に見えるものは、銀河だった。円盤状に見える銀河や、よく見るとうずまきに見える銀河だった。

 星の点ではなく、夜空に見える点。すべてが銀河だった。


「うえばかり見て歩くと誰かとぶつかるよ…」キララは僕に言った。


 僕は立ち止まって上ばかりをみてたからだ。キララに言われた後も2分ほどそのまま上を見ていた。


 僕のお尻を誰かがぺしぺしと叩く。


 僕は隣を見ると、キララがきつねのしっぽで僕のお尻を叩いているのだった。


「ああ。ごめん。夜空ばかり見てた…」


「うん。先にショッピングをすませてしまうのがいいね。帰りにいくらでも見ることができるし…」


「そうだね…」僕は前方を見る。


 このショッピングモールは結構繁盛しているようだ。人が多い。地球人の背丈ぐらいの人や、前どこかで見た。ボールのように丸まってころがって移動している宇宙人。マトラ星系の人みたいにトリのような羽を持った身長が高い種族。キリンの角のようなものを頭に生やしている種族。いろいろな人が歩いている。


 通路の両側にお店がある。それぞれのお店には壁はあるが、天井はなかったり、透明になっていたりで、夜空が見える構造になっていた。


「ニンジンとかかつおぶしとかないかな…」


「あはは。ニンジンに似たものはあるよ… そうだ。巨大なのがあるよ? 買っていく?

前のプリペイドまだ残っていたよね。食品は安いから買えるよ…」


 キララは僕についてきてと言った。キララはTMRを見ながら歩いている。


 キララは、お店の前でたちどまった。


「ここ? あ。あれ。でっかいニンジン…」

 僕はニンジンに似た野菜を見つけた。色はオレンジ色。長さは30センチぐらい。太さはどうだろう。僕の太もものまわりよりは太いかも。


「あれはまだ小さいほうだよ。中に大きいのがあるはず…」

 キララはお店の中に入っていく。


 僕は後から続いてお店の中に入る。


「あ。でっか」僕は見た。長さが70cmぐらい。太さは僕の胴体ぐらいある。

 もちあげてみた。お。重い… ずっしりとする。コメ袋ぐらい?


 値段を見た。単位がよくわからなかった。


「これは、日本円で1000円ぐらい。足りない分は私が出してあげる。そうだ。この種もあるよ…

ラミちゃんやララお姉さんにあげる?」


「うん。その値段だったら買っていこう… 種もね… 育てるのに特別なものはいるの?」


「うん。肥料がいるよ…地球のもので大丈夫かな…

買ったら私の宅配ボックスの中に入れておくといいよ… 荷物にならないし…」


☆☆☆

 

 でっかいニンジンと種を買った。こんなの見たらきっと目が飛び出るほど喜ぶだろう。


「ところで味はどうなの?」僕は心配になってキララに聞いた。


「えーとね。待ってね。調べるから…」キララはTMRを操作した。


 僕はキララのTMRをのぞきこんだ。「えーとね。ニンジンの太めのところは大味だって。さきっぽにいくにしたがっておいしくなるみたい…」


「そう… まあいいか。ラミちゃんに聞いてみよう…」僕はじゃあと言って、魚介のほうも探してみることにした。


 キララから教えてもらった。お店に行くことにした。


 途中。くじを売っているところがあった。


「あれ。やってみたら? プリペイドカードの残高が増えるよ…」キララは指をさした。


「そうなの?」カードを入れる機械と、上に何かの表示。銀河のマークが3タイプ。うずまき銀河。円盤状の銀河。細長い銀河。


「銀河がそろったら、プリペイドの残高が加算されるよ…」

 キララにうながされて、僕は機械にカードを入れてボタンを押した。


 すると、うずまき銀河のマークが3つそろった。それと2つは金色のうずまき銀河だった。

「なんか、残高が加算されたよ…」


「えっ。これすごい… 金色のは当たりだよ… 金色1つあたり加算が20倍だよ」


「やったね。これでお土産もかなり高いものが買えるよ…」


「そうなの? 日本円と換算できないからわからないけど、結構増えたように見えるよ…」


「うん。すごいや。しかもこのプリペイドカード。最初の使用だからね。残高が0になるまで、品物が9割引きだからね」キララはにこにこして言う。


「じゃあ。買ってくるよ…」各惑星の魚介や海産物の加工品が置いてあるお店。キララに教えてもらったお店に入る。

 キララは、本屋があるみたいだからそこにいるねと言って別行動にした。


 えーとどれがいいかな?


 ここにも、日本語への自動翻訳機能が働き、どんなものかがわかるようになっていた。地球と同じ海産物は無いが、似たものの名前が書いてあった。


『選別されたにぼし』が置いてあった。内容量は1kgぐらい。惑星全体が海で覆われている惑星の浅い海でとれた小魚を厳選して選別し、おいしいところだけをつめたものです。と書いてあった。

 日本円でいくらかはわからないが、包装に高級感があった。僕はそれを2つ持って、スキャナがある台に置く、プリペイドカードをかざすと精算された。


 袋も自動的に出てきた。


 他には魚介のだし。各種入り詰め合わせも購入した。


 そのお店を出る。隣には雑貨屋さんとアクセサリーショップ。


 雑貨屋さんでみんなの分のストラップと、アクセサリーショップでキララ用にしっぽにつけるリボンとしっぽのカバーを買った。


☆☆☆


 その後、本屋さんにいたキララと合流した。

 僕はキララに「キララにこれあげる。いつも世話になっているから…」


 金の刺繍がはいったリボンと、しっぽを覆うことができるしっぽカバーをあげた。


「私にくれるの? ありがとうユキ君」キララは僕にだきついてきた。


 僕は抱きついてきたキララの頭をなでた。きつね耳をなでる。


「実はずっと前、しっぽカバーを探していたんだよね。雨の日とかつけておくと便利なんだよ…

乾かさなくてもいいし… ありがと。それにりぼん後でつけてみるね…」


 その後は、ショッピングモールにある飲食街で、パンに似たものを買い、それにはさんである何かのお肉とお野菜。それとソース。それらが一緒になってパンにはさんであるものを食べた。ソースが絶品だった。


 そして、ショッピングモールの夜空を2人で見上げ。十分時間がたったころ、ショッピングモールを後にした。


☆☆☆


 かなりの距離を移動し、地球へと帰ってきた。


 未来の世界で、宇宙船を出発させた衛星軌道上の停泊場所へと宇宙船をつける。


 そして、惑星上へと移動し、レンタルしたショップに寄り、宇宙船専用の自動ドアを開ける機械を返す。


「ありがと。とてもいい宇宙船だったよ」僕はお店の人に言い、その場をあとにした。


 キララが、TMRを使って僕の時代へと移動するために自動ドアの入り口を開けた。


 入り口をくぐると、僕の家が見えた。


 ああ。なつかしい。留守にしていたのは数日だったけど、かなりの体験をした。


 僕は家の中に入る。


 まだ、ほかのメンバーは帰ってきていなかった。まだ午後の2時ぐらいだ。


「ちょっと帰ってくるの早かったかな?」キララは時計を見て言う。


「そうかもね。そうだ。ラミちゃんの部屋にニンジンを置いておこう…

それとミミちゃんの部屋に厳選したにぼしを…

そしてにぼしの袋を、別の町に引っ越したトラとミルクの家に届けたいんだけど…」


「うん。いいよ。場所は知っている?」キララは僕に聞く。


「うん。TMRで移動しよう…」お願いできるかなと。僕はキララに言った。


 ネコミミっ子達がいる町に移動する。家に居たレオとココに『げんせんしたにぼし』をお土産と言って、渡した。仲良くわけるんだよ。と言い、僕とキララは後にした。


☆☆☆


「あーゆっくりしたい…」僕は自分の部屋に座り、クッションを抱っこした。


 キララは僕の隣に座る。


 キララはくっついてきた。いつのまにか、キララのしっぽにはリボンがつけられている。


 キララの頭をなでる。そしてしっぽもなでる。


「みんなが帰ってくるまでお昼寝する?」キララは言った。


「うん。キララとくっついていたらぽかぽかしてきて眠くなってきたよ」僕はキララのしっぽを自分のおなかのあたりに乗せた。


「ふかふかでしょ。あのブラシのおかげかな…」宿泊施設に置いてあったしっぽ専用のブラシ。

 使い勝手が良くて、ふわふわになったキララのしっぽ。


 僕とキララはくっつきながら、お昼寝をすることにした。ちゃんと風邪をひかないように上に毛布をかけた。



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