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2話 都合のいい相手





           彼も


           そうなのか








院長室


院長 ビラン



ビラン「ラナくんと同じ症状」


レイア「同じなのかは

    わかりませんが」




ビラン「ラナくんと

    ”同じ状況になれば良いな”」



レイア「・・・・・









          ・・・金の力を使った


          ・・・幽閉ですか?










ビラン「病院としても儲かる」


レイア「たしかに

    ノイエの両親も

    金持ちではありますが」


ビラン「期待できそうか?」



レイア「医者として

    期待するべきではないかと」



ビラン「・・・・・・・・










            ・・・まあいい











ビラン「君は

    はっきり言う」


レイア「誉め言葉として

    受け止めておきます」



ビラン「都合のいい解釈だ」


レイア「それが大人でしょ?」



ビラン「あぁ












            それが大人だ












ラナの病室


ラナ「・・・・・・











           ・・・都合のいい


           ・・・相手ができた













ラナ「・・・ずっと

   ・・・ヒマだったし」






私は

ノイエと言う少年と

遊ぶようになっていた


その子も

私と同じ症状


歩く事も困難で

身体が悪くて何もできない


まるで私






ラナ「・・・・・似たような

   ・・・・・症状の私たちは









             朝から夜まで遊んで居る










ラナ「・・・・・よかった











           ・・・本当に


           ・・・よかった











ラナ「・・・・・今日も












            ・・・遊びに行こう












いつもの朝

病院のフロア


私は

ここに来る


君を見つけて





ラナ「遊びましょう?










              お互い


              ヒマに殺されないように










ノイエ「本当ヒマだよな」



ラナ「ぐったりしてるだけだし」



ノイエ「だからって

    心は乾いていくだけ」


ラナ「潤うことがない」




ノイエ「だから」


ラナ「だから











            私たちは


            傷を舐め合う












ラナ「これ以上

   傷が深くならないように」


ノイエ「僕は

    都合のいい相手か?」


ラナ「お互い様なんじゃない?」


ノイエ「そうだね











              君が居てくれて


              良かった











ラナ「そうね」








ヒマだから?

君を知りたいから?


君は

何をしてきたのだろう







ノイエ「悲しいよな?

    学生で入院とか」


ラナ「関係ないわ









             学生?


             なにそれ?


             状態だし











ノイエ「・・・え?」



ラナ「私は












             学生になったことがない












ノイエ「・・・・・どういうこと?」



ラナ「私の人生の









            記憶の


            最初が病院












ラナ「そして

   病院しか知らない











            この


            ちっぽけな


            箱の世界しかね












ノイエ「病院って

    ちっぽけなのか?」


ラナ「反応するところ

   そこ?

   ”世界に比べれば”

   ちっぽけでしょ?」



ノイエ「・・・・・そうだな」



ラナ「興味

   出て来ちゃった










            ”学生って


            なにするものなの?”













ノイエ「何をするか?

    退屈だよ?

    授業は つまらないし

    勉強も将来これが

    なんの役に立つの?

    そういうものばかりだ」




ラナ「楽しい世界では

   なさそうね?」



ノイエ「”僕にとっては”ね」



ラナ「楽しい人には?」



ノイエ「毎日が










            ハイになるだろうね










ノイエ「仕事が

    遊びのようなもの」



ラナ「なぜ

   あなたは

   それになれなかったの?」




ノイエ「・・・・・なんか









           ・・・人と


           ・・・交われない













ラナ「なぜ?」



ノイエ「見つけてしまう










             人の本性が











ノイエ「この人は

    こういう人

    なぜか

    わからないけど

    僕には

    それが

    わかってしまうから








             ・・・クラスメイトが


             ・・・ほぼ黒いんだ












ラナ「闇ばかりで

   嫌気が刺すの?」



ノイエ「そんな感じ」




ラナ「みんな

   ウソと すり合わせで

   器用に生きてるだけじゃない?」


ノイエ「そうでも

    ないんだけどね









             否定したい人


             見下したい人



             上になりたい人


             下を作りたい人


             








ノイエ「そういう










              人の闇ばかりが


              見えてしまうんだ










ラナ「だったら












             私も


             わかってしまうの?












ラナ「私は何?」



ノイエ「・・・・・」


ラナ「どうしたの?」



ノイエ「・・・・・君は










             ・・・わからない











ラナ「矛盾してないかしら?」



ノイエ「・・・・・わからないけど

    ・・・・・君は わからない」


ラナ「だったら知りたい?」


ノイエ「興味はあるよ?」



ラナ「・・・フ~ン」





ちょうどいい

ヒマつぶしの相手を見つけた



少しは

病院しか知らない

私の世界も








             知らない何かを


             知れるかもしれない











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