ゆれる
歪んだまま凍り付いたような時間の中、そのまましばらく半身に身体を横たえながら静止していたアルエは、やがて頭を振ってまた動かなくなった。水の小さな球が後ろ髪で光り、垂れたフードが流れる川の表面に触れている。
「……何か、おかしい? 私、川に来たのは初めてなんだよ」
それまでミグは笑っていたが、アルエから発せられた、その低い所を流れる冷風に似た抑揚のない声を聞き、直ちに小さく謝罪して黙った。
「私、いますごく恥ずかしいし、何だか心が痛んでいるよ」
アルエは向こう岸をじっと見つめているらしい。ミグは、その濡れ細った背中を、遠慮がちに視界の端に入れていた。
「何か、言ってくれないかな――この気分が紛れるような、何か別のことを」
奇跡的に、ミグは緊張を露にしていた。
「えっと……! そうですね――すごい、跳躍力でした。本当にすごく、高かったです」
そのとき、アルエは素早く立ち上がった。そして顔を俯け、少しの間だけ、乾いた声で笑った。
「……そう、聖者が嘘をつけるようになれば、この国の各地に潜んでずっと暮らせるって……そう彼に言ってやれば良かった、本当に」
ミグは、怯えるようにコフトを一歩退かせていた。
「あの、ここで少し休みましょうか……」
やがて、ようやく景色を見飽きたアルエが、川の流れから上がってくる。
「魔女さん、目的地までは、あとどれくらいで着きますか?」
ミグは、まだ聞いていなかった質問に頼って切り抜けるつもりのようだった。鞍から下りて、コフトを水際まで引いて行く。アルエとすれ違うとき、
「手綱、貸して。私が世話係」
と小さく言われ、大人しく手綱を渡した。アルエは、コフトに水を飲ませに川へ戻って行く。
「えっと、燃えそうなものはありませんし、火石の類いも持って来てないですから……」
「それは平気」
「あの、でも、服は……」
歩いて行くアルエのその眼だけが、すっとミグへ向けられた。流し目である。
「それも、平気。あと、暗くなる前には着く」
こうしてミグは、足下に落ちている変わった石を探す以外にやる事がなくなった。
しかし水を飲むコフトの横顔を見る頃には、アルエの機嫌はもう直っているようだった。それを知ってか知らずかちょうど次の質問を思いついたらしく、岩に姿勢良く腰掛けているミグが声を上げた。
「魔女さん、あの、その〝手〟のことを聞いてもいいですか」
「ああ、私の手のこと? 私も、聞こうと思ってた。いつ気づいたの?」
コフトのすぐ側で手綱を取っていたアルエは、そう訊くとともに軽く振り向いた。そのマントは、先ほど一度、異常な動きで半分ほどの丈まで収縮して水滴がいっぺんに落ち、今は川に吹く微風の中をでたらめな嵐のようにばたばたと暴れていた。どうやら乾かしているらしい。前面のボタンは、首元を残し他はすべて外れていて、中の服装が垣間見える。
胴の上半分を覆っているのは、革製の肩当て兼ベストのような、防具とも異形の服飾とも見える水色のもの。両肩と胸元に二枚づつ、ちょうど花弁が四枚といった具合に、丸みを帯びた革の一枚一枚が端を重ね合って胸元に並んでいる。
その花弁の下方の胴部では、両腕と同様に細編みで飴色の生地を見せており、それも今はマントを真似てやたらと動いている。それによって現れた密度の高そうな白い腹部は、裾の動きが落ち着いたことですぐにミグからは見えなくなった。
そしてミグは、それより下には一度たりとも眼を向けなかったが、それはアルエの服装に何らかの問題があったからではない。
どこか遠い民族のものか、四足の動物が野趣溢れる解釈でいくつも描かれた、赤土色の大きな帯で腰部はきつく巻かれており、その両側の部分を、妙に布地を余らせた暗色の袋が口を開けながら伝うようにだらりと垂れていき、それが太腿のあたりにくると今度はその腿をゆったり包みながら腰帯の中まで上がっていく。と、マントで隠されるのをいいことにした不可解な異装ではあった。
「気づいたのは、最初です。僕の首に、あなたの手袋が触れた時、感触にほんの少し違和感があったのと、中で何かが動いたような気がしました」
「中でって、手袋の中で?」
「そうですよ。なにか、小さな生き物が入っているんですか?」
アルエは一度視線を外して考えている様子だったが、すぐに小さく声を漏らしながら笑い出した。
「生き物は入ってないよ、何も」
見せてあげる、と言ってアルエは、まだ少し未練がありそうなコフトを引っ張ってミグのもとへ歩み寄る。
今では元の通り膨らんでいるが、その両腕が、先ほど一度きつく絞られて、指ほどの細さになっていたのを、ミグは見ていた。
「手か指だけかと思っていましたが……腕の全部が無いのですね」
アルエは笑うのを止め、しかし穏やかな声で言った。
「そう。最初から、ずっと無いんだよ」
「生まれた時から、ですか……?」
どうかな、と短く声を零したアルエはミグの近くに腰を下ろし、手綱を持つ手袋をめくって見せた。袖口との隙間から、手首にあたる部分の服の内部が見えた。
「それは……綿、ですか」
「うん、綿。肩から手首まで、これが入っている。だから私、腕はぬいぐるみと同じなんだよ」
聞き慣れない上に冗談にもならないような冗談を受けたミグは、時間をかけて言葉を返した。
「ぬいぐるみは動かないと思います」
アルエが目をまるくして口を開けたまま黙したので、ミグは続けて聞いた。
「それで、手袋には何か入ってるのですか?」
「……あ、うん、手袋ね」
どことなく不完全燃焼な様子で、アルエは手綱を持った手袋を、脱ぐというより、袖の先端から外した。すると手綱を持つのに苦労し始め、ミグが受け取ろう手を伸ばすが、彼女は素早く片膝を立て、手綱はその膝の裏に挟んだ。
「ありがとう、平気――ほら、これだよ」
ミグは差し出された手袋を受け取りつつアルエの袖の先を見ると、そこから白い綿だけでなく、黒い髪が、ひと摘みほどの量だけ長く伸びていた。視線に気づいたアルエが、もっとよく見えるように動かして言った。
「あ、こっちから先に教えようか。これは髪の毛だよ」
「魔女さんのですか?」
「え、当然でしょ。怖いこと言うね……他人の髪の毛なんか入ってたら、呪術の人形だよ。冗談じゃない。このね……首の後ろの方から、この分だけ髪をずっと長く伸ばしてるの。それが襟首から袖の中を通って、手袋の親指のところに入れる。そうやって力の弱さを補ってるから、ほんの短い時なら、普通の人の腕力くらいは超えた力が出せるよ」
ミグは聞きながら細かく頷き、頭脳を働かせているようだった。
「そんな仕組みが……。髪の方が、服よりも自由に動かせるのですか」
「比較すれば、そうだね。でもあまり多いと、何て言うかな……使いこなせずに持て余すから、小さい頃、腕の分以外は短く切っちゃったんだよ。今は少し伸ばしてるけど」
「それではあの……長く、その魔力を行使するとどうなりますか? さっき、皆や僕の衣服を固めたのは、短い時間という扱いだとして、でも運河を飛んだ時の、あの翼は、長い時間ではないのでしょうか」
「君、色々と気づいているんだね……話が早くていいけど。そう、物を変質させる――服を固めたり、マントを翼にしたりするのは、魔力を短い時間だけ使えばいい、それは合ってる。形質が変わるわけだから、ほっといてもある程度はそのまま。でも、動かしたり、動かし続けるっていうのは、また別。魔力を使い続ける必要があるから、例えばこの腕を動かすというのは、簡単に言って、難しい。手や指なんかは特に繊細だから、すごく集中しないといけない。だから長く動かしてたらすぐに疲れる。頭の中がこう、白くなっていく」
「直接触れていない物でも動かしていましたが……その、離れた人の服とかを固めてましたよね? あれはどういう仕組みですか」
アルエはどこか茫洋とした、甘い吐息のように柔らかく揺れる声で話した。
「ううん……。私、手は無いけど、肌に触れながら意識を向けると、その物体の中に、見えない手が生まれるんだよ。それが私の、手と腕なんだと思う。そうした魔力の手は、物の中を伝って、腕のように伸ばしていけるの。それで届くなら、直接は触れてない別の物でも多少動かしたり変質させたりできる。声が振動として空気を伝わっていくように、物体を伝ってね」
と、ぼんやり川面に視線を投げる。ミグはその横顔を見つめていた。
「触れた物体を、手のように操れる、ということですか?」
「そう言っちゃうと、少し誇張があるかも。でも、他に言いようもないかな。物体を、その物体の特性に従って、あくまで物体として変化させるという感じ。だから例えば、剣を蛇のようにくねくねさせたりするのは、難しいよ。単に折ったり、切れ味を増すなら簡単だけど――あ、そうだ。水を飲むんだったね……さっき少しなら飲んだ気がするけど」
アルエは最後の暗い一言とともに立ち上がり、手綱をミグに渡してひとり川へ向かった。手袋と手綱を持つミグが見守る中、アルエは水際でしゃがみ、すぐにまた立って戻って来る。
水のたっぷり入った瓶が、ミグの横に置かれた。もともとわずかに濁っている川の水に、微量のジャムが溶け込むことによって何とも好ましくない不透明度となっている。
「はい、じゃあ見てて」
アルエはその瓶の水に、袖口から伸びる黒髪を浸した。
そして、かき混ぜるようにしばらく円運動をさせる。
すぐにミグは変化に気づき「あ……」と短く声を漏らす。汚水が浄化されていき、徐々に透き通っていった。
水がすっかり綺麗になった頃には、髪は汚れのつぶつぶを無数に実らせていた。もはや黒くは見えない。
「これでもう、飲める水になったはず。先に飲む?」
「いえ、後でいいですよ」
そのミグの返事は早すぎた。アルエの足の指が砂利にめり込む。
「予期してたよ、断るって……でもちょっと間髪入れないにもほどがあると思うな……」
「あ……僕が先に飲んでもいいのですか?」
寒さのせいか、瓶へと伸ばしたミグの指先は少し震えていた。と、その身体の動きによって手袋が膝の上で倒れ、中から黒っぽい粒が出てきた。地面には落ちずに、ミグの服のしわに引っかかる。それを手に取って、
「うわ――えっ? これって、干しぶどう、ですか?」
ミグはいよいよ驚いていた。もし、ここに識者がいれば、この奇跡を何らかの形で後世に伝えるべく直ちに努力を始めるだろう。
「そう、干しぶどう。私の、好物なの……良い保管場所でしょう?」
アルエは穏やかな顔つきに戻っていた。まるで好物を見るような眼差しを一点に注いでいる。
そしてミグは絶句していた。やがて、強張った動きで手袋の中を覗き、また息を飲む。
中の、指が入る部分には、あらかた干しぶどうが詰まっていた。
「食べる? こっちの手袋には、もっと入ってるよ」
心地よい川風が渡っていった後、その行き先を追うように、ミグはようやく顔を上げた。
「……魔女というのは、すごく不思議なのですね」
悪い夢と滑稽な幻想が入り交じったようなひと時を川縁で過ごしたミグは、今また、鞍の前部に腰を据え、手綱を握っていた。
アルエはその後ろに、ミグと背中合わせの格好で、鞍の端に乗っていた。その口が閉じたまま少し動いているのは、干しぶどうを食べているからだった。
ミグもまた、同じようにして小さく口を動かしている。
アルエが言いつけた作法として、干しぶどうは、口に入れたらまず慎重に中から種を出して、先に飲み込んでしまうか吐き出す――種ごと咀嚼して果実の味を濁してしまうようなことは、無粋なので基本的には決してやらないように。とのこと――そして、その後でゆっくりと、香りから始まって食感と甘みとを存分に味わうという。しかしコフトは、その作法に従わなくても良いようだった。
アルエは、自分が提案したこの新しい二人乗りの快適さをしみじみと讃えた後、今度はこちらの番とばかりにミグへ質問を重ねていった。
大方の認識として聖者は、一切の我欲が無く、嘘をつくことがない人種だとされる。見た目では普通の人間と差は何も無いが、その精神性のみにおいて、それこそ獣と人ほどの違いがあると。
暮らしにおいては、一般に、当然のごとく質素な生活に甘んじ、物資や金銭を保有することでの裕福さを求めることはない。粗末で量の少ない食生活でも、不思議と健康を損なう聖者はほとんどおらず、睡眠に関してもまた同様であるらしい。眠る必要が一切ないと語る聖者も多く、そういう者は夜、ただ横になって眼を閉じるだけで、つまり覚醒したまま毎夜毎夜をやり過ごすと言う。それを元としたのか〝覚者〟と呼ばれることもあり、宗教的な視点での記載において特にそれが多い。そしてその方面からの認識によると、聖者はこの世界の見えざる基盤を清浄に保ち、常人たちの築く社会に表立って干渉することは無いが、実際において大きな過ちや混乱を招きつつある時には、彼ら覚者にのみ備わった世界を知る眼が開く……などと数限りなく不可解な記述や解釈が存在しており、当然その道に明るい人物や集団は、歴史上まず権力に恵まれることはなく、隠れ潜むようにしてその信仰と想像とを、か細いながらも長く営々と後世へ伝え続けている。そうした書物や口伝の類いでは往々にして、我らの存続こそが聖者の大いなる知恵と高位意識による加護の賜物でありその証明でもある、というような意味合いの言葉でもって締めくくられる。
しかし聖者は、必ずしも人に訊かれたことに答えるばかりでもなく、特に宗教的な真理についてあるいは聖者のもつ特性や意識のありようについてなどを訊ねられても、答えられない、と返すのがせいぜいだった。それは聖者の秘めた大きな謎として、常人社会の一部には反感を招く種となり、様々な学術組織や勢力からは手段を選ばないほどに熱心な追究の対象となり続けているが、今だに部分的にすら何も明らかになっていない。
アルエは最初に、運河の目前で現れた、毒矢を射ってきた男について聞き、ミグは面識のない人物だと答える。しかしロディもまたそうであるかは、わからないと言う。それは、ロディからミグに対して何らかの圧力がかけているからではないのか? とアルエが疑いを見せたが、本気でそう考えているというよりは、ある種の揺さぶりのようだった。聖者には、いかなる強制をも効力を示すことはない。常に、彼らしか知らない、即応的で謎に満ちた法則に沿ってのみ、彼らの判断は下される。そして、そこに一切の感情は存在しないが、常人のそれより遥かに人道的となることがほとんどである。
次に、家や生活についての質問がいくつか続いた。ロディが建てたと言うには、デッキ以外ずいぶん築年数が経っているとアルエが指摘し、ミグは、これについてはすぐに答えた。家自体は古いものを買い取ったのであって、屋根にあるデッキはその際に建て増しし、一部の壁や床その他諸々にも細かく修繕の手を入れてもらった。ミグたち家族がそこで暮らし始めたのは、ロディが成人となる前年にあたる九年前だという。
「へえ、彼、見た目ほどは若くないんだね」
とアルエは無用な感想を述べて、それ以前に暮らしていた環境について訊ねた。しかしミグは、自身の記憶としてはほぼ皆無であると前置きした上で、なおも少ない情報しか持っていなかった。結果、場所はだいたい南の方――聖者街の近辺であることと、家や暮らしぶりについては慎ましいものだったとしか知るところはなく、アルエは自分の方で頭を使わない限り何か意味のある情報は得られないことにやっと気づいた。聖者の調子に乗せられて穏やかに気の向くまま聞いていっても、それは雑談に成り下がるのみだ。そこでしばらく空に視線を投げて考え、ミグの両親について聞き出すことにした。
近場とはいえ聖者街の外に居を構えることができ、しかもロディという聖者ではない養子を迎えられただけあって、やはり両親は常人たちにとって経済的に有益な人材だった。
父親は若くして写本職人の最高位に推され、半ば本人の秘密裏にその評定は受理されていた。そうなると聖者街に住まわすこと自体に、何やらごたごたとした立場上だの工商規範だのといった、問題を好むがゆえとしか思えないような、それそのものが問題のような存在たちからの問題提起がなされ、かくして当時独り身だった父親は一般区に家を移した。そしてその後、今の母親と婚姻する。それは聖者全般の例に漏れず、〝聖者の婚姻とは、まるで事故のようだ〟と言われる通りの唐突な契約だった。経緯が存在しないかのような早業である。これもまた、聖者にまつわる謎のひとつだった。
そして母親は、聖者街で生まれ育ったごく普通の聖者の娘であったが、まったく新しい、草花による無害かつ退色の少ない優れた染色方法を編み出した――という事が発覚した。そのことで、また父親の例に似て、一般区にある紡糸協会や被服通商機構などの目に留まってしまい、結局それぞれの建物へ幾度か出頭せねばならなくなった。
しかし、その行き帰りで、現在の父親と出会ったそうだ。
母親は今も肩書きとしては紡糸協会の染色技法研究員となっているが、実質は、その染色方法の権利をむしり取られただけであり、そうした聖者は、どの団体にも必ず複数名いるとされる。もし聖者街を歩き回る身なりの整った人物がいたら、それは聖者から新たな利益を生む知恵を盗みに来ていると見て間違いない、と言われるように、市井の人々にもすっかり手口がばれてしまっているほどに公然と行われている。
しかし、悪事にめざとい民衆も、自身がそれを欲しているがゆえに眼がいくのだと自覚する機会は、最後まで得られなかった。
アルエは眩しそうに眼を細め、遥か遠ざかって今にも消えていきそうな、街の南部から上がる黒煙を青空に透かし見ていた。
ミグの持つ情報は、両親については細やかだったが、ロディについては、その志に関するところばかりに偏っていた。それは、日頃ロディが弟に語って聞かせる内容、その偏りをそのまま反映しているからだった。
アルエは、なぜロディは聖者に執心するのか、そのきっかけもしくは原因のようなものに心当たりがあるかどうかも問いかけてみたが、ミグはごく簡単に、
「赤ん坊の頃から十年近く鐘塔の家で暮らしたそうですが、そこで当時運営していた聖者の老夫婦を、両親のように慕っていたのでしょう」
と説明するだけだった。あまりにはかどらないためか、アルエはひとつひとつの質問を考えるのにどんどん時間を使うようになり、それにつれて、その顔つきはぼんやりとしたものになっていった。その隙を突く意図があったかは定かではないが、
「魔女さんは、今日まで、どういうふうに育ってきたのですか?」
というミグの投げた何気ない質問をきっかけに、アルエは、
「んー……まあいいか、時間はあるし。で……そう、私は、最初から魔女だったわけじゃないの――」
眠りに誘うような柔らかい口調で、ゆっくりと、しかし自発的につらつらと、自身のこれまで感じてきた過去を語り始めた。




